読切(脚本)
〇けもの道
あなたの最後にみる景色はどんなモノ?
私が最後にみた景色は・・・・・・・・・・・・。
花梨「『ごめんなさいッ・・・・・・悪いところがあったなら直すからッ・・・・・・い"っ』」
海斗「サッサと歩いてくれる? 鬱陶しいから泣かないでよ」
海斗は花梨の髪を引っ張りながら引きずるように山道を歩いていく
花梨「『ごめんなさいッ待って・・・・・・ちゃんとついて行くからッ』」
海斗「『ここでいいかな』」
花梨「『え?』」
花梨「『やぁ・・・・・・ぁ"』」
海斗「『ふぅ・・・・・・』」
花梨「『置いて・・・・・・いかないで・・・・・・』」
花梨「『まっ・・・・・・』」
〇けもの道
花梨「あれからずっとここで待っているの」
花梨「あなたが来てくれるのを」
花梨「夜も、昼も、朝も」
花梨「何度か人が来た」
宮田「『おい、片倉ここだ』」
片倉「『宮田さんッ一人で行かないでくださいよっと・・・・・・仏さんこんなところに居たんすね』」
宮田「『なにかの間違いだったら良かったんだがな』」
片倉「『顔もわかんないっすね・・・・・・かわいそうに』」
宮田「『警察に連絡しろ。獣に荒らされてるがこれ以上荒らすことは出来ない』」
片倉「『わかりました』」
花梨「それから沢山の人が来て、なにか大きなものを包んで持って行った」
花梨「そんなことより、あの人はいつ来てくれるんだろう」
〇けもの道
花梨「もういくつも、季節がまわった。 あの人はまだ来てくれない」
花梨「ひとりはさみしい」
花梨「早く来て・・・・・・」
「『いったい!離してよ!』」
「『いい加減、大人しくしろよ』」
遠くから微かに声が響いてくる
花梨「あの人だ!あの人が来てくれた!」
花梨「やっと・・・やっとっ!」
見晴「『痛いったら何なのよ!腕にアザでもできたらただじゃ済まさないんだから!』」
花梨「こっちに来てくれる! 私はいけないの!早く来てっ」
和也「『あのさ。自分がどんな立場かわかってる?』」
見晴「『何よ!私が何をしたって言うのよ!』」
和也「『なぁ。それ、本気で言ってるの?もう二度と浮気はしないって言ってたのに』」
見晴「『ばっかじゃないの!アンタなんかに本気でいるわけ無いでしょ!アンタがキープなだけよっ』」
見晴「キープの分際で生意気なのよ!わかったらいい加減手を離しなさいよっ』」
和也「『そうかよ・・・・・・』」
花梨「あぁっ。ここまで来てくれた」
和也「『謝る気も、反省する気も無いんだな』」
見晴「『謝ることも反省することもないわ。だって、悪いことなんてしてないもの』」
見晴「『自分の人生楽しんで何が悪いの?わかってて一緒にいたはずでしょう?』」
見晴「『本気になったアンタが悪いんじゃない』」
和也「『そうか。俺が悪いのか・・・・・・』」
花梨「あぁ。あなたは何も変わらずに 私のところに来てくれたのね」
花梨「あなたと」
花梨「私・・・・・・」
花梨「また、巡り合っていたのね」
見晴「『もうっいい加減にして!私達はもう終わりにしましょ』」
見晴「『もう、関わらなければいいでしょう! アンタの代わりなんていくらでもいるんだから!』」
花梨「あなたの代わりなんていないわ」
花梨「ねぇ早く私にあの人をちょうだい」
和也「『もう、どうしょうもないんだな』」
見晴「『うるさいわね!早く離してよっ』」
花梨「お願いっ私。私にあの人をちょうだいっ」
和也「『ここで、さよならだ』」
見晴「『え?』」
見晴「『な"っ・・・・・・ふざっ・・・・・・』」
和也「『もう、これからは関わらないよ。俺の眼の前から消えてくれ』」
花梨「ありがとう、私」
見晴「『まっ・・・・・・たすけ』」
花梨「また一緒にいられるわ」
花梨「あなたは、貴女になったけれどここに来てくれた」
花梨「私だった彼が連れてきてくれた」
花梨「ずっとずっとここで一緒にいましょう」
ちょっと不思議な物語ですね‼
意外な最後でした😱
殺した方も殺された方も転生して同じことを繰り返す。今度は立場を変えて…離れられない2人、深いですねぇ。
ちょっと台詞だけだと分かりづらいところもありますが、面白い視点だと思いました!!
タップノベル楽しみましょう。いつか遊びに来てください👍