40話 それ以下はドブ!(脚本)
〇王宮の広間
アゥルペロ・ミルス・レバノスタン「はあ〜・・・ どうしましょう?」
アゥルペロ・ミルス・レバノスタン「フィガロさま・・・♡ あんな素敵な方まで・・・」
アゥルペロ・ミルス・レバノスタン「好きなんですって・・・一生忘れられないんですって・・・!」
アゥルペロ・ミルス・レバノスタン「お兄さまったら・・・! これが罪な人ってやつね!」
アゥルペロ・ミルス・レバノスタン「お兄さまはどなたが気になるのかしら? ・・・お父さま、私たち大忙しだわ!」
ハグスタリ・ベラ「婚約者候補の方々の中に好きな方はいるか聞いてみるのはどうでしょう?」
アゥルペロ・ミルス・レバノスタン「そうね、あんなに素敵な方々・・・誰か一人くらい気になっている人がいるはずよ!」
アゥルペロ・ミルス・レバノスタン「お兄さまが来たら、誰が一番好きなのか聞いてみましょう!」
ルゥラッハ・オル・レバノスタン「待たせたな、アゥルペロ」
アゥルペロ・ミルス・レバノスタン「お兄さま! ちょうどいいところに!!」
アゥルペロ・ミルス・レバノスタン「そうだわ、フィガロさまとはお会いになれました?」
ルゥラッハ・オル・レバノスタン「フィ、フィガロさまか・・・うん、会えたよ」
アゥルペロ・ミルス・レバノスタン「お兄さま・・・お顔が赤いような・・・ フィガロさまはお気持ちを伝えられたようね」
アゥルペロ・ミルス・レバノスタン「お兄さまに意識されるなんて加点ね!!」
ルゥラッハ・オル・レバノスタン(アゥルペロが俺の婚約者を探しているのは事実みたいだな)
ルゥラッハ・オル・レバノスタン「アゥルペロ・・・その・・・」
アゥルペロ・ミルス・レバノスタン「お待ちくださいお兄さま・・・」
アゥルペロ・ミルス・レバノスタン「ワヌゥレン卿!! エレエレ・・・!! 公平性のために部屋の外で待ってなさい!」
アゥルペロ・ミルス・レバノスタン「それから聞き耳を立てないように!! ベラ、2人を見張っていて!」
ハグスタリ・ベラ「行きましょう、ワヌゥレン卿、エレエレさま」
ルゥラッハ・オル・レバノスタン(突然どうしたんだろう、大事な話でもあるのか?)
ルゥラッハ・オル・レバノスタン「あ、アゥルペロ? まさか・・・好きな人ができたとk──」
アゥルペロ・ミルス・レバノスタン「お兄さま!! 誰か好きな方がいらっしゃるの!?」
ルゥラッハ・オル・レバノスタン「え!?」
アゥルペロ・ミルス・レバノスタン「誰が気になるんです? 誰かに迫られてドキドキしたとかないんですか?」
アゥルペロ・ミルス・レバノスタン「そうだわ、単発屋さんと言う方にキスを迫られたとか・・・ドキドキしました?」
ルゥラッハ・オル・レバノスタン「あんな奴にドキドキするはずがないだろ!!」
アゥルペロ・ミルス・レバノスタン「お優しいお兄さまにここまで言われるのは逆に珍しいわ・・・判断が難しいところね」
ルゥラッハ・オル・レバノスタン「アゥルペロ、あの男はない・・・」
アゥルペロ・ミルス・レバノスタン「お兄さま・・・」
アゥルペロ・ミルス・レバノスタン「想像してみてください、もう一度その方と2人きりになったとします」
〇水玉2
その方がお兄さまの目をまっすぐに見つめて言います
ナーヤ・ガーヤ「好きだ、愛してる! 結婚してくれ!!」
そしてもう一度キスを迫られます!!
ナーヤ・ガーヤ「ルゥラッハ・・・」
大胆な人ほど鈍感なお兄さまも気づくはずよ・・・!
ナーヤ・ガーヤ「ん〜〜〜〜♡♡」
〇王宮の広間
ルゥラッハ・オル・レバノスタン「やだああああああ!! 離せ離せ気持ち悪い!!」
アゥルペロ・ミルス・レバノスタン「ま、まあ・・・ここまで拒絶される方なら候補から外すべきかしら?」
アゥルペロ・ミルス・レバノスタン「お、お兄さま、王さまはどうですか?」
ルゥラッハ・オル・レバノスタン「王さま・・・」
〇花模様2
ビャラム・ヨイワーン・テルヌンド「ルゥラッハ・オル・レバノスタン」
〇王宮の広間
ルゥラッハ・オル・レバノスタン「あ、アゥルペロ! なんてことを想像させるんだ!!」
アゥルペロ・ミルス・レバノスタン「拒絶はないみたいだわ・・・」
アゥルペロ・ミルス・レバノスタン「お兄さま! まだまだ足りません! あの美しいお方と、フィガロさまはどうですか!?」
ルゥラッハ・オル・レバノスタン「美しいお方?」
アゥルペロ・ミルス・レバノスタン「はい! 長い黒髪の美しい方ですわ!」
ルゥラッハ・オル・レバノスタン「ん〜・・・テツナのことかな?」
アゥルペロ・ミルス・レバノスタン「今度はその方と、フィガロさまからキスを迫られてください」
〇幻想2
テツナ・テカ「ルゥラッハ・・・」
〇王宮の広間
ルゥラッハ・オル・レバノスタン「ひゃああ・・・俺はなんで想像を・・・!」
ルゥラッハ・オル・レバノスタン「ごめんテツナ」
アゥルペロ・ミルス・レバノスタン「こっちの反応も上々ね」
アゥルペロ・ミルス・レバノスタン「お兄さま、想像してください・・・フィガロ様がお兄さまに愛を囁いて腰を抱き・・・」
〇花模様
フィガロ・パズテカ「ルゥラッハ・・・愛している」
ルゥラッハ・オル・レバノスタン(フィ、フィガロさま・・・)
フィガロ・パズテカ「ルゥラッハ・・・」
〇王宮の広間
ルゥラッハ・オル・レバノスタン「フィガロさま・・・」
アゥルペロ・ミルス・レバノスタン「ま、まあ・・・お兄さま、美しいわ。フィガロさまもそんな顔をされたら堪らないはずよ!」
ルゥラッハ・オル・レバノスタン「お、俺はなんて想像を──・・・」
アゥルペロ・ミルス・レバノスタン「どんな想像かしら!?」
ルゥラッハ・オル・レバノスタン「あ、アゥルペロ・・・俺は」
アゥルペロ・ミルス・レバノスタン「はい! 誰が一番好きですか!」
ルゥラッハ・オル・レバノスタン「俺はまだそう言うことはいい・・・」
アゥルペロ・ミルス・レバノスタン「え・・・」
ルゥラッハ・オル・レバノスタン(フィガロさまも返事はいつでもいいと言ってくれたし)
ルゥラッハ・オル・レバノスタン「俺はお前が幸せになることを願っているんだ」
ルゥラッハ・オル・レバノスタン「お前を任せられる相手を見つけなくちゃ・・・安心できない」
アゥルペロ・ミルス・レバノスタン「お兄さま・・・」
アゥルペロ・ミルス・レバノスタン「私、お兄さま以上の方でないといやだわ!」
ルゥラッハ・オル・レバノスタン「そうだな、俺もそう思う」
〇黒
〇洋館の廊下
ワヌゥレン・シィゼルヴェン(焦る必要なんてなかったか・・・)
エレエレ・テンテンポム(聞き耳を立てなくても聞こえている場合罰は受けるんだろうか・・・)
ハグスタリ・ベラ(お嬢さま、よかったですね)