異世界還りの聖女様!

檸檬桃緑茶

Ⅱ-05.裕翔と蓮が大激怒!(脚本)

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〇貴族の応接間
  『あの~!いらっしゃいますか~??開けますよ~?』
貴族「おや?? お三方、いらっしゃったのですな?」
貴族「ノックしましたが反応なくて、わたくし焦りましたぞ!」
高野 裕翔(ヒロト)「・・・何の御用でしょうか?」
貴族「ハハハ! あなたは、ご兄弟の為にとてもりっぱですな!」
貴族「実は、幼い子のための部屋が別館にある故・・・ わたくしが案内してさしあげたい──」
高野 裕翔(ヒロト)「二人は、俺と同じ部屋にしてください!」
貴族「い、いやいや!! それでは狭いでしょう!! こんな広い城ですぞ??」
貴族「一人一部屋!!! ぜひ、王級の部屋を味わってほしいのです!」
高野 裕翔(ヒロト)「俺・・・ 『凶悪な男性』らしいので・・・ あなたの要求には答えられません」
貴族「あ・・・いや! 何をおっしゃって・・・」
高野 裕翔(ヒロト)「蓮と杏奈を、俺から引き離して・・・ 秘密裏に戦争に出そうとしてるとか・・・」
貴族「そ、それは・・・・」
高野 裕翔(ヒロト)「俺たちのこと・・・ 馬鹿にしすぎじゃないですか???」
貴族「ひ、ヒィィィィィ~~~!!!!」
高野 裕翔(ヒロト)「・・・」

〇貴族の応接間
王様「重ね重ね!!! すまない!!!」
高野 裕翔(ヒロト)「俺たちが・・・ 異世界人だからと思って・・・」
高野 裕翔(ヒロト)「秘密裏に蓮と杏奈を戦場に出すって言われたんですよ?!?!?!?」
高野 裕翔(ヒロト)「・・・ 国王! 次に蓮・・・もしくは杏奈に何かあったら! この城壊して旅に出ますから!」
王様「しょ!承知した!!!! 次がないよう・・・わしも尽力しよう!!!」

〇謁見の間
  ~~翌日~~
  
  鑑定の儀
貴族「ヒッ・・・・・」
貴族「ひ、裕翔様は・・!!! 職業”魔剣士”!!」
貴族「ステータスは・・・ も、文字化けしてますな!!!!」
貴族「では・・・次に行きましょう!」
貴族「おぉ!!! 蓮様!!」
貴族「職業は”賢者”!!」
貴族「ステータスは・・・おや?? 蓮様も文字化けしてますな!!」
貴族「・・・・・」
貴族「杏奈様の職業は・・・ ???? 『魔法少女』??」
貴族「・・・」
貴族「ステータスは・・・ こちらも文字化けですね・・・ もういいです!」
  杏奈への対応が急に冷たくなったことにより・・・
  蓮と裕翔は嫌な予感を感じていた。

〇貴族の部屋
高野 蓮(レン)「これは・・・殺意???!?!」
  蓮は急いで、杏奈を抱き上げる。
  その直後!
高野 蓮(レン)「ぎ、ギリギリだった!!!」
高野 裕翔(ヒロト)「今のは・・・」
  銃声音で目が覚めた裕翔は・・・
  その弾丸が、杏奈に向かったことに気づき・・・
  
  
  大激怒する!
高野 裕翔(ヒロト)「・・・」
「潰す!!!!」
  裕翔と蓮の怒りがMaxとなり・・・・
  
  この夜・・・
  二人は動き出す!!!
  杏奈を抱っこしたまま動き出す!!

〇西洋の城
  この日・・・
  
  蓮と裕翔の怒りを買ったことにより・・・
  
  城は半壊した・・・。
  そんな中、裕翔に抱っこされながら眠る杏奈は・・・
  
  全く起きなかった。

〇謁見の間
高野 裕翔(ヒロト)「約束しましたよね・・・?」
王様「じゃ、じゃが!!! 本当に杏奈殿を攻撃したという証拠──」
高野 裕翔(ヒロト)「・・・俺たちが嘘をついてると?」
王様「い、いやいや! そんなつもりは──」
暗殺者「グハッ!!!」
貴族「こ、コヤツは!」
高野 裕翔(ヒロト)「・・・ 誰に依頼された!」
暗殺者「こ、この!!! この男です!」
貴族「お、俺は──」
王様「・・・ 疑ってすまなかった!!!!」
高野 裕翔(ヒロト)「約束通り! 俺たちは、ここから出ていきます!」
貴族「そ、そんな!」
王様「・・・ 度重なる無礼・・・ お許しください!」
王様「・・・ お主らの旅にでること・・・ 我らには止めることはできぬ・・・」
貴族「へ、陛下!!!!!」
王様「・・・ これをもってゆけ!」
  そういって国王から渡されたのは・・・
  
  金貨の入った袋だった。
王様「我らは・・・ 異世界人ということで、おぬしらへの配慮がかけておった!」
王様「この結末は必然よ・・・」
貴族「・・・」
王様「・・・ 勝手に召喚した手前・・・」
王様「こういうのも申し訳ないが・・・」
王様「良い旅を!!」
高野 裕翔(ヒロト)「・・・ また、何かあればお話だけは聞きます!」
王様「・・・ ありがとう!」
  こうして・・・
  
  裕翔たちは・・・
  異世界で自由に旅することを許されたのだった。
貴族「・・・陛下・・・」
王様「お主! ワシのメンツをつぶしよって!!!」
貴族「も、申し訳ございません!!!」
王様「・・・ せっかくの異世界人・・・」
王様「やっと召喚成功したのにこの結末・・・」
王様「お主・・・ 2度と余計なことはするなよ???」
貴族「・・・・・・」
貴族「おい!」
暗殺者「・・・ どんまい!」
貴族「失敗して何開き直ってる!」
暗殺者「あの男性二人! 化け物っすよ!!!」
暗殺者「俺のわずかな殺気を感じて回避! そして、隠蔽していた俺を探し当てたんっすよ!!!」
貴族「・・・ あの・・・無能なおなごは殺せそうにないのか?」
暗殺者「アハハハ! あの女の子を無能と呼ぶとは!!!」
暗殺者「あの子の能力見抜けないあなたのほうが無能っすね!」
貴族「・・・ なんだと??」
暗殺者「あなたの遠くからの言葉・・・ 一言一句・・・・聞き取ってるの彼女っすよ!」
貴族「・・・ なんだと???」
暗殺者「あの子強いっすよ~! 寝ている状態でも強者のオーラがでてましたし!!!」
暗殺者「俺! もうあなたの仕事やめるんで!! じゃ!」
  すると・・・
  
  暗殺者は、霧のように消えていったのだった。
貴族「・・・・・・」

次のエピソード:Ⅱ-06.彼らも異世界へ

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