Ⅱ-01.異世界召喚(脚本)
〇古い本
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2章
異世界召喚の罠(仮) 編
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〇謁見の間
???「陛下!!!」
???「召喚!! 成功とのことです!!!」
王様「ふむふむ・・・」
王様「・・・3名いるようじゃが・・・」
王様「まあよかろう・・・ 戦争に役立てば儲けものよ・・・」
王様「して・・・ こやつらはいつ目を覚ますのじゃ??」
???「陛下! 膨大の魔力により、一時的に気を失っているだけにございます!!」
???「すぐに目を覚ますかと!!!」
王様「おぉ!! まことか!!!」
そんな話をしている時・・・
高野 裕翔(ヒロト)「・・・んっ!???」
高野 蓮(レン)「・・・」
高野 杏奈(アンナ)「・・・・あれ????」
高野 杏奈(アンナ)「ここは???」
王様「異世界から来た勇者よ!!!」
王様「此度は我らの召喚に応じてくれて本当に助かった!! それで早速──」
高野 裕翔(ヒロト)「まってください!!!」
王様「どうしたのじゃ? 異世界の勇者──」
高野 裕翔(ヒロト)「まず第一に!! 私たちは、勇者ではありません!」
高野 裕翔(ヒロト)「それになにより!! 私たちは、この世界の召喚に応じた覚えはありません!!」
王様「・・・ それはまことか??? 女神に会ってはいないのか?」
高野 裕翔(ヒロト)「はい!!」
王様「そうか・・・ それはすまなかった」
王様「とはいえ・・・ この世界の召喚は一方通行・・・」
王様「お主らを・・・ 帰す術は存在していないのも事実!!」
高野 裕翔(ヒロト)(ここは、琢磨や奏楽ちゃんの来ていた異世界だよな???)
高野 裕翔(ヒロト)(地球に帰れないってどういうことだ???)
王様「かつて・・・ この世界にきた”勇者”タクも、 ”聖女”ソラも・・・ どちらも元の世界に戻っていないと聞く」
高野 蓮(レン)(・・・ まぁ・・・地球に戻る時、わざわざ・・・ 『地球に戻ります!』って言える時間があるとも思えないし・・・)
高野 蓮(レン)(この世界では、元の世界に戻れないっていうのが通常なんだろうな・・・)
王様「まずは改めて・・・」
王様「女神の同意はないとは言え・・・ この世界に呼び出したこと・・・・ お詫び申し上げる!」
すると、王は裕翔たちに頭をさげた。
王様「それを踏まえて・・・お主たちに協力を仰ぎたい!」
高野 裕翔(ヒロト)「協力・・・ですか?」
王様「そうじゃ・・・ この世界を滅ぼそうとする魔王が・・・ 蘇ったみたいなのじゃ!」
高野 杏奈(アンナ)「魔王!!!」
高野 杏奈(アンナ)(・・・ 魔王・・・マオ君??)
王様「そのため・・・お主たちに討伐をお願いしたいのじゃ!」
高野 裕翔(ヒロト)「・・・ おれはともかく・・・」
高野 裕翔(ヒロト)「弟は8歳!! 妹は4歳だ!!」
高野 裕翔(ヒロト)「あなたたちは!!! まだ幼い子供たちに世界の命運をかけた戦いをさせるおつもりですか???」
高野 裕翔(ヒロト)「俺は大事な弟妹を戦いに行かせようとしたこの国を信用できませんし、協力したいとも思いません!!!」
???「陛下!!! 異世界の方々は、召喚された疲れにより本調子ではないかと思われます!」
王様「お、おぉ!!! そうか!!!」
王様「では、ひとまず! 控室にてゆっくり休まれるがよい!!」
王様「後ほど詳しいお話をしようではないか!!」
高野 裕翔(ヒロト)「・・・はぁ??」
こうして・・・
裕翔の激怒により・・・
この謁見の間による・・・
王様が言えば、なんでも言いなりにできるんじゃね?
作戦は失敗に終わったのだった。
〇綺麗なリビング
吉沢 奏楽(ソラ)「お兄ちゃん!!! 異世界に行ったってどういうことなの???」
吉沢 奏楽(ソラ)「・・・ っての前に物凄い暑い・・・!!」
吉沢 拓磨(タクマ)「・・・ もう春だからな!」
吉沢 奏楽(ソラ)「・・・とりあえず着替えてから集合ね!」
吉沢 拓磨(タクマ)「本当・・・ 無事でよかったよ・・・」
〇綺麗なリビング
吉沢 拓磨(タクマ)「さて・・・ どこから話そうか?」
吉沢 奏楽(ソラ)「召喚された理由!!!」
吉沢 拓磨(タクマ)「・・・ 俺が理由なんて知ってると思うか??」
吉沢 拓磨(タクマ)「お前が、ゾンビを一掃してから起こったことを簡単に話すのはどうだ??」
吉沢 奏楽(ソラ)「じゃ~!!! それで!!!!」
吉沢 拓磨(タクマ)「お前は相変わらず緊張感ないな~~!」
吉沢 奏楽(ソラ)「お兄ちゃん~! 早く教えて~!!」
吉沢 拓磨(タクマ)「はいはい!!! お前がゾンビを一掃した後・・・・」