ぼくの過去(脚本)
山田光岡「あの日ぼくはいじめられてゲームに逃げ出した」
山田光岡「そしてぼくはたった一人無の空間に取り残された」
山田光岡「だが一人だけはぼくと一緒にいてくれた」
山田光岡「その女の名前は赤井川さちだ」
山田光岡「ぼくは赤井川さちのことを憧れていた」
山田光岡「だがぼくは隠していたこの気持ちを」
山田光岡「また一人やってきた」
山田光岡「アイリスはゲームの中で一番心がおどっていた」
〇スーパーの店内
山田光岡「はぁはぁここまで来ればもう来ないだろ」
赤井川さち「なぁなぁもうつかれてきたんだけど」
山田光岡「そりゃ疲れたけどよ」
赤井川さち「でしょなら休憩しようよ」
山田光岡「だがバレてしまうかもしれないしよ」
赤井川さち「バレても謝ったら許してくれるかもよ」
山田光岡「あれ謝ってなかったっけ」
赤井川さち「うん謝ってなかったよ」
山田光岡「そっかなら怒るわな」
赤井川さち「うんそうだねそれじゃ休憩しますか」
山田光岡「ああそうするか」
ぼくたちは座る
赤井川さち「あのさ過去のこと気にしているんだったら別にみっちゃんのせいじゃないんだよ」
山田光岡「はぁーやめてくれと言っただろみっちゃんってのは」
赤井川さち「じゃあなんていったらいいの」
山田光岡「そんなの昔彼女だったときみたいに光岡って言ってくれよ」
赤井川さち「あははたしかに彼女だったよね」
山田光岡「まるで忘れてたみたいな感じだな」
赤井川さち「うっさいな仕方ないじゃん彼女だったときよりも友達だったときの方が多いんだから」
山田光岡「そうだなたしかにそうだ」
赤井川さち「それでさどうすんの」
山田光岡「どうするってなんのはなしだ」
赤井川さち「過去の鎖を引きちぎって前へ進むの」
山田光岡「いやあのさなに過去の鎖って」
赤井川さち「えっかっこよくね」
山田光岡「そんなんだったっけ」
赤井川さち「うるさいなもとからこんなだったよ」
山田光岡「ああたしかにそうだったか」
赤井川さち「でしょでさいいたいことあるんだけど」
山田光岡「えっおこられるならいやなんだけど」
赤井川さち「怒らないからただ一つだけ言わせて」
山田光岡「なんだ言いたいことって」
赤井川さち「光岡あなたのことを愛しているものがここにいるってこと」
山田光岡「はっなにいってんだよ」
赤井川さち「あっいやこんなこと言いたかったんじゃなくて」
山田光岡「じゃあどんなことを言いたかったんだよ」
赤井川さち「ただ過去を全て自分のせいにして閉じ籠らないでいってくれてもいいんだよってこと」
山田光岡「そっかなら分かった」
その顔を見たときにああ諦めちゃったんだと感じた
山田光岡「じゃあそろそろ謝りにいくか」
赤井川さち「ごめんそんな表情しないでよ」
山田光岡「はっなんでないてんだよ」
赤井川さち「えっあべつにそんなつもりは」
山田光岡「いやないてんじゃん」
赤井川さち「ただ変えることはできないんだなって」
山田光岡「ああ分かったわぼくがあの頃から変われてないと思ってんだろ」
赤井川さち「えっそうなんじゃないのだからゲームをして現実から逃れていた」
山田光岡「そうだなたしかにそうだだがアイリスに出会ったときから変わったんだ」
赤井川さち「そっかアイリスのお陰なんだね」
山田光岡「いやちがうよきみのおかげでもあるよ」
赤井川さち「えっなにもできてないよ」
山田光岡「いやできているよ」
赤井川さち「えっなにを教えてよ」
山田光岡「そうだな君がずっといてくれたからだから変わりたいって思ったんだ」
赤井川さち「そっかそうなんだねよかった」