助けるまで、何度でも……

レモネード!

1回目 日常の崩壊(脚本)

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〇教室
野原勇斗「あっづ〜・・・・・・」
鈴木愛花「おはよう、勇斗」
野原勇斗「あ〜、愛花・・・・・・」
鈴木愛花「そんな苦しそうにして、どうしたの?」
野原勇斗「今日暑すぎねぇか?もう9月だぞ!?」
鈴木愛花「温暖化が進んでるよね〜」
鈴木愛花「あ、それより今日提出の課題はちゃんとやってきた?」
野原勇斗「あっ・・・・・・」
鈴木愛花「やっぱり・・・・・・」
野原勇斗「す、すまん!写させてくれ!」
鈴木愛花「仕方ないなぁ・・・・・・」
野原勇斗「サンキュー!」
鈴木愛花「いつも丸写ししてちゃダメだからね」
野原勇斗「おう!今日で最後にするわ!」
鈴木愛花(絶対最後じゃない・・・・・・)

〇教室
野原勇斗「酷い雨だな・・・・・・」
鈴木愛花「どうしたの?」
野原勇斗「あ、愛花か」
野原勇斗「傘忘れちまってな・・・・・・」
鈴木愛花「もう、私に言えば貸すのに」
野原勇斗「お!もしかして2つ持ってんのか?」
鈴木愛花「ううん、折り畳みの1個だけだよ」
鈴木愛花「2人で入れば問題ないでしょ?」
野原勇斗「い、いや・・・・・・それは恥ずかしいな・・・・・・」
鈴木愛花「じゃあ雨に打たれながら1人で帰る?」
野原勇斗「わ、わかったよ・・・・・・」

〇開けた交差点
鈴木愛花「どうしたの?そんなデレデレして」
野原勇斗「うおっ!?」
野原勇斗「で、デレデレなんかしてねぇよ!」
鈴木愛花「まあ、可愛い女の子と相合い傘してるんだもん、無理ないよね」
野原勇斗「ふざけんな!」
野原勇斗「お前のことなんか、一度も可愛いと思ったことねぇよ!」
鈴木愛花「ホントに〜?」
鈴木愛花「幼稚園の頃、『あいかちゃんとけっこんする』とか言ってたくせに〜」
野原勇斗「そんな昔のこと覚えてねぇよ!」
野原勇斗「とにかく!デレデレなんかしてねぇ!」
鈴木愛花「わかったわかった、それでいいよ」
野原勇斗「ムカつくなー・・・・・・」
鈴木愛花「・・・・・・・・・・・・」
野原勇斗「雨、強くなってきたな・・・・・・」
鈴木愛花「足がびちゃびちゃだよ〜・・・・・・」
野原勇斗「急ごう!」

〇開けた交差点
鈴木愛花「ひっ・・・・・・」
鈴木愛花「雷・・・・・・嫌だなぁ・・・・・・」
野原勇斗「傘さしてると危ないよな・・・・・・」
野原勇斗「でもこの雨・・・・・・」
野原勇斗(コイツ、雷が大の苦手なんだよな・・・・・・)
野原勇斗(それに、愛花がまた体調崩しちまったら・・・・・・)
野原勇斗「愛花、近くの空き家で雨宿りしよう」
鈴木愛花「えっ・・・・・・」
鈴木愛花「や、やめとこうよ・・・・・・」
野原勇斗(全く・・・・・・いつも無理しようとしやがって)
野原勇斗「いいから行くぞ!」

〇廃ビルのフロア
鈴木愛花「はぁっ・・・・・・はぁっ・・・・・・」
鈴木愛花「ごほっ・・・・・・ごほっ・・・・・・!」
野原勇斗「愛花・・・・・・大丈夫か?」
鈴木愛花「大丈夫だよ、勇斗が・・・・・・ごほっ!」
野原勇斗「おいおい、無理するなよ」
鈴木愛花「ありがと」
鈴木愛花「勇斗は優しいね・・・・・・」
野原勇斗「そりゃどーも」
鈴木愛花「・・・・・・それにしても」
鈴木愛花「ここ、なんか不気味で怖い・・・・・・」
野原勇斗「大丈夫だって、何も出ねーよ」
鈴木愛花「・・・・・・そうだよね」
野原勇斗「安心しろよ」
野原勇斗「幽霊が出てこようが犯罪者が襲ってこようが」
野原勇斗「俺が守ってやるから安心しろ!」
鈴木愛花「流石、警察官目指してるだけあるね」
野原勇斗「ああ、悪い奴はとっ捕まえてやる」
鈴木愛花「そのためには勉強も頑張らないとね」
野原勇斗「う・・・・・・」
鈴木愛花「足音・・・・・・?」
野原勇斗「誰か雨宿りに来たんかな」
鈴木愛花「・・・・・・そうかもね、雨まだ酷そう──」
鈴木愛花「ごほっ!!ごほっ!!」
野原勇斗「おいおい、大丈夫かよ」
鈴木愛花「ごめん、ちょっと寒くなってきちゃって・・・・・・」
野原勇斗「何か上着でもあればいいんだけどな・・・・・・」
鈴木愛花「大丈夫だよ、家に帰れたらゆっくり休むから」
野原勇斗(また体調崩さねぇといいけど・・・・・・)

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コメント

  • 面白かったです!次の更新予定が明日になってたので、続きを楽しみにしてますね!

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