帝国へ(脚本)
〇林道
マルク王子「ねぇアレックス?」
黒騎士アレックス「何でしょう、王子?」
マルク王子「何でこの森から行くの?」
黒騎士アレックス「多少危険は伴いますが、こちらの方が戦闘を避けれますのです」
マルク王子「どんな危険が?」
黒騎士アレックス「この森にしか生息していない狼がいるのです」
マルク王子「狼か・・・シーサー頼むね」
相棒(シーサー)「ガウ!!」
〇森の中
黒騎士アレックス「夜の雨の森か・・・あの時を思い出すな」
マルク王子「あの時って?」
黒騎士アレックス「フィリア殿を連れて、帝国を裏切ったのが、丁度こんな時だったのです」
マルク王子「なるほど」
マルク王子「今の鳴き声は!?」
黒騎士アレックス「相棒・・・?」
相棒(シーサー)「ガウ!!」
相棒(シーサー)「ガウ!!」
黒騎士アレックス「よくやった、相棒」
マルク王子「ありがとう、シーサー」
相棒(シーサー)「ガウ!!」
〇謁見の間
帝国兵士「報告します、連合軍が城の近くに来ています!!」
四天王ウォルター「そうか・・・よし配置に付け!!」
帝国兵士「はっ!!」
四天王ウォルター(とうとう来たか・・・準備しておくか)
〇闇の要塞
マルク王子「これが・・・帝国の城・・・」
カスミ「なんて不気味さだよ・・・」
ライアス「いよいよっスね・・・」
カスミ「どうした?怖いか?」
グラハム「は、はい・・・何せこれが初陣ですから・・・」
黒騎士アレックス「そうだったな、無理せず後ろに下がってるといい」
グラハム「は、はい」
黒騎士アレックス「俺と相棒が敵を引きつけるので、カスミ殿は城門を頼む」
カスミ「あいよ、任せな!!」
相棒(シーサー)「ガウ!!」
黒騎士アレックス「行くぞ!!」
帝国兵士「来たぞ!!」
帝国兵士「ここを通すな!!」
黒騎士アレックス「流石に激しく抵抗してくるな、大丈夫か相棒?」
相棒(シーサー)「ガウ!!」
カスミ「オラ!!どきやがれ!!」
帝国兵士「ぐあっ!!」
カスミ「流石に守りを固めてるか、早くしないとマズいねぇ」
???「カスミさん、風をおこして!!」
カスミ「お、おう!!それ!!」
グラハム「やぁ!!」
「うわぁ!!」
カスミ「やるじゃないか、見直したよ」
グラハム「僕も継承者ですから、いつまでも怖がっては駄目ですよね」
カスミ「おう、その粋だ!!門を破るぞ!!」
グラハム「はい!!」
カスミ「門を破ったぞ!!」
黒騎士アレックス「よし、突撃だ!!」
〇洋館の玄関ホール
黒騎士アレックス「あと少しで皇帝の間だ!!」
相棒(シーサー)「ガウ!!」
???「待て!!」
黒騎士アレックス「お前はウォルター!!」
四天王ウォルター「久しぶりだなアレックス、雷国攻め以来か?」
黒騎士アレックス「そうだな、しかしそんな話に出て来た訳ではあるまい?」
四天王ウォルター「もちろん、貴様達にはここで死んでもらう、兵達よかかれ!!」
「はっ!!」
マルク王子「皆、行くよ!!」
黒騎士アレックス「はっ、王子!!」
相棒(シーサー)「ガウ!!」
「おう!!」
「はいっ!!」
四天王ウォルター(ここが貴様達の墓場だ!!)