つながる未来(脚本)
〇女性の部屋
ナナコ「もう・・・」
ナナコ「アキトのバカぁーっ!!」
ナナコ「アイツ、女心をなんにもわかってない!」
ナナコ「髪型変えたのにも気づかないなんて!」
ナナコ「・・・別れちゃおっかなぁ」
マサヤ「別れられては困ります」
ナナコ「・・・」
ナナコ「だーれーっ!?」
ナナコ「ど、泥棒・・・」
マサヤ「違います」
マサヤ「こちらをご覧ください」
ナナコ「・・・いや、なにがなんだか」
マサヤ「時空移動ですよ」
ナナコ「時空移動!?」
マサヤ「私は、未来からやって来ました」
マサヤ「私の開発した、タイムマシンでね」
ナナコ「タイム・・・マシン・・・?」
マサヤ「あなたが今アキトさんと別れると、 私も、このタイムマシンも 存在しなくなってしまうんです」
ナナコ「え・・・ってことは?」
ナナコ「あ、あなた、まさか・・・」
ナナコ「未来のわたしの息子・・・」
マサヤ「私の母のいとこの叔母があなたです」
ナナコ「・・・微妙」
マサヤ「それでも未来は変わるんです!」
マサヤ「いいですか? あなたは既に私が生きる 未来の一部を担っているんですよ!」
マサヤ「しっかりその自覚を持って これから行動していただきたい」
ナナコ「そんなこと言われても、 具体的にどうすれば・・・」
マサヤ「アキトさんと必ず結婚してください!」
ナナコ「け、けっこ・・・」
マサヤ「私の未来のためです!」
ナナコ「あ! ちょ、ちょっと!」
ナナコ「アキトと結婚、ねぇ・・・」
ナナコ「えーっ・・・」
〇サイバー空間
マサヤ「・・・うまくダマせたようだな」
マサヤ「これでライバルである早見トウジは 最初から存在しなかったことになる」
マサヤ「・・・すなわち」
マサヤ「人類界初のタイムマシンの開発者は 私になるというわけだ」