Ⅱ-17.修行開始!(脚本)
〇暖炉のある小屋
ダークマン「村長!!!」
ダークマン「アノ!! ファイアーマンノ!! 匂イガ染ミツイタヤツ!! 連レテキタ!!!」
村長「あの裏切り者だと???」
田所 衛(マモル)「えっと・・・・・・」
村長「臭い!!!臭いぞ!!!! アイツの匂いが!!!!!」
田所 衛(マモル)「・・・」
村長「・・・ んん??? お主の中に入っておるのか・・・」
田所 衛(マモル)「・・・はい・・・」
村長「よくみると・・・ 体を乗っ取られかけてるけど・・・ ギリギリ魂はまだ無事だのぉ!!」
田所 衛(マモル)「魂・・・っすか??」
村長「ふむ・・・ お主の中にいる馬鹿者は元々この村のものなのだ!」
田所 衛(マモル)「そ、そうっす・・・か??」
村長「ヤツは・・・ この村の連中のからだをよく乗っ取っては私が引き離していた・・・」
村長「・・・ じゃが・・・ ある日・・・」
村長「この村から飛び出して・・・ 噂では魔王の部下になったと聞いた」
村長「無事働いておるのならと・・・ 我々は見逃しておったが・・・」
村長「どうやら魔王軍の連中を乗っ取ろうと・・・ あろうことか魔王様のことも乗っ取ろうとしたのだ!!」
田所 衛(マモル)「・・・まじですか!!」
村長「馬鹿者の能力では・・・ 魔王はおろか、魔王軍たちを乗っとるなんて無理だ!!!」
田所 衛(マモル)「お、おう・・・」
村長「そして・・・ 死刑になる前に逃げ出したときた!!」
田所 衛(マモル)「・・・お、おう・・・」
村長「それを聞いた瞬間!!!」
村長「奴を追ってしめようとおもったのに!!!」
村長「・・・ まさか・・・ こんないたいけな若者を乗っ取るなんて・・・」
田所 衛(マモル)「・・・痛いけ・・・っすか?」
田所 衛(マモル)「俺がいたいけな・・・若者?? 痛いけ??」
衛は、【痛いけな若者】と表現されたことが初めてだったため・・・
困惑してしまった!!
村長「あの馬鹿者を引き離したいが・・・」
田所 衛(マモル)「引き離すことは可能なんっすか??」
村長「・・・ふむ・・・」
村長「長らく滞在したせいか・・・ 今引き離すのは難しいのお・・・」
田所 衛(マモル)「・・・ そ、そうっすか・・・」
村長「だが!!! お主には魔力があるようだ!!」
田所 衛(マモル)「・・・魔力・・・っすか??」
村長「うむ・・・ この村で鍛えれば、お主の中にいる馬鹿者は! お主を乗っ取ることは出来んだろうし・・・」
村長「もし万が一乗っ取ろうとしたら、我々村人がすぐ阻止することも出来る!!」
田所 衛(マモル)「おぉ!!!!」
村長「そして・・・ 鍛えれば、お主自身が馬鹿者を倒すことも可能だ!!」
田所 蒼(アオイ)「兄貴・・・!! やったね!!!」
田所 衛(マモル)「おうよ!!」
田所 蒼(アオイ)「お、俺には魔力は── ありますか??」
村長「うーん??? あるような・・・ ないような??」
田所 蒼(アオイ)「え?? 兄貴の魔力には気づいたのに、俺のは気づかないのか??」
村長「・・・ 俺は・・・・・・」
村長「私が彼を魔力ありと判断したのは・・・ たんに、馬鹿者が体を乗っ取られて生きていられるのは魔力がないと有り得ないから・・」
村長「だよ!!」
田所 蒼(アオイ)「な、なるほど!!!」
村長「馬鹿者は魔力だけは! 多いから・・・ 馬鹿者より魔力の低いものは抗えんのだ・・・」
田所 衛(マモル)「なるほど!! だから、鍛えて魔力をあげるんっすね!!」
村長「その通り!!!!」
村長「さあ!! 今日から君たち3人は私の弟子ですよ!!!」
田所 蒼(アオイ)「おう!! よろしく!! 師匠!!!」
田所 衛(マモル)「よろしくな!!! 師匠!!」
村長「ほほほっ! よろしく!! 弟子たちよ!!」
元魔王「・・・ もしかして・・・・・・ 俺も??」
村長「当たり前じゃ!!」
元魔王「・・・まじか・・・」
〇岩山の崖
村長「ここから飛びおりなさぁい!!」
田所 衛(マモル)「無理っす!」
田所 蒼(アオイ)「無理っす!!」
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