Ⅱ-20.エルフの国!(脚本)
〇可愛らしいホテルの一室
ドワーフの国を満喫した奏楽たちは、
今後の行動について話し合っているときに・・・
口論が勃発していた!!!
吉沢 奏楽(ソラ)「妖精の国は譲れない!!」
吉沢 拓磨(タクマ)「エルフの国だろ!!!」
高野 裕翔(ヒロト)「うーん。 海底都市が気になるんだが・・・」
高野 蓮(レン)「・・・ 空飛ぶ島に行きたい!」
これまでの疲れで寝てしまった杏奈を抜きにして・・・
これから行きたい場所についての
口論が続く・・・!!!!
吉沢 奏楽(ソラ)「絶対に妖精の国に行くのがいいと思う!!」
吉沢 拓磨(タクマ)「いやいやいや!!! エルフの国だろ!!」
高野 裕翔(ヒロト)「いや!! 海底都市がいいと思うぞ!!」
高野 蓮(レン)「空飛ぶ島がいいと思う!!」
四人の意見が分かれるのも仕方がないだろう・・・
なんせ・・・
4人が行きたがっている場所は同じくらいの距離に離れているのだ!!
妖精の国は南西の森。
エルフの森は北西の森。
海底都市は、海に出てから少し出たところの海の底。
空飛ぶ島は、海底都市の真上だった。
どれもいきたいが──。
ギルドに任務依頼の報告の関連で・・・
1箇所しか寄る時間が無い!!!!
そのため・・・
誰も譲る気配はなかった!!!
吉沢 奏楽(ソラ)「なら・・・」
吉沢 奏楽(ソラ)「ジャンケンで勝った人の場所にいこう!!」
吉沢 拓磨(タクマ)「・・・ まぁ、そうだな!! それがいいな!!」
高野 裕翔(ヒロト)「・・・ そうだな!!! ジャンケンできめよう!」
高野 蓮(レン)「はい!!!!」
ジャーンケーーン!!!!
ポン!!!!!
そして・・・・・・
ジャンケンに勝利したのは・・・
吉沢 拓磨(タクマ)「よし!!!!」
拓磨の圧勝だった。
吉沢 奏楽(ソラ)「ぐぬぬぬ!!!」
吉沢 拓磨(タクマ)「今度は妖精の国も行こう!! な??」
吉沢 奏楽(ソラ)「分かってるけどー! なんか悔しい!!」
高野 裕翔(ヒロト)「ま、海底都市も色々準備も大変だろうから・・・ 今度だな!」
吉沢 拓磨(タクマ)「・・・だな!! 海底都市って・・・ 少しホラー感あるけど・・・」
高野 裕翔(ヒロト)「そうか???」
吉沢 拓磨(タクマ)「・・・ ま、お前がきにならないならいいが・・・・・・」
高野 蓮(レン)「今度は空飛ぶ島にも行きたいです!!」
吉沢 拓磨(タクマ)「分かってるよ!! 空飛ぶ島にも絶対行こうな!」
高野 蓮(レン)「はい!!」
かくして・・・
エルフの国へと向かうことが決まった奏楽一行だった。
〇森の中
~数日後~
エルフ「誰ダ!!」
吉沢 拓磨(タクマ)「エルフの村に観光に来た者だ!!」
吉沢 奏楽(ソラ)「・・・」
エルフ「観光ダト????」
吉沢 拓磨(タクマ)「あぁ!!!」
エルフ「・・・」
エルフ「我ラノ村ハ!! 侵入者ヲ受ケ入レナイ!!!」
エルフ「帰レ!!!」
吉沢 拓磨(タクマ)「!!!!!!」
吉沢 奏楽(ソラ)「わぁ!!! エルフが喋ってる!!!」
エルフ「・・・は??」
吉沢 奏楽(ソラ)「耳!!! 触ってみてもいいですか??」
エルフ「・・・は? いや! ダメに決まってるだろ!!」
吉沢 拓磨(タクマ)(・・・ さっきまで片言だったのに・・・)
吉沢 拓磨(タクマ)(めちゃくちゃ流暢に喋ってる・・・)
吉沢 奏楽(ソラ)「眠るとき横になると、 耳邪魔だなぁ・・・・・・ って思うことないですか??」
エルフ「・・・は? そんなのあるわけないだろ? おまえはバカか?」
吉沢 奏楽(ソラ)「え? 私バカじゃないです!!」
エルフ「ヴっ・・・!! なんだこいつ???」
奏楽の謎質問に大混乱中のエルフは、
演技だったのであろう片言もすっかりなくなっていた。
吉沢 奏楽(ソラ)「おぉ!!! 耳ピクピクしてる!!!」
エルフ「・・・ お前の相手は疲れる!! もう喋るな!」
吉沢 奏楽(ソラ)「はぁ~い!!!」
エルフ「・・・ やけに素直じゃないか!!!」
吉沢 拓磨(タクマ)「それで・・・ なぜエルフの国に入れないんですか?」
エルフ「・・・ おまえはまともそうだな・・・」
エルフ「我らの国は年に一度、外部の者の侵入を一切禁じて祭りを行うのだ・・・」
吉沢 拓磨(タクマ)「・・・なるほど!!!」
エルフ「国に入りたいなら、来月以降にしてほしい!!」
吉沢 拓磨(タクマ)「・・・ 最初は問答無用で帰れって言ってたのに・・・」
吉沢 拓磨(タクマ)「今は来月に来て欲しい。か・・・ 優しいんだな!!!!」
エルフ「なっ?!?!?!?!」
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