異世界還りの聖女様!

檸檬桃緑茶

Ⅱ-22.ギルマス激おこ!(脚本)

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〇豪華な部屋
  空飛ぶ島が墜落してから数日後・・・
  ようやく奏楽たち一行は、帰ってきた・・・
  が・・・・・・・・・
ギルマス「遅い!!!!!」
  激おこ中のギルマスの怒号が・・・・
  
  ギルドマスターの部屋に響き渡る。
妖精「何!この人!! 怖ッ!!! 怖ッ!!!」
妖精「てか!!! 仮面!! 怖ッ!!!」
  そんな中・・・
  
  空気の読まない妖精は・・・
  今日も絶好調だった!!!
吉沢 奏楽(ソラ)「遅いと言われてもなぁ~!!! 許容範囲──」
ギルマス「んなわけあるか!!!!!!」
吉沢 奏楽(ソラ)「怖ッ!!!」
妖精「マジ怖ッ!!!」
妖精「怖ッ!!!怖ッ!!!怖ッ!!!」
高野 杏奈(アンナ)「しーずーかーにー!」
妖精「あーんーなーちゃーんー!」
妖精「うぐッッッッッッ!!!」
  優しい笑顔の杏奈は・・・・
  一人飛び回る妖精を・・・
  
  右手で容赦なくわしづかむ!!!!
妖精「くる・・・・しッッッ!!!」
  かなり強い力で妖精を握しめる姿は・・・・
  妖精を黙らせるには十分だった。
  完全に妖精を黙らせた杏奈のおかげで・・・
  ギルドマスターの部屋は静かになる・・・
ギルマス「ふ、ふむ・・・ 大人げなかったね・・・・ すまない・・・」
吉沢 奏楽(ソラ)「いいぇ~! 気にしないでください~!!」
ギルマス「・・・」
ギルマス「お前たちの受けた仕事の締め切りが・・・ 本来一ヵ月も前が締め切りだったにも関わらず!!!」
ギルマス「『観光がやめられない!!!』」
ギルマス「そんな理由で・・・・」
ギルマス「勝手に期限延長申請の手紙だけを一方的に送り!!!!」
ギルマス「結果を確認することなくいろんな国で観光三昧!!!!!!」
ギルマス「おかげで私は!!!!」
ギルマス「いつ帰ってくるかわからないお前たちを待ち続けたんだぞ?????」
吉沢 奏楽(ソラ)「えーーーっと・・・・ ごめん・・・なさい???」
ギルマス「・・・」
ギルマス「その顔・・・ 悪いと思ってねぇな???」
吉沢 奏楽(ソラ)「お、思ってますよ?? 悪いと思ってます!!!」
吉沢 奏楽(ソラ)「そんなギルマスに、お土産です!!!」
ギルマス「うぉい!!!!」
ギルマス「それ!!! 藁人形だろ!!!」
吉沢 奏楽(ソラ)「・・・・・・ 恨みのある人物を呪う・・・あれですよ!!」
ギルマス「君は俺のことなんだと思ってるんだ!!!」
吉沢 奏楽(ソラ)「え・・・・・? ギルマス?」
ギルマス「・・・」
高野 蓮(レン)「・・・」
  蓮は思った。
  藁人形をお土産で渡す・・・
  
  
  師匠の気が知れないな・・・
  と──。
ギルマス「・・・ ふぅ・・・・」
ギルマス「ちなみに・・・」
ギルマス「噂で聞いたんだが・・・」
ギルマス「お前たちの観光先付近の浮遊島が・・・ 地上に落下した・・・・・ と聞いたんだが・・・」
ギルマス「・・・」
吉沢 奏楽(ソラ)「は、はははは~!!! ギルマスは・・・・ 何言ってるのかな~???」
  その後も・・・
  
  ギルマスの愚痴を聞かされながら・・・
  今回は一応悪いと思っている奏楽は・・・
  
  大人しく聞き入れるのだった。

〇可愛らしいホテルの一室
  ~その日の夜~
高野 裕翔(ヒロト)「ギルマスかなりご立腹だったなぁ~!」
吉沢 拓磨(タクマ)「奏楽が送った期限延長申請の詳細をかくにんするために・・・」
吉沢 拓磨(タクマ)「ギルドから使者が来ていたらしいんだが・・・」
吉沢 拓磨(タクマ)「・・・ 使者が到着したときには・・・ もぬけの殻だったみたいだからな・・・」
高野 裕翔(ヒロト)「奏楽ちゃんは・・・ この世界にきてから・・・」
高野 裕翔(ヒロト)「生き生きしてるよね・・・」
吉沢 拓磨(タクマ)「・・・ 俺の手には負えないな・・・」
高野 裕翔(ヒロト)「兄が手に負えなくなったら、ダメだろ??」
吉沢 拓磨(タクマ)「・・・ 裕翔・・・ お前なら手に負えるのか??」
高野 裕翔(ヒロト)「・・・」
吉沢 拓磨(タクマ)「・・・」
吉沢 拓磨(タクマ)「蓮君・・・ 蓮君なら・・・」
高野 蓮(レン)「僕も無理です!!」
高野 裕翔(ヒロト)「・・・」
吉沢 拓磨(タクマ)「やはりか・・・」
高野 蓮(レン)「杏奈なんて・・・ 少しずつ師匠に似てきてて・・・」
高野 蓮(レン)「・・・ 杏奈の将来が・・・少し心配で・・・」
高野 裕翔(ヒロト)「・・・」
吉沢 拓磨(タクマ)「小学生の言うセリフじゃねぇな!」
高野 裕翔(ヒロト)「・・・だな!!!」
  この後も・・・
  男性たちの反省会?が続くのだった・・・
吉沢 奏楽(ソラ)「・・・ うわー・・・ この妖精・・・」
吉沢 奏楽(ソラ)「寝顔だけは・・・ 可・・・普通だな~!」
  可愛いと言いかけた奏楽だが、
  即座に普通に言いかける。
  理由は不明だが・・・
  
  この妖精に『可愛い』と言いたくなかった奏楽だった。
吉沢 奏楽(ソラ)「う~~~ん・・・・」
吉沢 奏楽(ソラ)「最近楽しくて考えてなかったけど・・・」
吉沢 奏楽(ソラ)「なにか忘れているような気がするんだけどな~・・・・」
吉沢 奏楽(ソラ)「う~~~~~ん・・・・」
吉沢 奏楽(ソラ)「ま♪ いっか!」

〇幻想空間
女神「もぉ~~~~~!!!!!!」
女神「私の神殿に来なさい!!! って奏楽たちに言ったのに!!!」
女神「くる気配全くないじゃない!!!」
女神「むしろ!!! この世界楽しんでるし!!!!」
  そう──!!!!!!
  奏楽たちがこの世界に来たのは・・・
  勇者召喚に無理やり巻き込まれ・・・
  
  女神の加護がない裕翔たちを助け出し・・・
  女神の神殿まで連れて行く!!!
  それが女神からの依頼だった・・・・。
女神「んもぉ~~~!!!!!」
エリザベス「あっはははははははは!!! やばいよ!!!」
女神「・・・ なんでいるのよ???」
エリザベス「だって奏楽!!! あの浮遊島落としたんだよ??? 激ウケ~~~!!!」
女神「・・・・・・」
エリザベス「く~っくっくっく!!!!!」
  こうして・・・
  女神からの依頼をすっかり忘れている奏楽は・・・
  女神が怒っていることに気づかないままだった。

〇岩山の崖
  一方・・・
  
  田所衛、蒼、魔王一行は・・・
村長「・・・ では、はじめ!!!」
「おす!!!! 師匠!!!!」
田所 衛(マモル)「ふふふふふ・・・・・」
田所 蒼(アオイ)「ふふふふ・・・・・」
元魔王「・・・・・・」

〇暖炉のある小屋
村長「ふむ! よくぞ我の修行を乗り越えた!!!」
「うっす!!!!!」
村長「今なら、あやつを切り離すこともたやすいだろう!!! よいかの??」
田所 衛(マモル)「はい!!!もちろんです!!! 師匠!!! よろしくおねがいします!!!!」
田所 衛(マモル)「うぉっっ!!!」
田所 衛(マモル)「き、きた!!!」
田所 衛(マモル)「何かキターーーー!!!!!」
ファイアーマン「ガハッッッッッッ!!!!」
田所 衛(マモル)「うぉっっっっっ!!!!!!!」
田所 衛(マモル)「げぇぇ~~~・・・・ ほ、本当に・・・ 俺の中にあんなのがいたのか・・・!!!」
  修行を始めてから数か月・・・
  ついに・・・
  
  衛の中すみ着いていたファイアーマンが現れた!!
村長「やっと!!! でたな!!!!」
ファイアーマン「ナッッッッッッッッ!??!?!?」
ファイアーマン「オ前ハ!!!」
村長「・・・」
村長「村長に向かってお前とはなんだ!!!!」
ファイアーマン「グアッ!!!」
ファイアーマン「ス、スミマセ──」
村長「聞こえない!!!!」
ファイアーマン「グアッ!!!」
ファイアーマン「スミマセ──」
村長「聞こえんわ!!!! 馬鹿者!!!!」
ファイアーマン「スミ・・・・マ・・・・・・」
村長「まだまだしつけが足りんかったのぉ・・・」
田所 衛(マモル)「・・・ あの・・・師匠!!!」
村長「なんだい??」
田所 衛(マモル)「師匠は体から炎放ってるから・・・ てっきり炎使いだと思ったんですが・・・ 今、氷魔法使って──」
村長「見た目に惑わされるとはお主もまだまだだの・・・」
田所 衛(マモル)「・・・え? 見た目に騙されるって・・・ 師匠は完全に炎──」
村長「私が炎をまとってるのは・・・」
村長「ただのファッションじゃ!!!」
田所 衛(マモル)「ファ・・・ション・・・ だと??????!」
村長「ワッハッハッハ!! まだまだ若いのぉ~~~」
田所 衛(マモル)「・・・えぇ・・・ まじかぁ・・・・・」
  見た目炎をまとっている村長の得意魔法・・・
  
  氷魔法の連続攻撃により・・・
  
  ついにファイヤーマンは倒れたのだった。

次のエピソード:Ⅱ-23.魔王復活?

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