三段目 イチダンタリナイ(脚本)
〇神社の本殿
〇神社の石段
キミエ(すっぴん)「あれは いっ君に取り憑いてた霊」
キミエ(すっぴん)「何で いっ君の堀った穴から 出て来たんだ」
キミエ(すっぴん)「まさか」
キミエ(すっぴん)「はは まさかな」
キミエ(すっぴん)(そうだ 出来る筈がない いっ君が人殺しなんて)
グリ子「キミエ オトシテタ」
キミエ(すっぴん)「ありがとう これ いっ君がくれたプレゼント」
キミエ(すっぴん)(大事に使ってたけど 最後の一振りか)
キミエ(すっぴん)(石鹸の良い匂い 頭がスッキリしてきた)
キミエ(すっぴん)(今 分かっている事を整理しよう)
キミエ(すっぴん)(さっき いっ君とすれ違って分かった 私の姿は周りに見えていない)
キミエ(すっぴん)(そして 過去の私に呼びかけても 返事がなかった 声も聞こえていない様だ)
キミエ(すっぴん)(だから ここで仮説を立てても それを調べる手立てがな無いって事だ)
キミエ(すっぴん)(どっちにしたって 真相は本人に聞くしか無い)
キミエ(すっぴん)(今 何処にいるの)
キミエ(すっぴん)「会いたいよ いっ君」
〇教室
先生「一時間目はここまでー 黒板消しとけよー」
ハルコ「早くC245を連れ戻して 彼は何をするか分からないわ」
二「放っておきましょ〜よ〜」
ハルコ「だ め」
二「先輩 一時間目と二時間目の間 休憩10分なの 知ってます」
ハルコ「行 っ て き て」
二「はいはい」
〇屋上の入口
二(誰も居ないな)
二「C245が通った階段まで転送してくれ」
「ショウチシマシタ」
〇街中の階段
オカルトリオ様 いつも動画見てます
僕の家の近くに
”幽霊階段”という場所があります
その階段は登る時は40段
なのに
降りると39段になっているそうです
しかも
階段からの転落事故が頻繁に起こるので
地縛霊の仕業とも言われています
気になるけど怖いです
行ってみて下さい
アカウント名 日取墓地
〇街中の階段
二「C245もう居ないか」
キミエ(すっぴん)「ぐえ」
キミエ(すっぴん)「痛った 次は何処に飛ばされたん」
「あーーーーーーーーー」
キミエ(すっぴん)「いっ君 何でこんな所に」
二「やっべ」
キミエ(すっぴん)(今のいっ君だよな)
キミエ(すっぴん)「おーい 待って」
二(足 早え〜)
キミエ(すっぴん)「いっ君 私 キミエ」
キミエ(すっぴん)「何で逃げるんだよ」
オカルトリオ1「ここか 幽霊階段てのは」
オカルトリオ3「カメラどうします」
オカルトリオ2「一旦まわして」
オカルトリオ1「じゃ 早速上るぞ」
オカルトリオ2「おー」
オカルトリオ1「1 2 3 4」
オカルトリオ3「で この階段が何でしたっけ」
オカルトリオ2「寄せられたコメントによると」
オカルトリオ1「5 6 7 8」
オカルトリオ2「女子高生の霊が出るとか」
オカルトリオ2「階段が墓石で出来てて 階段から落とされるとか」
オカルトリオ2「色々呪われてるんだ」
オカルトリオ3「なんかふわっとしてますね」
オカルトリオ1「おーい上ったよー」
オカルトリオ2「何段だったー」
オカルトリオ1「40段」
オカルトリオ2「じゃ 降りてきてー」
オカルトリオ1「1 2 3 4」
オカルトリオ3「で 何で階段の段数 数えてんすか」
オカルトリオ2「いや この階段不思議なのが」
オカルトリオ2「上りは40段なのに 下りは39段になるらしい」
オカルトリオ3「は どゆことっすか」
オカルトリオ1「37 38 39 40」
オカルトリオ1「え イチダンタリナイ」
オカルトリオ2「いや 一緒だよ 40段」
オカルトリオ1「だよな ガセだったのか」
オカルトリオ2「カメラ貸して 俺がやる」
オカルトリオ2「1 2 3 4」
オカルトリオ1「下りは39段になるはずだろ」
オカルトリオ3「ネット調べだと この一番下の階段の段差に気付かないから 段数が変わって感じるみたいっすね」
オカルトリオ2「5 6 7 8」
オカルトリオ1「いや ここにマット引いてあるから 一番下の段差 すぐ気づいたよ」
オカルトリオ3「あ ほんとだ 誰かが置いていったんすかね」
オカルトリオ1「これは 企画倒れだな」
オカルトリオ2「9 じゅ」
キミエ(すっぴん)「待って いっ君」
二(やべ 追いつかれ)
キミエ(すっぴん)「うわちょ 危な」
キミエ(すっぴん)「いてて いきなり前に出て来るなよ」
ヒトリボッチ「タリナイ」
ヒトリボッチ「タリナイ」
ヒトリボッチ「タリナイ」
キミエ(すっぴん)「な なんなんだーーー こいつらはーーー」
キミエ(すっぴん)(何処から こんなに湧いたんだ 気配すら無かったぞ)
ヒトリボッチ「キミモ タリナイ」
オカルトリオ1「今の声は」
オカルトリオ2「叫び声 断末魔」
キミエ(すっぴん)「・・・う」
キミエ(すっぴん)「あ あの ガキぃ 許さ ねぇえ」
オカルトリオ1「ああ゛ーーーーー でたーーーーーー」
キミエ(すっぴん)(今 誰か いたの か)
〇黒背景
「お嬢ちゃん大丈夫」
〇街中の階段
キミエ(すっぴん)「うーん」
キミエ(すっぴん)(あれ 私 階段から突き飛ばされて)
お婆さん「血が出てるよ 立てる」
キミエ(すっぴん)「ありがとう」
キミエ(すっぴん)「って婆さん 私が見えんのか」
お婆さん「? 見えるよはっきりと」
キミエ(すっぴん)(私の姿は 周りの人には見えないはずだ)
お婆さん「ところで こんな夜中に 一人で居ると危ないよ」
キミエ(すっぴん)「ああ でも婆さんこそ何してるんだ」
お婆さん「私は教え子の墓参りに来てるのよ」
キミエ(すっぴん)「墓ってこの階段の途中にある小さな石か 花が倒れちゃってるよ」
キミエ(すっぴん)「教え子」
お婆さん「そうよ 私 教師をしていたんだけど」
お婆さん「最初に担当したクラスで 不登校になった子が居てね」
お婆さん「虐められていたみたいで」
お婆さん「何度も家へ通ったり 親御様と話したり していたのだけれど」
お婆さん「ある日 この階段で足を滑らせたのか そのまま」
お婆さん「もっと早くあの子の苦しみに 気付いてあげていたら」
お婆さん「他に何か出来る事 あったんじゃないか って今でも思うのよ」
キミエ(すっぴん)「婆さん この一番下にあるマット あんたがひいたのか」
キミエ(すっぴん)「これのお陰で 大事にならなかったよ」
お婆さん「そうだよ それは良かった」
お婆さん「この階段 あの子が亡くなってから 「幽霊階段」なんて呼ばれててね」
お婆さん「偶にここから 落ちて亡くなる人が いるのよ」
お婆さん「上りは40段なのに下りは39段に感じて」
お婆さん「1段タリナイんだって」
お婆さん「本当は下りも上りも40段なんだけど」
お婆さん「ほらここに低い段差が1段あるでしょう」
お婆さん「この1段があの子に見えてね クラスが40人のクラスだったからか」
お婆さん「ここにいるよ 気づいてって寂しがっている みたいで」
お婆さん「1人じゃないよって 言ってあげたいのよ」
お婆さん「こんなことしても無駄なのにね おかしいよね」
キミエ(すっぴん)「・・・」
〇黒背景
キミエ(幼少)「あれ お菓子 一個足らないよ」
「本当だ じゃあ キミちゃん 我慢してよ」
キミエ(幼少)(え)
キミエ(幼少)「う うん」
キミエ(幼少)「あ 私そろそろ 帰らなきゃ」
「何あれー感じワルー」
「折角 今日は仲間に入れてやったのに 生粋」
キミエ(幼少)(うっうっ どうして私ばっかり)
「ネ゛ えェ」
キミエ(幼少)「え」
悪霊「ね゛えぇ」
キミエ(幼少)(わ わ わるい霊 御札 御札どこ)
キミエ(幼少)「えい」
キミエ(幼少)「御札 効かない」
「喝ーーー」
キミエ父「無事か」
キミエ(幼少)「パパ」
キミエ(幼少)「怖かった〜」
キミエ父「キミエ 自分の身は自分で守るんだ」
キミエ(幼少)「どうやって」
キミエ父「拳だ キミエ 信じるは己の拳のみ」
〇教室
先生「おい日直ー 黒板消しとけって言ったろー」
先生「あれ 二 は」
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作り直し大変でしたね😂ライターにはそれこそがカイダン……😱
キミエつよつよなので階段から落ちても大丈夫だろうと思っていたのに流血してて焦りましたが、その後も元気でやっぱりつよつよでした🤣
怪異、縛れるんですね!
サンゼンジタリナイはホラーすぎます😱
スチルが本当にスローモーションのアニメみたいですごかったです!
え?上げ直したんですか?💦大変でしたね💦
お話の筋がだんだん見えてきて、面白くなって来ました(*´ω`*)
「ヒトリボッチ」達(?)が報われた場面はウルりとしましたよ!
闘い用のBGMがあるホラー、良きです(*´艸`)