異世界還りの聖女様!

檸檬桃緑茶

Ⅱ-12.村長とその息子(脚本)

異世界還りの聖女様!

檸檬桃緑茶

今すぐ読む

異世界還りの聖女様!
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む

〇寂れた村
  ~獣人の村~
高野 裕翔(ヒロト)「これは・・・ ひどいな・・・」
高野 蓮(レン)「壊れている家も多いし・・・ けが人も多い・・・」
高野 杏奈(アンナ)「・・・ 皆・・・大丈夫かな???」
  獣人の村に辿り着いた奏楽一行は・・・
  
  村の現状を見て、一気に緊張が高まる。
???「どなたかの??」
高野 杏奈(アンナ)「可愛いワンチャン!!!!!」
???「ワシをそこらにいる犬と一緒にするではない!!!」
高野 杏奈(アンナ)「わ~!!! わんちゃんがしゃべった~!!!」
村長「お、おい!! なでくりまわすな!!!」
???「お、おい!!!」
高野 蓮(レン)「ワンチャン可愛いな~!!!」
  犬がしゃべっていることに対して、誰一人突っ込むものはいなかった・・・。
  犬が大好きな杏奈は・・・
  
  突然現れた犬に・・・
  
  大興奮しながら撫で繰り回していた。

〇寂れた村
  しばらく撫でまわされた犬は・・・
  
  
  杏奈からの拘束から解けた時には・・・
  
  ほとんど力尽きだようになっていた。
???「お主・・・ なかなか撫でるの上手いの・・・」
高野 杏奈(アンナ)「えへへ♪♪♪」
吉沢 奏楽(ソラ)「そこのワンコロ~!! 村長はいますか~???」
吉沢 奏楽(ソラ)「私たち、ギルドからの依頼できた──」
村長「わしじゃ!!!」
吉沢 奏楽(ソラ)「いやいや!!! 冗談はやめて早く村長のところに──」
村長「どうみてもわし!! 村長じゃろ?」
吉沢 奏楽(ソラ)「うーん・・・ 見えない・・・」
村長「なんじゃと???」
村長「このつぶらな瞳をみて!!! それでも信じられんのか????」
吉沢 奏楽(ソラ)「・・・ そのつぶらの瞳だから信じられないといいますか・・・」
村長「なんだと?!?!?!?」
村長「なぜだ????」
吉沢 奏楽(ソラ)「・・・」
村長の息子「父さん!!!! こんなところで何をしてるんですか??」
村長「おぉ!!! きたか!! 息子よ!!!」
吉沢 奏楽(ソラ)「息子の方が村長と言われた方がまだ信じられる・・・!!!」
村長「この!!!! お主も!!! このわしの素敵な容姿を罵倒するのか?」
吉沢 奏楽(ソラ)「・・・ いや・・・ 罵倒してないけど・・・」
村長「みぃ~んな!!! 最初この村来たら、息子を村長だと間違うんだ!!!」
村長「だから!! 今回!!」
村長「わしが村長だということと威厳を示すため!! ここで待ってたのじゃ!!!」
村長「どうだ??? びっくりしただろ???」
村長「アッハッハッハ!!!」
吉沢 奏楽(ソラ)「・・・ なんだろ・・・ すごくイラっとした・・・」
吉沢 拓磨(タクマ)「・・・ 俺もイラっとしたよ・・・」
村長の息子「・・・ 父さん・・・」
村長の息子「この前ここにやってきた騎士の方に、最後まで村長だと信じてもらえなかったこと・・・ まだ根に持ってるんですか?」
村長「・・・まだだと?? ずっと根に持つじゃろ???」
村長「わしはこの村で一番偉いんじゃぞ?? お前ももっとわしに従え!敬え!甘やかせ!!!」
村長の息子「・・・」
村長の息子「そちらの方々はギルドの方ですね! 詳しい話をしたいので、ひとまず村長宅へいらしてください!!」
吉沢 奏楽(ソラ)「は~い!」
高野 杏奈(アンナ)「~~~♪♪♪」
「・・・・」
村長「おい! おい!!!」
村長「無視するな!!!」
村長の息子「皆さん私についてきてくださいね~!」
村長「わしを無視するな~~!!!!!」
  奏楽たちは・・・
  
  村長の息子に案内され、村長宅へと向かうのだった・・・。
  村長を残して・・・
村長「この!!! この!!!!」
  少し悪態をついていた村長だが・・・
  
  奏楽たちのいる村長宅へと渋々向かうのだった。

〇暖炉のある小屋
村長の息子「村長に代わって・・・ 冒険者の方々・・・ 本日はきていただきありがとうございます!」
高野 杏奈(アンナ)「おぉ~~~・・・・」
  杏奈は、大型犬??を近くでみるのは初めてだったため、撫でたいが今はまじめな話・・・
  
  と、葛藤していた。
  だが・・・
  
  村長の息子は大型犬ではなく・・・
  
  オオカミである。
吉沢 奏楽(ソラ)「・・・えっと・・・ ここは獣人の村・・・なんですよね??」
村長の息子「・・・あぁ・・・ そうだ・・・」
吉沢 奏楽(ソラ)「・・・では・・・ なぜ人型ではないんでしょうか??」
村長の息子「・・・」
村長の息子「父・・・コホン・・・ 村長が・・・ その・・・」
村長の息子「『人型より獣化したほうが可愛がってもらえるから、基本この村の住人は獣の状態で過ごすように・・・』 と・・・」
吉沢 奏楽(ソラ)「あの村長・・・ 実は3歳ぐらいの子供なんじゃ・・・」
村長の息子「いや・・・ 私も若干そう思わなくもないが・・・・」
村長の息子「と、とにかく! 我々は基本獣化して生活しているのだ!」
吉沢 奏楽(ソラ)「・・・ そうですか・・・」
村長の息子「それで・・・ 何の話だったか・・・?????」
  村長の話をしたことにより、この場の皆・・・
  
  なんの話をしていたのか忘れてしまっていた。
  インパクト強すぎる村長である。
高野 蓮(レン)「あ!!! この村を襲った魔物についてです!!!」
村長の息子「そ!!! そうであった!!」
村長の息子「今から二週間ほど前・・・ この村にゴブリンの群れが襲ってきたのだ!」
吉沢 奏楽(ソラ)「・・・ ゴブリン???」
吉沢 奏楽(ソラ)「でも、ゴブリンだったら獣人の皆だったらすぐに倒せるんじゃ・・・」

このエピソードを読むには
会員登録/ログインが必要です!
会員登録する(無料)

すでに登録済みの方はログイン

次のエピソード:Ⅱ-13.人質救出大作戦!

成分キーワード

ページTOPへ