異世界お嬢様①(脚本)
〇謁見の間
彼女の名前は、グレン・パウフィー。
先代、アーサー・パウフィーからこの国を受け継いだ第239代の女王。
グレン・パウフィー「皆の者! 今日も元気でありますか!!!」
窓を開け、楽しそうに生活する住民たちに向けて言った。
「おはようございます! グレンお嬢様」
「今日も美しい!!!」
「毎日、ありがとう!!!」
住民たちの声が、城の最上階まで聞こえた。
住民たちの声が聴けて『ニコニコ』と笑うグレンの元へ、1人の男が近づいていた。
ヴィトゥレェィ「おはよう! グレン! 今日も、美しいね!!!」
グレン・パウフィー「おはよう! ヴィトゥ! 今日も元気だね!!!」
ヴィトゥレェィ「君のような美しい女性に毎日出会えるからね!」
グレン・パウフィー「『ポッ』」
わかりやすく照れるグレン。
ヴィトゥレェィ「もう少しだね」
グレン・パウフィー「そうだね。もう少しでね」
グレンとヴィトゥは、1か月後に結婚式が控えていた。
2人が付き合い始めて今月で8か月。
この国では、付き合ってから5ヵ月が経過すると、婚約の儀を行い、正式な夫婦関係になるのが一般的だった。
しかし、とある事件を解決するために、女王として動いていたため、9か月目の来月に婚約の儀を行うこととなった。
朝からイチャイチャする2人の元に、セバスチャンが近づいて来た。
セバスチャン「おはようございます。グレンお嬢様、少々、お時間を」
グレン・パウフィー「もぉ~、せっかくヴィトゥといたのに~!」
ヴィトゥレェィ「いいじゃないか、グレン。僕は、君が戻ってくるまで、待っているから!」
グレン・パウフィー「わかった。またね、ヴィトゥ」
グレンは、ヴィトゥに手を振った。
グレンとセバスチャンは、階段を使って最下層まで降りた。
次回に続く→②
本格的なファンタジーものという感じで、ワクワクしますね。キャラクターも癖がありそうだし…続きが楽しみです!!