〇古い本
　　僕の名前は、根谷忠司。
　　
　　14歳。
　　
　　中学２年生だ。
　　俺には、両親二人と・・・
　　
　　兄の４人家族である。
　　兄とは歳が10歳離れており、
　　今は24歳・・・
　　
　　大学卒業を期に一人暮らしを初め・・・
　　今、大手企業に就職もしており・・・
　　
　　俺と関わることもほとんどなかった!!
　　だが・・・
　　兄はイケメンで頭が良く運動神経と良い。
　　
　　全てを持っている人だった。
　　そんな俺は・・・
　　顔は平凡だし、頭も悪く運動神経も
　　
　　・・・
　　兄を知っている人たちは俺と兄を比べ・・・
　　
　　俺に対して落胆していった。
　　物心ついた時から全てを比べられていくうちに・・・
　　
　　俺の心は捻くれていき・・・
　　気づいたら人を寄せつけず・・・
　　
　　一人を好むようになっていた・・・!!!!!!
　　そんな俺がハマったのは・・・
　　
　　異世界に行ったら俺TUEEEE!!!
　　と、呼ばれるような小説や漫画やアニメだった。
　　現実世界では、兄と比べられ・・・
　　
　　その度に劣等感を感じていた俺は・・・
　　異世界に行くことで別の力を手に入れ・・・
　　
　　なにか１つでも兄を超えたいと思ったのかもしれない。
　　そんな”異世界”いうワードが・・・
　　
　　俺を魅了するのは必然だった。

〇教室
　　中学生ですでに心が荒んでいる俺だが・・・
　　そんな俺にも・・・
　　
　　現実世界に唯一推しである天使がいる!!!!
　　相変わらず・・・
　　
　　一人でひっそりと過ごしていたある日、、、
　　俺は天使に会った・・・!!!!!!!!
？？？「あの・・・!!!!!!!!」
根谷　忠司（・・・ん!?!?!? なんだ!?!?!?）
　　少ない休み時間を眠って過ごしていた時・・・
　　
　　無理やり起きたこともあって、俺は不機嫌だった!!
根谷　忠司（んだよ!! ったく！普通寝てる時に起こすか??）
　　そんなことを考えながら・・・
　　
　　渋々と顔を上げると・・・
吉沢 奏楽(ソラ)「あ!!根谷君!! 寝ているのに起こしちゃってごめんね!?!?」
吉沢 奏楽(ソラ)「昨日の数学で出た課題のノートを集めてて、根谷君のも回収したいんだけど・・・・・・ 今回収できるかな!?!?!?」
根谷　忠司「・・・うっ!!!!!!」
吉沢 奏楽(ソラ)「え?? 根谷君?? 大丈夫??」
　　俺は、突如目の前に現れた女神に・・・
　　
　　心臓を撃ち抜かれ・・・
　　その後・・・
　　
　　
　　話かかけられていたが全く頭に入ってこなかった。
　　俺の天使・・・!!!!!!!!
　　吉沢　奏楽様!!!!
　　
　　俺と同じクラスの・・・
　　
　　俺の天使だ!!!
　　俺のような下々にも・・・
　　
　　
　　気兼ねなく話しかけてくださる・・・・!!!
　　
　　
　　まさにエンジェル!!!
　　そんな奏楽様は!!!
　　
　　
　　顔もよく、勉強もでき、スポーツもできる!!
　　
　　
　　まさにエンジェル!!!
　　そのため!!!
　　
　　奏楽様によからぬことを考える下賎な輩は多いのだ!!
　　
　　天使だから仕方ないが・・・
　　俺は・・・・・・
　　
　　
　　そんな輩を排除しながら、奏楽様の安全を陰ながら守っていた・・・
　　
　　まさにエンジェル!!!

〇男の子の一人部屋
　　そんなある日・・・・
　　”世紀末”の夢を見た・・・
　　俺の父親が母親をゾンビのように食べ始め・・・
　　
　　
　　俺は咄嗟に部屋に閉じこもった。
　　閉じこもって・・・
　　
　　閉じこもりまくって・・・
　　食べる物・・・飲む物がなくなって・・・
　　動けなくなり、ついに意識が朦朧としてきていた・・・!!!!!!
　　部屋のドアを壊して入ってきた父親と母親に襲われ・・・
　　俺は死ぬのか・・・
　　
　　そう考えながら意識が途切れた・・・

〇男の子の一人部屋
　　気づくと・・・
　　
　　俺は生きていた。
　　正確には、ものすごく”リアル”な夢を見ていたようだ!!!!!!
　　俺は夢の中で”世紀末”の世界を味わい・・・
　　そして死んだ。
　　どう考えても夢で流していいはずなのに・・・
　　どうしても、『夢』で流せないくらいそれは”リアル”で・・・
　　
　　痛みなどの感覚も残ってるように感じた。
　　まぁ・・・
　　
　　
　　俺は世間で言うところの”厨二病”だから・・・
　　”世紀末”の夢を見れて嬉しいだけなのかもしないけど・・・!!!!!!

〇男の子の一人部屋
　　”世紀末”の夢を見てから数日後・・・
　　俺は相変わらず家で引きこもり・・・
　　
　　”異世界”の物語をネットで読み漁っている時だった。
根谷　忠司「な、なんだ???」

〇謁見の間
根谷　忠司「ここ・・・は・・・???」
　　俺は・・・
　　
　　”異世界召喚”というテンプレが目の前で起こったことに、ただただ興奮していた!!
根谷　忠司「異世界召喚!!!!!! キタァァァーーーーーーーーーーーー!!!!」