棺少女コフィー

読切(脚本)

棺少女コフィー

今すぐ読む

棺少女コフィー
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む

〇教室
拓矢「俺の隣の席には棺桶が座っている」
拓矢「棺桶の中身は女子 名はコフィーというらしい」
拓矢「俺もクラスのやつらもセンコーも 顔を見たことがない」
拓矢「まあべつにいるだけで害はないし どうでもいいけど・・・」
拓矢「・・・」
拓矢「・・・話しかけてみるか」
拓矢「あのさ、なんでずっと棺桶に 入ってんの」
コフィー「悪いですか?」
拓矢「いや、そうじゃなくて ただ気になっただけ」
コフィー「それなら聞き方を工夫してください 非難めいた聞き方をしないでください」
拓矢「んあ? めんどくさ・・・」
拓矢「わかったもう何も聞かない」
コフィー「それでよろしい」
拓矢「・・・」
拓矢「お前、友だちいねえな?」
コフィー「非難めいた友だちなどいりません」
拓矢「まあ、狭い付き合いの方が気楽なのかもな」
コフィー「そのとおりです」
拓矢「そういう割には人気の多い学校なんて場所に棺桶に入ってまで通うんだな」
コフィー「不登校でいれるのは理解のある家だけでしょう」
拓矢「・・・」
拓矢「すまねえな」
コフィー「謝らないで 関わらないで 惨めにしないで」
拓矢「・・・」
拓矢「禁止されると逆に気になる」
コフィー「すみません そんなつもりはありませんでした」
コフィー「私のことは透明な箱と思ってください」
拓矢「わかったよ」
拓矢「でもまあ、なにか話したいこととかあったら 声かけてくれ 隣の席だし」
拓矢「じゃあな 俺は帰るわ」
コフィー「・・・」
コフィー「ありがとう」

ページTOPへ