〇墓石
　　もしも・・・
　　あの時に、戻れたなら・・・
　　絶対、助けたい・・・

〇古民家の蔵
ななみ「・・・」
　　私はあの出来事があってから、学校に行っていない
　　ずっと部屋にいる
お母さん「ななみ、入るわよ？」
ななみ「・・・」
お母さん「大丈夫？」
ななみ「・・・」
お母さん「来年には高校生だね」
ななみ「何？行ってほしいの？」
お母さん「まあ、、、＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿」
ななみ「・・・」
ななみ「分かった、行く」
お母さん「えっ？ホントっ！」
ななみ「うん、、、」
お母さん「ありがとう！ななみ、、、」
ななみ「・・・」

〇学校の裏門
ななみ「人が、、、いっぱい」
お母さん「勉強大丈夫そう？」
ななみ「大丈夫」
お母さん「なんで急に学校行くなんて言い出したの？」
ななみ「・・・」
ななみ（これ以上、心配されたくないし行っただけだけどな）
お母さん「分かったわ、、、」
お母さん（なんでかしら、、、）

〇体育館の中

〇講義室
ななみ（早く終わらないかな、、、）
かなこ「ねえ、友達にならない??」
ななみ「え？」
ななみ「あ、、、」
ななみ（あや？）

〇公園の入り口
　　あやとは、昔仲良かった友達だ
　　今は・・・

〇講義室
ななみ「あや、、、？」
かなこ「え？大丈夫？保健室いこっ」

〇保健室
保険の先生「どうしたの？」
かなこ「それが、急に、、、」
保険の先生「そう、、、」
保険の先生「かなこさん、ありがとう教室戻ってて」
かなこ「いや、でも」
保険の先生「お願い」
かなこ「はい」
保険の先生「ななみさん、どうしたの？」
ななみ「・・・っ」
保険の先生「話したくない？」
ななみ「その──・・・」
保険の先生「教えて？」
ななみ「えと、かなこさん？が」
ななみ「・・・」
ななみ「昔の親友に見えちゃって」
保険の先生「それで、、、？」
ななみ「すごく似ていたので、、、」
保険の先生「その、昔の親友は今はどうしてるの？」
ななみ「小学生の頃事故で、、、っ」

〇市街地の交差点
　　私たち二人は下校中・・・
　　近くの交差点で、ぶつかった車がそのままこっちに来て
ななみ「きゃっぁあ」
　　その時、あやが私のことを押して助けてくれました
　　だけどあやだけ、逃げ遅れそのまま、、、
ななみ「あ、あや、、、？」
「大丈夫かっ!?」
「救急車呼べっ!!」
ななみ「嘘、、、？なんで、、、!?」
ななみ「なんで、、、」
ななみ「私だけ、、」

〇保健室
保険の先生「そんなことがあったんだね」
ななみ「・・・はい──────────っ」
保険の先生「貴方はその時どうしたかったの？」
ななみ「私は、、、」
ななみ「時が戻ればいいのに、、、」
ななみ「あやを助けたかったのに、、、」
保険の先生「ねえ、、、実験してみない？」
ななみ「え？」
保険の先生「時が戻る実験」
保険の先生「やってみよ？」
ななみ「、、、はい」
保険の先生「えーっと確かこの辺り、、」
保険の先生「あったわ！」
ななみ「次のお墓参りの時に、空に向かって強く叫ぶ、、、？」
保険の先生「そう書いてあるわね」
ななみ「次、、、明日だ！」
保険の先生「明日やってみたら？」
ななみ「はい！」

〇墓石
ななみ（出来るのかな）
ななみ（お願いです、どうかあの日に！）
ななみ「戻らせてください！」
お母さん「ななみっ!?」

〇教室
ななみ「・・・」
ななみ「えっ？」
あや「ななみーかーえーろー」
ななみ「あ、あやだ」
ななみ「戻ってる！」
あや「何がー？」
ななみ「成功だっ!!!」
ななみ（ここからが問題だ）
ななみ「いーよ！帰ろー」

〇通学路
あや「ななみー？今日おかしいよ？」
ななみ「・・・」
あや「ありゃ、聞いてない」

〇市街地の交差点
ななみ「ここだっ！」
ななみ「あやー今日はあっちの道から行こうよ」
あや「えー遠回りするん？」
あや「こっちの方がいいじゃん」
　　いつの間にか信号が青になってしまった
ななみ「あやっ！向こうまで勝負だ!?」
あや「ちょ」
あや「うわーぶつかっちゃってる」
ななみ「あれ？死んでない？あや」
あや「何言ってんの？」
あや「にしても、ななみが勝負って言わなきゃ死んでたかも」
ななみ（あやを救った？）
あや「ありがと」
ななみ「うんっ！」
ななみ（これで＿＿＿＿＿＿＿＿）

〇墓石
お母さん「あれ？なんで私たちはここに？」
ななみ「なんでここにいるんだろ～？」
ななみ「なんか大事なことを、、、」
あや「ななみ？」
ななみ「あ、ああああああああああや!?」
あや「そうだけど、、、」
あや「ななみはいっつも面白いなー」
ななみ「ホントっ！」
あや「自分で言うー？」
ななみ「あはは」
あや「もう～」
ななみ「久しぶりだね～髪伸ばしてないんだ～」
あや「ホントに大丈夫なのー？ｗ」
あや「おかしいよ～？」
ななみ「バカにしないでよ～ｗ」
　　あや・・・
　　おかえり！
　　fin