異世界還りの聖女様!

檸檬桃緑茶

Ⅱ-09.再会(脚本)

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〇原っぱ
  あぶな~~~~い!!!!!!!!!!!!!!
吉沢 拓磨(タクマ)「奏楽!! 頼む!」
吉沢 奏楽(ソラ)「はい!! 今こそ悪を浄化します!!!」
  奏楽の魔法により!
  辺り一面に漂い始めた媚薬玉の煙は・・・
  
  跡形もなく霧散したのだった。

〇原っぱ
高野 蓮(レン)「・・・え? 拓磨兄ちゃん??」
高野 裕翔(ヒロト)「そ、奏楽ちゃん??」
高野 杏奈(アンナ)「拓磨お兄ちゃん! 奏楽お姉ちゃん!」
吉沢 奏楽(ソラ)「おぉ!!!! 3人とも!!! 無事だったんだね!!!」
高野 蓮(レン)「良かった!! 戻ってきてきたんですね!」
高野 裕翔(ヒロト)「奏楽ちゃん!! 良かった!!! 心配してたんだ!!!」
高野 杏奈(アンナ)「お姉ちゃん!! 久しぶり!!!」
吉沢 奏楽(ソラ)「戻ってくるの遅くなってごめんね!! 3人も無事で本当に良かった!!」
吉沢 拓磨(タクマ)「・・・ お前ら、異世界大変そうだな・・・」
高野 裕翔(ヒロト)「・・・ 本当・・・災難続きだったよ・・・!!!!」
吉沢 奏楽(ソラ)「女神様から聞いたよ!! 本当、召喚してからの裕翔さん達への対応が最悪だよね!!!」
吉沢 拓磨(タクマ)「・・・ 積もる話もあると思うが・・・ とりあえず、あの女共をどうにかしてからだ!」
肉食女「・・・ なに? あなたたちは!!??」
吉沢 拓磨(タクマ)「・・・あの女・・・ クソストーカと同じ顔!!」
肉食女「・・・ あの女・・・ 男取っかえ引っ変えしていたビ●●!!!」
肉食女「・・・ なに? 私に惚れた?」
吉沢 奏楽(ソラ)「・・・ なにその自意識過剰ぶりは! ひくわぁ・・・」
肉食女「・・・ なんですって??」
吉沢 拓磨(タクマ)「お前らさ・・・・・・・・・ 女神に無断で異世界召喚しただろ?」
肉食女「な、なに? 私はそんなこと知らない──」
吉沢 拓磨(タクマ)「いやいや! 知らないはずは無いぜ?」
吉沢 拓磨(タクマ)「お前たち一族は代々、 国や王族を支えるため、男も女も・・・ いわばハニートラップ要員として仕えてた奴らだからな!」
吉沢 拓磨(タクマ)「その見返りとして、お前は国の誰と行為を及んでも罪にはならなかったはずだ! 国王でさえもな!!」
肉食女「・・・なんで初対面のあなたがそんなこと知ってるのかしら?」
吉沢 拓磨(タクマ)「・・・ 俺の『鑑定』は、お前の考えてること隅々まで読み取れるんだよ!」
肉食女「なにその鑑定!! まるで勇者・・・」
肉食女「・・・ 勇者?」
吉沢 奏楽(ソラ)「あと・・・ 私・・・ 女神様の声が聞こえるのよね・・・!」
肉食女「・・・え? もしかして・・・ 聖女様ですか?」
吉沢 奏楽(ソラ)「・・・」
吉沢 奏楽(ソラ)「どうでしょう??? ですが、女神様はおっしゃいました!!」
吉沢 奏楽(ソラ)「『私の許可なく、異世界召喚を行った国がある』 と!!」
吉沢 奏楽(ソラ)「そして・・・ さらに続けておっしゃいました!!」
吉沢 奏楽(ソラ)「『今回無断で召喚を行ったこと、到底許せるものではありません。』」
吉沢 奏楽(ソラ)「『召喚を行った国には、罰を下します!』」
吉沢 奏楽(ソラ)「『召喚した者たちへの干渉を止め、召喚に関わったものたちは神殿にて毎日祈りを捧げよ。』」
吉沢 奏楽(ソラ)「『どちらかひとつでも破られた場合、国は干上がり・・・滅ぶだろう。』」
吉沢 奏楽(ソラ)「と!!」
肉食女「そ、そんな!!」
獣人娘「あなたのいうこと! 信じられないわ!!」
吉沢 奏楽(ソラ)「女神に誓って! この言葉が本当であると証言します!」
  奏楽が女神に誓うといった瞬間・・・
  奏楽の言葉を肯定する様に体が神々しく輝いた。
  女神の誓いとは、嘘をついてない照明として、女神に宣言し・・・
  嘘をついたら天罰が下されるというもので。
  この世界で1番効力の強く、王族たちへ有効な証言として取り扱ってくれる唯一の宣言だった。
肉食女「・・・ 女神の誓い?!?!」
獣人娘「ほ、本物です!!!」
肉食女「・・・・・・ 上に連絡とってみるわ!!」
  すると・・・
  女は少し離れた位置に移動し、恐る恐る通信機のようなものを取りだしどこかへと繋げ始めた。
  そして・・・
  話していた女性はどんどん顔を青ざめさせた。
肉食女「え?!!?」
  そう言いながらも顔がどんどん青くなり、最終的には白っぽくなっていた。
  そして・・・
  しばらくして戻ってきた女は・・・
  意気消沈していた。
肉食女「・・・私たちは、王都へ戻ります!」
獣人娘「え? 私も?」
肉食女「当たり前!!!」
獣人娘「じゃ!! 任務は?」
肉食女「・・・ 中止よ!!」
獣人娘「じゃ!!! さらば!!」
肉食女「・・・ 私、謝るつもりとかないから!」
吉沢 奏楽(ソラ)「どういうこと??」
肉食女「・・・召喚された三人にハニートラップをかけようとしたことよ!」
吉沢 奏楽(ソラ)「・・・ とても忌々しいけど・・・」
吉沢 奏楽(ソラ)「それだけ3人が魅力的ってことよね?」
肉食女「・・・」
吉沢 奏楽(ソラ)「それに・・・ もし、私たちが止めてなかったら・・・」
吉沢 奏楽(ソラ)「あなたにも女神の怒りが直接落とされてたわよ?」
肉食女「・・・え?」
吉沢 奏楽(ソラ)「一生男に相手にされない呪いをかける予定だったそうよ!」
肉食女「ご、ごめんなさぁい!!!」
吉沢 奏楽(ソラ)「謝らないって言ってたのに・・・・・・」
吉沢 拓磨(タクマ)「盛大に謝ってたなぁ・・・」
  こうして・・・
  奏楽たちの登場と、女神の言葉により!!
  裕翔、蓮、杏奈に平穏が訪れるのだった。

次のエピソード:Ⅱ-10.ジャガイモ

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