紅キ宝石

えたーなる

エピソード12(脚本)

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〇要塞の廊下
  ロンハンが退室した後、【1の扉】へと向かうルノ・ヴァレン・リスターナ。

〇謎の扉

〇祭祀場

〇祭祀場
  部屋の明かりを灯し部屋の奥へと向かう。
  壁には、幾つもの美しい装飾を施された額が掛けられている。
ルノ・ヴァレン・リスターナ&お嬢様「・・・」
ルノ・ヴァレン・リスターナ&お嬢様「フフ」
ルノ・ヴァレン・リスターナ&お嬢様「はあ♡」
ルノ・ヴァレン・リスターナ&お嬢様「私のコレクションたち‥。いつ見ても素敵だわ♡」
  ルノ・ヴァレン・リスターナは、壁に掛けられた額の中で1番小さな額に歩きだす。
ルノ・ヴァレン・リスターナ&お嬢様「これは私が10歳の誕生日を迎えた時に着ていたドレス‥」
ルノ・ヴァレン・リスターナ&お嬢様「この日私はお父様に【プレゼント】をいただいたの‥」
ルノ・ヴァレン・リスターナ&お嬢様「お父様ったら、『森の奥に用意してあるから一緒に行こう』と言って」
ルノ・ヴァレン・リスターナ&お嬢様「私に目隠しをして、『到着するまで外してはいけない』と笑いながら言っていたわ」
ルノ・ヴァレン・リスターナ&お嬢様「私は、お父様の言いつけ通り目的の場に到着するまで目隠しは外さなかった」

〇けもの道
べイル・ヴァレン・リスターナ「ルノ。目的の場所に到着した」
ルノ・ヴァレン・リスターナ(幼少期)「ならもうこの目隠しは外してもいいのですか?」
べイル・ヴァレン・リスターナ「ああ、良いとも。私からお前へ贈るもう1つのプレゼントがこの奥にある」
  ルノ・ヴァレン・リスターナは目隠しを外した。
ルノ・ヴァレン・リスターナ(幼少期)「今着ているこの【素敵なドレス】もいただいたのに、まだプレゼントがあるなんて」
べイル・ヴァレン・リスターナ「お前の着ているそのドレスは実はまだ未完成なのだ」
ルノ・ヴァレン・リスターナ(幼少期)「未完成‥なのですか?」
べイル・ヴァレン・リスターナ「そうだ。だからお前自身の手で、そのドレスを本来の姿へと完成させるのだ」
ルノ・ヴァレン・リスターナ(幼少期)「‥このドレスの‥本来の姿‥」
べイル・ヴァレン・リスターナ「さぁ。行きなさい」
  父親に促され、ルノ・ヴァレン・リスターナはゆっくりと森の奥へと歩きだす。

〇森の中の小屋
  森の奥にあったのは、簡素な木造の家。
  それはひっそりと佇んでいた。
ルノ・ヴァレン・リスターナ(幼少期)「こんな森の奥に‥家が」
ルノ・ヴァレン・リスターナ(幼少期)(お父様が私に用意したプレゼントって‥ もしかしたらあの家の中に在るのかしら)
  ルノ・ヴァレン・リスターナは家の前まで来ると、一呼吸して扉を開ける。

〇小さな小屋
ルノ・ヴァレン・リスターナ(幼少期)「!?何か‥いる!?」
  闇夜の世界の住人は暗闇でも問題ない瞳を有しているが
  まだ10歳になったばかりの
  ルノ・ヴァレン・リスターナは、瞳のコントロールが未熟なため、魔法で明かりを灯す。
ルノ・ヴァレン・リスターナ(幼少期)「っ‥!!!?」
  部屋を明るくし、物音のする方へ顔を向けるルノ・ヴァレン・リスターナ。
  そこには‥
供物a「・・・」
供物b「・・・」
供物c「・・・」
べイル・ヴァレン・リスターナ「さぁ、これが私からのもう1つのプレゼントだ」
べイル・ヴァレン・リスターナ「お前の着ているその純白のドレスを、この生娘等の血で染め上げ」
べイル・ヴァレン・リスターナ「本来の美しいドレスへと完成させなさい」
ルノ・ヴァレン・リスターナ(幼少期)「・・・」
ルノ・ヴァレン・リスターナ(幼少期)「・・・」
ルノ・ヴァレン・リスターナ(幼少期)「はい。お父様」
  --------ルノ・ヴァレン、リスターナ-------
  
  
        【 覚 醒 】

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