二三月(脚本)
〇草原
奇跡の鳥でしょ
ミントの小さいオウム系
信じるものを救って下さい
〇ファンタジー世界
??「今吐きそう」
??「そうします!」
え?あんた告白もできるけど
そっちすんの?
まぁいいか
塔を目の前にして、女性が
黒の広がった髪
吐いてすっきりしてからしてもいいしな
〇テクスチャ3
「・・・のものが、一番」
「ゲートキーパーの白い者が強い」
「・・・本当にそれでいいのかな」
「終わりで?」
・・・意識の中で話をして、
〇開けた高速道路
──追われて
高速から飛び降りるようにして、
ビタン
女子高生と男性
殺すときは確実に
飛行機事故にしても、必ず墜落
追突から機体爆発までする
念の入れようだが、これは・・・
〇海岸の岩場
海面に浮かぶ、
打ち上がった2人を
そのままの形で運んで
運ばれて、体チェックされるのかしらん
しかし・・・
〇水の中
ふっかつしました
携帯の黒画面下から
気泡1粒とともに浮かび
〇テクスチャ3
女性「・・・あなたとずっと一緒にいるから」
なんて言ってくれる
女性がいればいいけど
〇カウンター席
未夏「そんなに言うんだったら 一度、対応可能にして」
未夏「とらじろうで話してみましょう」
未夏「もし、しんどくなったらすぐ言うから」
カンゾウ「うん、わかった」
未夏さんがまくしたてるように言って、
全然考えもしてなかったから、
カンゾウ「ああ、うん」
ってなって、
張り詰めた表情で、
カンゾウ(まだ怖いんだろうな)
と、脇にいた男性が、
男性「アキさんのことはいいんですか?」
カンゾウ「は?おまえ何もしらねぇくせに」
カンゾウ「適当なこと言うな、ぶっ殺すぞ」
人から聞いただけでしらねぇくせに、
短髪でスポーティなしらんやつ。
〇お土産屋
カンゾウ「300円?」
カンゾウ「3人で900円?いいの?」
カンゾウ「ちょっとこれじゃ私たち」
カンゾウ「愛情のタイミングが 足りないんじゃないかな?」
カンゾウ「愛情でしょ、この料金」
店員さんに、ラジオDJみたいに、
『900円!?』って言って
カンゾウ(何か別に買ったりして、お金落とすかね)
大納言を使ったそのまま小豆
甘納豆糸引いて、
最中の皮の皿の上に乗せてって、
こんなのうまいに決まってる。
笹巻きタイプのドラ皮に
少し入れるんじゃちょっと弱くない?
──店頭脇に、
とらや『上へ←』
って言葉とともに、
俺の写真POP張ってあって
カンゾウ(来たら上げろって?)
カンゾウ(何これ、未夏さん)
〇女性の部屋
カンゾウ「え、契約書?」
未夏「見た?」
カンゾウ「あー、あったけど、見てない」
未夏「えーっ、せっかく」
カンゾウ「何々?」
未夏「見てないのかー」
カンゾウ「だって○つけるくらいのでしょ」
アンケート用紙くらいの書面に、
俺と付き合うくらいのこと
OKの旨書いてくれたみたいで。
〇女性の部屋
で、もう1人、
丸刈り伸びた眼鏡の彼。
うちら同い年だから、
若者「しってる、聞いたよっ」
若者「まぁ、着てるもの同じようなもんだしね」
カンゾウ「そうだねーw」
パーカーとかトレーナー
テーブル出てて、
俺はうつ伏せになって
リラックスして話して、
未夏「いいよねー だって、例えばコートとか」
未夏「かっこつけたのだとかさばるでしょ そこらに置くと」
くらいのこと、未夏さんも言って、
臭くなければいいって前言ってたっけ。
〇女性の部屋
──で、ノートパソコンで、俳句?
湘南かどこかのサイト、そこは
その地域に住んでる人が基本だけど、
一部それ以外でもいいんだって
応募するの、そのURL、
コピーする範囲指定は出来るけど
開けない彼。
カンゾウ「アナログ派ですか?」
って言って、短めのURL。
若者「しかし未夏と付き合えるんなら」
若者「ちゃんとやっとくんだったな」
なんて
その用紙見てOKって確認したら、
うれしそうな顔してたよって
まわりから言われるくらい
浮かれるだろうな。
そう僕が
スライムにもちもちした朝
色紙の右から
サンマが何匹も出てくるような絵