4 誰も止まらぬ(脚本)
〇貴族の応接間
演習場でドミニクとドラゴンの乗り手が接触し、別れてから間も無く・・・
「ドミニクだ、閣下へお取り次ぎを・・・」
エドワウ「構わん、そのまま入ってくれ」
ドミニク将軍「失礼します」
エドワウ「ご苦労だった あのような少女が乗っていたとはな、驚いた 何者なのだ?」
ドミニク将軍「彼女はアデライーデ、ドラゴンはミスリルといいます」
ドミニク将軍「あれらは私の恩人の孫なのです」
エドワウ「あれら? ドラゴンも孫だと言うのか?」
ドミニク将軍「ああ、いえ、ミスリルの事はアデライーデがヤツを拾った時から、自分の弟にすると言ってきかなかったんですよ」
ドミニク将軍「当時はアデライーデも小さい子供でしたからね、ミスリルもそれに抱えられる位に小さかったものですが・・・」
ドミニク将軍「おっと、少し話がそれてしまいました」
ドミニク将軍「彼女は『刃の魔女』デュナ・ザンカートの孫です」
エドワウ「ホウ! かの『英雄』の孫か・・・ では、もしや刃の魔女の助力が期待できるのか?」
ドミニク将軍「いいえ・・・デュナはもう居ないそうです」
エドワウ「なに?」
ドミニク将軍「老衰だったと・・・」
エドワウ「そうか、残念な事だな・・・伝説の英雄と言えども時には抗えぬか」
ドミニク将軍「しかしアデライーデが、デュナの技と刃の魔女の名を受け継ぎました」
ドミニク将軍「時を越えた新たなる刃の魔女が、巨大な剣と共に我らと戦ってくれるそうです」
エドワウ「おお、それは・・・」
「ご報告、失礼致します!」
エドワウ「何だ?」
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