二人が体を入れ替えちゃった!!普通の母親と俺を好きすぎる変態クーデレ女

鉄火キノコ

第3話 本命デート!「アタシね、もうカラダを入れ替える必要はないと思ってるのよ」(脚本)

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〇田舎の公園
大野アミ「ねぇ、香山さん!?」
香山ネネ「はい」
大野アミ「あなた、私の体使ってヘンなことしてないでしょうね・・・・・・」
香山ネネ「え?」
香山ネネ「なんのことですか!?」
大野アミ「ウチの息子に聞いたんだけどね」
大野アミ「息子のパンツのニオイを嗅いでるって」
香山ネネ「・・・・・・」
香山ネネ「わ、わわわわ私、そんなことしませんよ」
大野アミ「そう、なら良かった」
大野アミ「では、もう少しお体をお借りするね」
大野アミ「そういえば、もう少しで文化祭があるけど」
大野アミ「そのときはどうするの!?」
香山ネネ「文化祭ですか・・・・・・」

〇古い図書室
香山ネネ「ねぇ、俺くん」
俺「なに!?」
香山ネネ「アタシとデートをしましょう」
俺「・・・・・・はぁ!?」
香山ネネ「文化祭の日」
俺「あぁ、そういえばあったな」
俺「ウチのクラスは屋台出すんだっけ」
俺(まぁ、俺は準備サボってるけどな)
俺「でも」
俺「文化祭の後に期末テストとか最悪だな」
香山ネネ「勉強は教えてあげるから気にしないで」
香山ネネ「だから」
香山ネネ「文化祭の日、アタシとデートしましょう」
俺「・・・・・・でも、他の人に見られる」
香山ネネ「アタシは大丈夫よ」
俺「俺が大丈夫じゃない」
俺「俺さぁ、こないだ彼女と別れたんだよ」
俺「別れてすぐに、他の女の子とデートはなぁ」
香山ネネ「え!?あんた彼女いたの!?」
俺「おう」
香山ネネ「それなら、母さんに紹介してくれれば良かったのに・・・・・・」
俺「え!?」
香山ネネ「な、なんでもないわ」
俺「まぁ、別れたのは」
俺「”母親のせいで”」
香山ネネ「!?」
香山ネネ「ど、どういうこと!?」
俺「いや、母親がデートに同行して」
俺「めっちゃ気まずかった・・・・・・」
香山ネネ「・・・・・・」
香山ネネ「あの子、本当に大丈夫かしら」

〇文化祭をしている学校
  文化祭当日
吉良トモ「ついに来たな!!文化祭!!」
俺「あぁ」
吉良トモ「お前は、屋台の運営どうすんだ!?」
俺「ウ~ン」
俺「俺、準備ほとんどやってなかったからな」
俺「今日は屋台に引きこもるわ」
俺(香山さんとデートしたくないし)
吉良トモ「それはもったいないだろ」
吉良トモ「ちょっとぐらい、俺と回ろうぜ」
俺「・・・・・・」
俺「まぁ、ちょっとならいいか・・・・・・」
吉良トモ「よっしゃ!!絶対だぞ!!」
大野アミ「こんにちは!!」
吉良トモ「!?」
大野アミ「もしかして、俺くんのお友達ですか!?」
吉良トモ「え、えぇ」
大野アミ「いつもお世話になっています!!」
俺「・・・・・・最悪だ」
吉良トモ「もしかして、お母様ですか!?」
大野アミ「えぇ」
吉良トモ「そ、そうですか!!」
俺「母さん、帰ってくれよ」
大野アミ「嫌よ!!」
大野アミ「帰りません!!」
大野アミ「俺くんとデートする!!」
俺「嫌です。デートしたくないです」
吉良トモ「あ、あはははは・・・・・・」
吉良トモ「仲いいんですね・・・・・・」
大野アミ「そうなのよ!!」
大野アミ「もう、ずっとイチャイチャ!!」
俺「仲良くねーし、イチャイチャもしない」
吉良トモ「そ、そうか」
吉良トモ「お前も大変だな」
吉良トモ「じゃ、俺は部活の方でも準備があるから」
吉良トモ「先行くわ」
俺「おう」
大野アミ「さ、どこ行きましょうか!!」
俺「まだ始まってないぞ」
大野アミ「そうなのね・・・・・・」
香山ネネ「こんにちは」
俺「こ、香山さん・・・・・・」
大野アミ「お、お母様!!!!」
俺「・・・・・・え!?」
香山ネネ「あ・・・・・・」
大野アミ「・・・・・・」
大野アミ「き、気にしないで」
大野アミ「ど、どどどどどどちら様ですか!?」
俺(なんか、めっちゃどうようしてるんだけど)
香山ネネ「香山ネネと申します」
香山ネネ「俺くんのお母様ですよね」
大野アミ「えぇ、そうですね」
香山ネネ「とても美人ですね!!」
香山ネネ「ホント、すっごくきれい!!」
香山ネネ「40代とは思えない美貌!!」
香山ネネ「はぁ・・・・・・」
香山ネネ「なんて美しいのかしら・・・・・・」
香山ネネ「惚れてしまいそうよ!!」
俺(なんで年代知ってるんだよ)
大野アミ「あ、ありがとう」
大野アミ「あなたも、きれいね」
大野アミ「その銀髪ロング、似合ってる!!」
大野アミ「とってもカワイイ!!」
大野アミ「ハァハァ・・・・・・可愛すぎる!!」
大野アミ「本当に、俺くんの彼女にぴったりね!!」
香山ネネ「えぇ、そうですかね・・・・・・」
香山ネネ「えへへ」
俺「なんなんだよ・・・・・・」
俺「この褒め合い合戦は」
俺「・・・・・・」
俺「あれ!?ちょっと待てよ!?」
俺「母さん、香山さんと知り合いじゃなかった!?」
香山ネネ「え!?」
大野アミ「あ!!」
大野アミ「忘れてた・・・・・・」
香山ネネ「ちょっと・・・・・・」
香山ネネ「その設定ちゃんと共有してよ・・・・・・」
大野アミ「す、すみません」
俺「せ、設定!?」
大野アミ「気にしないで」
香山ネネ「な、なんでもないわよ」
俺「!?」
俺「・・・・・・」
俺「じゃ、じゃあ、俺も準備あるから」
俺「行くわ」
俺「香山さんも行く!?」
香山ネネ「アタシは、他に用事があるから」
香山ネネ「あとで行くわ」
俺「了解」

〇古い図書室
  そして二人は、元の体へと戻る

〇お祭り会場
  二時間後
吉良トモ「じゃ、俺ちょっと休憩してくるわ」
俺「了解!!」
俺「ふぅ・・・・・・チョコバナナの屋台って」
俺「定番中の定番だよな・・・・・・」
大野アミ「こんにちは!!」
俺「ゲゲッ・・・・・・」
大野アミ「なによ・・・・・・その嫌そうな顔は」
大野アミ「アンタねぇ、そんな接客じゃだめよ!!」
俺「・・・・・・」
  ”アンタ”・・・・・・
  何故だろう。
  母親から、久しぶりに呼ばれた気がする
  最近はずっと”俺くん”だったから。
  他人の前だから呼び方を変えてるのか!?
  それにしても
  なんだか、”今”の母さんは、とてもしっくりくる。
  気のせいだろうか!?
小島さん「いらっしゃいませ!!」
大野アミ「こんにちは!!小島さん!!」
小島さん「え!?なんで私の名前知ってるんですか!?」
大野アミ「あ・・・・・・」
大野アミ「な、なんでもないわよ」
大野アミ「チョコバナナを一つくださいな」
俺「了解」
大野アミ「はぁ、もっとしっかり接客しなさいよ」
小島さん「もしかして、俺くんの知り合いですか!?」
大野アミ「母です」
小島さん「えぇ!!めっちゃ美人!!」
大野アミ「ウフフ!!ありがと!!」
俺「ほらよ、待たせたな」
大野アミ「こら!!」
大野アミ「もっと丁寧な言い回しがあるでしょ!!」
俺「はいはい。分かってるよ」
大野アミ「はぁ・・・・・・」
大野アミ「子育て、失敗かしら・・・・・・」
俺「うるせーな」
大野アミ「至らない息子だけれど」
大野アミ「これからも、ウチの子をよろしくね」
小島さん「もちろんです!!」
大野アミ「アンタ、ネネちゃんと仲良くね!!」
俺「はぁ!?」
大野アミ「じゃ、失礼するわ」
俺「はぁ・・・・・・」
俺「すげー気まずかったな」
香山ネネ「お疲れさまです」
俺「ゲゲッ・・・・・・」
俺(香山さんだ・・・・・・)
香山ネネ「・・・・・・」
香山ネネ「・・・・・・」
香山ネネ「ね、ねぇ・・・・・・俺くん・・・・・・」
俺「??」
香山ネネ「あの・・・・・・約束通り・・・・・・」
俺「あれ!?」
俺(いつもと雰囲気が違う・・・・・・)
香山ネネ「で、でででででででデートを・・・・・・」
俺「あぁ、ごめん」
俺「今日はさぁ、やっぱり一日中店番しようと思うんだよ」
香山ネネ「え・・・・・・」
香山ネネ「そ、そんなぁ」
俺「ごめんな」
香山ネネ「・・・・・・」
香山ネネ「い、いいこと思いついた!!」

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