サンタちゃんはなまけたい!

Too Funk To Die(公式)

第8話 サンタちゃんは逃避行の果てに一筋の光を見つけたい!(脚本)

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〇クリスマスツリーのある広場
  忙しいサンタちゃんにも、
  ちゃんと非番の日はあります。
  今日は食品や日用品の買い出しに、
  街へと降りてきました。
サンタちゃん「はあ・・・メンド・・・。 早く帰ってゲームしたいー」
トナカイ「買い物くらい ちゃんとやってくださいよ・・・」
男の子「じんぐるべーる♪ じんぐるべーる♪」
お母さん「ほーら、前見ないと危ないわよ」
トナカイ「それにしても、 街はすっかりクリスマスの装いですね」
サンタちゃん「うぇーもうそんな季節かぁ。やだなぁ」
トナカイ「サンタにあるまじきセリフ・・・」
お母さん「クリスマスプレゼントは 何をお願いしようか?」
男の子「・・・何にも、いらない」
お母さん「えっ・・・?」
男の子「さんたくろーすナンテ」
男の子「イナインダー!!」
お母さん「きゃあー!!」
トナカイ「あ、あれは・・・ 前にルカ君が変身した、モンスター!?」
モンスター「ボルルルルル・・・」
サンタちゃん「・・・ひょっとして、 わたしのこと狙ってる・・・?」
モンスター「グラアアアアアアア!!」
サンタちゃん「うひゃあー!?」
トナカイ「とにかく逃げましょう!」

〇空
サンタちゃん「な、なんなのあれ!?」
トナカイ「サンタちゃん、下見てください!」
サンタちゃん「下・・・?」

〇クリスマスツリーのある広場
モンスター1「ウガアアアー!!」
おじさん「うおわぁー!?」
モンスター「ゴガー!!」
おばあちゃん「うひあー!?」

〇空
トナカイ「あっちこっちで・・・!!」
サンタちゃん「ヒーローショーのフラッシュモブ・・・ だったりしないよね?」
トナカイ「しないでしょうね・・・」
ICGAからの通信「こちらICGA本部! こちらICGA本部!」
サンタちゃん「嫌な予感・・・」
ICGAからの通信「各地で子供がモンスター化する 現象が起きている」
ICGAからの通信「近くにいる職員は至急本部に集合せよ!」
サンタちゃん「トナカイさ~ん・・・」
トナカイ「・・・行きますよ」
サンタちゃん「いやだあー! お家帰るー!」

〇オフィスのフロア
  ICGA本部──
トナカイ「ほら、着きましたよ」
サンタちゃん「・・・今日せっかく非番なのにさ」
ICGA職員「おい、あいつ・・・」
ICGA職員「よく平気な顔して・・・」
サンタちゃん「あ、あれ、皆どしたの?」
マロウス「・・・君か、これを配ったのは」
サンタちゃん「なにこれ?」
  サンタクロースなんて嘘! プレゼントは
  全部お父さんお母さんが買ったものだよ!
  よいこのみんなは、騙されないようにね!
  サンタちゃんより
サンタちゃん「へえー、わたしこんなの配ってたんだー」
サンタちゃん「って、えええーー!!??」
マロウス「調査の結果、街の子どもたちは何者かの 闇魔法によってモンスターと化したとの ことだ」
マロウス「魔法の源は、子どもたちが「サンタを信じない」ことで生まれる、心の負のエネルギー・・・」
マロウス「君がチラシを配り、 こんなことを起こしたのか?」
サンタちゃん「ち、ちがうよ!!」
サンタちゃん「だってわたし、 こんなキレイな字じゃないもん!」
トナカイ「否定するところそこ!?」
マロウス「話は警察で聞こう」
トナカイ「サンタちゃん、 ここは警察で潔白を証明した方が・・・」
サンタちゃん「やだぁ、捕まったらソシャゲのログボ 回収できなくなっちゃうじゃん!」
サンタちゃん「逃げるよトナカイさん!」
トナカイ「ええー!?」
マロウス「逃がすか! 皆の者、追え!!」

〇黒背景
  こうして僕たちは急に、追われる立場に
  なってしまったのでした──

〇ビルの裏
トナカイ「なんとか撒いたか・・・」
サンタちゃん「もう、どうなってんのー!?」
サンタちゃん「子どもをモンスターに変えるなんて、 なんでわたしがそんなこと!」
サンタちゃん「・・・あれ? でもプレゼント配る数が減るか?」
トナカイ「それ以上考えるのやめろ!」
アナウンサー「ここで、ICGAより発表がありました」
トナカイ「ん? 表通りの大型モニターから何か・・・」

〇渋谷駅前
アナウンサー「発表によりますと、 本年のクリスマスは中止となるようです」
「ええー!?」

〇会見場
マロウス「この度の、子どもたちが モンスターに変貌している事件」
マロウス「犯人は弊機構のインターン生です」
マロウス「これはつまり弊機構の責任・・・そのため 苦渋の決断をすることとなりました」
記者1「インターン生は、 なぜこのような凶行に走ったんですか!?」
マロウス「おそらくは、 彼女の祖父が関係しているものと思います」
マロウス「彼女の祖父は、かつて優秀な サンタクロースでしたが・・・」
マロウス「15年前にとある事件を起こし、 追放の憂き目にあいました」
マロウス「そのことを逆恨みしているのではないか、 と──」

〇渋谷駅前
サンタちゃん「15年前の事件? なにそれ?」
トナカイ「さあ・・・」
通行人男性「なんだよ、 クリスマス中止とかふざけんなー!」
通行人女性「どうにかならないのかしら?」
マロウス「・・・しかし、クリスマスを取り戻す 方法が一つだけあります」
トナカイ「・・・ん?」
マロウス「サンタちゃんと、 その手下のトナカイを捕まえるのです!」
マロウス「そうすればモンスターとなった子どもたちも元に戻り、クリスマスが行えます!」
「ええー!?」
通行人男性「おい、あいつもしかして サンタちゃんじゃね・・・?」
通行人女性「あいつを捕まえれば、 うちの子は元通りに・・・!?」
サンタちゃん「げ、バレちゃった・・・?」
サンタちゃん「わたしを捕まえても どうにもならないよー!」
「待て―!!」

〇ビルの裏
サンタちゃん「はあ、はあ、もう走れないー!」

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次のエピソード:第9話 サンタちゃんは過去と決別して新たな未来を切り拓きたい!

コメント

  • ああっ!サンタちゃん!ピンチ!!😱
    どーなってしまうのでしょうか⁉︎

    ルカくんが助けてくれてきゅんっとしました✨☺️
    ルカきゅん…😍

    サンタちゃんのおじいさまの事件が気になりますね!今後わかると思うのですが、楽しみにしてます✨☺️

    黒トナカイの手記もいよいよ進んできましたね✨😆

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