普通の世界の能力戦争

東井タカヒロ

第一話 普通の世界(脚本)

普通の世界の能力戦争

東井タカヒロ

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〇黒
「この世界は、至って普通の世界」
「お金があったら生きていける、 そんな世界」
「そんな普通の世界に、何かが 起ころうとしていた──」

〇男の子の一人部屋
「すぅ〜」
???「おっはよーございまーす!!」
???「いやー気持ちのいい朝だ!」
???「(俺の名前は区羅州二位反田。)」
くらすにいたんだ「(今日から高校生になる普通の高校生だ)」
くらすにいたんだ「いやぁー、にしても・・・」
くらすにいたんだ「今日から高校生か」
くらすにいたんだ「うーん楽しみ!」
くらすにいたんだ「友達、できるといいなぁ」

「そう思っていたのだが──」

〇教室
くらすにいたんだ「(話しかけられねぇー!)」
「他の男子はすでにグループができていて、話の輪に入れない!」
「高校生あるあるだー!」
くらすにいたんだ「(やばいやばい)」
くらすにいたんだ「(このままじゃ一人ぼっちに──)」
「そうして時間は流れていき──」

〇開けた交差点
くらすにいたんだ「(結局一人にも  話しかけられなかったー!)」
くらすにいたんだ「あ、終わったわ──」
くらすにいたんだ「『そうして僕は、高校生活最初をミスってしまった──』」

〇男の子の一人部屋
くらすにいたんだ「(はぁー)」

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