エピソード6「『コロ』と、忘れられた誰か……」(脚本)
〇女の子の一人部屋
コロ(俺は『コロ』。家飼いの黒うさぎさ)
コロ(今日こそご主人様である『あすみ』を○○す!)
コロ(っていうか、なんでそんなに恨んでるのん、自分)
コロ(うーん、あと少しで思い出せそうなんだけど、)
コロ(ま、いいか! 今日は初心に帰って白い粉!)
コロ(この白い粉をコップに入れて、スプーンで丁寧にかき混ぜる)
コロ(なんか、すげー楽しくなってきた。オマエもやるか? 『タクミ』)
〇黒背景
そうだ、・・・俺は人間だった。
部屋に入った俺の前に、・・・ぶら下がった彼が居た。
ちぎれた麻紐、
チカラなく倒れた、息子の『タクミ』
・・・イジメだと聞いた。
詳細は分からず、相手側と双方に問題がある。と。
ただ、
死んだのは『タクミ』で、
学級委員なのに、助けてくれなかったのは、『あすみ』だった。
思えば俺は、・・・転生というやつをしていたんだろう。
息子『タクミ』はもう居ない。
・・・守ってやれなかった。そのイジメに、気づいてやれなかった。
悲しい以上に怖い。徐々に記憶が薄れていく。
嗚呼、・・・神様許してくれ。
俺はただ、
『あすみ』が用意してくれる、極上の牧草とペレットが食べたいんだ♪
〇女の子の一人部屋
コロ(・・・思いっきり寝ちゃったぜ。あれ? でも、なんか忘れてるよーな)
コロ(そうでした。そうでした。 このコップの『白い粉ジュース』を、)
コロ(可愛い可愛い『あすみ』に飲んでもらうんでした。ゲヘヘ)
あすみ「『コロ』! こんなところに居たんだね! 下降りてご飯にしよ?」
あすみ「って、なんだろこのジュース。お母さんかな? 飲んでいいのかな?」
あすみ「ま、いいか! 飲んじゃお♪」
コロ(それ、ヤバい粉だよ? の、飲んじゃうの?)
『コロ』痛い、痛いってば、『コロ』!
あすみ「甘えんぼしたかったの、キミ? ・・・・・・ほら、おいで」
あすみ「あ、ナメクジが・・・、」
あすみ「『コロ』、私を助けてくれたんだね!」
あすみ「そんなキミへ、大好きの、ギュー♡」
『あすみ』のぬくもりに包まれながら、俺は思った。
・・・こんなんでイイのかな、って。
・・・ごめんな、誰だか分からないけど、
────優しい目をした、誰か。
𝓽𝓸 𝓫𝓮 𝓬𝓸𝓷𝓽𝓲𝓷𝓾𝓮𝓭
ギャグと思いきやシリアス展開にドキドキ😳‼️
どんな結末になるんだろ、今後の展開が楽しみ❗ソワ(•ω•`≡´•ω•)ソワ
6話目も、
読ませていただきました❤️
優しい目をした誰か‥
って、結局誰だったんでしょう。
今はウサギのコロちゃんだから、
もうどうでも良い事なんですね❤️
きっと‥😊
コロちゃん無事でよかった(`;ω;´)🍀しかし早速コロしにかかるの!?物語の背景も見えて来て。読み応えがありました(≧▽≦)🍀続きが気になります🍀