【第26話】アーロゲント誘導作戦です。(脚本)
〇シックなカフェ
ここまでのあらすじ
アーロゲントの仄暗い企みを知った二人。
二人はシャグランに協力を仰いだ。
そんなシャグランは一つの案を提案して・・・?
〇洋館の廊下
アーロゲント「・・・けほっ」
アーロゲント(・・・そろそろ部屋に戻らなくちゃな・・・ 温かい紅茶でも飲んで・・・それから)
アーロゲントは壁伝いに自分の部屋へ進んでいく。
フレユール「あ、アーロゲント・・・」
アーロゲント「・・・キミか」
フレユール「キミの部屋・・・なんか、お掃除中らしいよ・・・?」
アーロゲント「は?」
フレユール「ワックスかけてるから入っちゃいけないらしくて・・・」
フレユール「その・・・怒らないでね」
アーロゲント「・・・こんなときに限って・・・?」
アーロゲント「まぁいいよ、それじゃ遊技場にでも」
〇闇カジノ
本日は終了しました
アーロゲント「・・・」
アーロゲント「なーんか怪しい」
〇洋館の廊下
アーロゲント(僕の行こうとしているところ全てが入れなくなっている)
アーロゲント(おかしいなぁ・・・いつもは遊技場開いてると思うんだけど)
シャグラン「いたぞ!ここだ!」
アーロゲント「!?」
シャグラン「捕まえろ〜!!!!」
アーロゲント「・・・なんだい!?そんな・・・」
アーロゲント「笑えないくらいの棒読みは」
シャグラン「・・・避けたか!!」
アーロゲント「キミがこんな愚かな真似をするとはね」
アーロゲント「なんのマネかは分からないけど、逆らうなら・・・」
アーロゲント「僕の人形の手で始末してあげよう」
シャグラン「・・・っ」
剣を振り回しアーロゲントの作り出す像を斬りつけるが、像は止まらない。
アーロゲント「ほら、もう追い詰められた」
アーロゲント「終わりにしようか・・・」
シャグラン「いや、追い詰められたのはお前だ!!」
アーロゲント「なっ・・・!?」
シャグラン「扉は開けたな!!今からアーロゲントをそこに押し込む!!」
シャグラン「さぁ!!アーロゲント!!」
シャグラン「カフェに入るんだ!!!!!!!! お前のためだけの特別営業のな!!!!!!」
アーロゲント「何をっ・・・!!!!」
〇シックなカフェ
アーロゲント「・・・った・・・」
アーロゲント「あいつ、よくも・・・ いやそれよりさっさと出なきゃね」
甘咲 結葉「いらっしゃいませ!!!!」
アーロゲント「!?」
甘咲 結葉「席にご案内します!!」
アーロゲント「いや僕は・・・」
甘咲 結葉「こ っ ち で す !!」
アーロゲント「────っ!!!! 無駄に力強いな・・・!!!!」
〇シックなカフェ
シャグランの作戦はこうだ。
シャグラン「まず彼の部屋、そして遊技場をどうにかして閉鎖する」
四島 修「いいんですか?それ・・・」
シャグラン「なんとかする」
シャグラン「そして私がアーロゲントを挑発し、カフェの手前まで連れてくる」
甘咲 結葉「挑発に乗ってくれるんですか?」
シャグラン「あいつは割とチョロい」
シャグラン「私が合図をしたらカフェのドアを開けろ そうしたら私がカフェに奴を押し込む というか蹴り入れる」
シャグラン「そこからはお前たちの仕事だ 存分にもてなせ」
シャグラン「手厚くな」
〇シックなカフェ
アーロゲント「なんのつもりだい?こんな・・・」
甘咲 結葉「メニューでございます!!」
四島 修「サービスのホットティーです!!」
アーロゲント「・・・鬱陶しい」
甘咲 結葉「肩もみます!!」
四島 修「全部無料で食べられますよ!!」
「特別なお客様ですから!!」
アーロゲント「鬱陶しいんだよ!!」
「!?」
アーロゲント「なんのつもりだい!? 当てつけか!!そうだろうな!!」
アーロゲント「いきなり手のひら返して特別扱い? 立場も弁えず!? 僕は・・・」
アーロゲント「僕は高貴なんだ!!だから!!!!」
アーロゲント「貴様ら下賤な民がそうそう触れていい存在じゃないんだよ!!」
甘咲 結葉「・・・・・・」
甘咲 結葉「それ寂しくないですか?」
アーロゲント「何が!!!!」
四島 修「・・・誰も触れられない高嶺の花ってことは、友達もいなかったんですか?」
アーロゲント「・・・友達・・・?」
〇王妃謁見の間
???「貴方は一族の悲願を叶える子よ」
???「遊びに行く必要はないわ」
???「そうだぞ お前は特別な子だ」
???「友達なんていなくてもいいんだ」
〇シックなカフェ
アーロゲント「そんなの知らない・・・」
アーロゲント「・・・友達なんていなくても・・・ 僕は特別で・・・」
甘咲 結葉「もしかして、ずっと一人だったんですか?」
アーロゲント「・・・・・・ 聞いても面白くないよ、僕の幼い頃なんて」
四島 修「・・・何があったんですか?」
続く