『コロ』はご主人様を○○したい!

あとりポロ

エピソード9「『コロ』とみんなの物語」(脚本)

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〇黒背景

〇オフィスのフロア
  ・・・俺は『誰』だ? ・・・ここは、何処だ?
  たしか、誰かを幸せに・・・・・・
水沢「────『コジローさん』起きてくださいよ。次、会議っすよ!」
  おい! 今、何年の何月何日何時だ!
水沢「急にどうしたんすか? えと、今は・・・」

〇開けた交差点
  会議をすっぽかし自宅へ向かう。ネクタイをゆるめ、ひた駆けた。
  俺は、
  
  ウサギの『コロ』として死に、
  『始めの世界』へ帰ってこれたんだ!!
コジロー(間に合え! 間に合えッ!!)
コジロー「間に合ってくれ──!!」
コジロー「『タクミ』死ぬなぁぁ!!」

〇黒背景
  自宅の扉を開け、
  あの日『タクミ』が首を吊った部屋まで駆け上がる。

〇男の子の一人部屋
タクミ「父さん? なんで・・・・・・」
コジロー「『タクミ』その縄を離してくれ! 父さんが、」
タクミ「嫌だ! 今更何? 今までずっと仕事仕事仕事! 僕のことなんて!」
コジロー「ごめん! お前を蔑ろにした! 父さんが悪いんだ! 本当にごめん!!」
コジロー「もっと話をすれば良かった! もっと聞いて、もっと話せば良かった! もっと、・・・もっと!」
  座り込んだ『タクミ』の肩を抱く。そしてその頬を、自身の頬にこすりつけた。
  『タクミ』が1番、誰よりも大切だから!!

〇黒背景
  そして、数日後・・・・・・

〇おしゃれなリビングダイニング
  俺の努力は無意味だったんじゃ?
  
  そう思うくらい『タクミ』は笑顔だった。
  なんと、
  
  帰宅した『タクミ』が女の子を連れてきたんだ。
  それも、
  
  よりによって、あの子だ。
あすみ「おじさま、お邪魔いたします! あ、これウチのお母さんが・・・」
  なんと、
  
  『あすみちゃん』と両親公認?のお友達になっていたとか。いないとか。

〇黒背景
「・・・・・・・・・おい、」

〇明るいリビング

〇黒背景
  世界は上手く廻って皆が幸せになっていた。

〇見晴らしのいい公園

〇黒背景
  でも、歯車1つが崩れただけで世界は変容する。

〇明るいリビング

〇黒背景
  ・・・悪い1つ1つが連鎖する。

〇丘の上

〇黒背景
  けど、

〇明るいリビング

〇黒背景
  世界の何処か、誰かの努力で、ソレは1つずつ直されているのかもしれない。

〇丘の上

〇おしゃれなリビングダイニング
あすみ「・・・あの、」
あすみ「おじさまって、・・・再婚する気は無いんですか?」
コジロー「へ?」
あすみ「あと4年、待ってみる気、・・・ありませんか?」
「・・・・・・・・・・・・」

〇黒背景
  ・・・今まで本当にありがとう。そして、

〇見晴らしのいい公園
  ・・・・・・お疲れ様、『コロ』
  thank you for reading!

コメント

  • ネタバレするから
    言わない‥
    が、
    結局どうなったんだw
    🤣
    オレがアイツでアイツがオレでw
    長期連載お疲れ様でした❣️㊗️😭

  • コロちゃんが元は立派な青年でびっくりしました。
    息子を助けてくれなかったから、あすみちゃんを憎らしく思ってしまってたのかもなって思いました。
    とっても面白かったです🐰
    連載お疲れ様でした!

  • タクミくんも助かってとても良い結末になってよかった❗
    最初はコロちゃんのドジッぷりに楽しく笑わせてもらって、だんだんジーンとくるような展開で、とても素敵な作品で感動しちゃった✨
    素敵な時間を提供してくれてありがとう🙏

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