ラングルフの罠(脚本)
〇荒野の城壁
黒騎士アレックス「どう言う事だ、ラングルフ?」
四天王ラングルフ「それはね・・・」
四天王ラングルフ「この国は、女人禁制なのよ!!」
「はぁ!?」
カスミ「おいおい、今時女人禁制って何だよ?伝統を重んじるアタイの国でさえ、女人禁制なんてほぼ無いぜ?」
四天王ラングルフ「それはね・・・」
四天王ラングルフ「私は女が嫌いなのよ!!」
「はぁ!?」
カスミ「おいおい、エメルダはどうなんだ?確かお前と同じ四天王だったろ?」
四天王ラングルフ「それはね・・・同じイケメン好きで意気投合しただけよ、ただエメルダと違うのは、エメルダは顔のいい若い男が好きなだけ、私は」
四天王ラングルフ「老若男男が好きなのよ!!」
「はぁ!?」
カスミ「そんな言葉じゃ無いだろ・・・」
四天王ラングルフ「いいのよ、私が作った造語だから」
黒騎士アレックス(何だこのやりとりは・・・)
マルク王子(僕怖い・・・)
カスミ「ところで、本当に3対1でいいのか?」
四天王ラングルフ「もちろんよ」
マルク王子「凄い自信・・・!!」
黒騎士アレックス(確かにあの自信は何処から・・・3対1な上に火と相性の悪い水も相手に・・・?)
四天王ラングルフ「忘れてたわ、その前に・・・それ」
〇荒野の城壁
「こ、これは?」
四天王ラングルフ「これなら邪魔が入らずに戦えるでしょ?」
マルク王子「みんな!?」
黒騎士アレックス「本気か、ラングルフ!?」
四天王ラングルフ「もちろん本気よ」
カリン「これは予想外ですね」
カスミ「ああ、まさかアタイらだけを炎で囲むとはね」
スカーレット女王「こんな炎!!」
スカーレット女王「え!?消えない!?」
四天王ラングルフ「うふふ、私の炎は簡単には消えないわよ」
カスミ「これならどうだ!?」
四天王ラングルフ「へぇ、拳を振るだけで竜巻と作るとはね、エメルダより強いんじゃない?お返しよ」
カスミ「うわ、マジか・・・アタイの風に炎を上乗せするとは!!」
四天王ラングルフ「うふふ、どう?まだハンデが必要だったかしら?」
カスミ「どうやら、ただの変人じゃなさそうだぜ」
カリン「そうですね・・・」
スカーレット女王「ひょっとして、バルボアより強いのですの?」
マルク王子「そうなの、アレックス?」
黒騎士アレックス「純粋なパワーだけなら、バルボアより強いのはいないでしょう、だがラングルフは、強かさも持ち合わせているのです」
黒騎士アレックス(それに、この炎の壁、我らを分断させる為だけでは無いはず・・・)
四天王ラングルフ「それじゃ、今度はこっちの番ね」
カスミ「おっと!?」
カスミ「熱っ!!」
カスミ「くっ・・・炎であまり動けないね」
四天王ラングルフ「うふふ、そうでしょうね」
カスミ「それなら!!オラ!!」
四天王ラングルフ「う、速い・・・」
カリン「今です!!」
四天王ラングルフ「それ!!」
カリン「相打ち!?」
四天王ラングルフ「うふふ、今のはいい線だったけどね」
カスミ「確かに惜しかったな」
カリン「・・・そうですね」
マルク王子「カリン様の様子が!?」
黒騎士アレックス「いかん!!女王、氷を!!」
スカーレット女王「あ、はいアレックス様!!」
スカーレット女王「駄目ですわ、すぐに溶けてしまいますわ」
マルク王子「連続で氷を出すしか無いんじゃ?」
黒騎士アレックス(!?まさかこれが本命か!?)
四天王ラングルフ(あら?気づかれたかしら?流石アレックスね、でもどうする事もできないでしょうね)