6 飛来する者達(脚本)
〇城壁
頭上を飛び越えた者にシャーキン達が再び振り返る頃にソレは、飛行型ドーカに迫っていた
まかれた風が遅れて砦に届き、砂煙が辺りを包む
イスランド兵5「ドッ、ドラゴン!? アレって、ドラゴンってヤツですか!!?」
シャーキン将軍「そうだがしかし、なんだあの速度は? 速すぎるッ」
イスランド兵3「胸に、イスランド紋が有りました!」
イスランド兵5「えっ? あんなに速かったのに見えたの!?」
イスランド兵3「弓兵は目が命ですから」
イスランド兵3「将軍、あのドラゴンはまさか、お味方でしょうか?」
シャーキン将軍「あんなドラゴン、俺は聞いた事も無いぞ」
シャーキン将軍「無い、無いが・・・」
〇沖合
シャーキン達の視線の先、銀色のドラゴンの更に先にあるモノは──
ぶくぶくと膨れ、
粘液を纏った大蛇
空に浮く彼らは、この防衛戦の開始時からテルトラット砦上空を2日に渡って脅かした者達と同種のドーカである
上空から吐き落とされる腐食性の粘液の射程距離は平地のドーカとは比べ物にならない程遠く──
いくつもの装備が、何か所もの設備が──
何人もの兵が犠牲になった
開戦時の半分程の数だが、大いに損耗した砦にとっては致命的な軍団であり、絶望の体現者でもあり──
ミスリル「グルルゥ、グルグルルゥ(貴様ら頭が高いぞ、誰の許しを得て俺の空を飛んでいる)」
天空の暴君にとっては──
ミスリル「ゴオオオオォッッ!(落ちて平伏せ!)」
ただ目障りなだけだった
〇城壁
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今日はこのあたりで🙇♀️
テーマが愛と憎しみのときにチワワさんを知りましたが過去作読めて嬉しかったです!