幸せのハリボテ

komarinet

【再編集】『幸せのハリボテ』反省会プラス(脚本)

幸せのハリボテ

komarinet

今すぐ読む

幸せのハリボテ
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む

〇居酒屋の座敷席
  『幸せのハリボテ』
  
  出演俳優 反省会
「カンパーイ!」
栄田 駿「みんな、クランクアップお疲れ様」
栄田 駿「作品は予選通過止まりだったけど」
栄田 駿「皆と作品を作るのはとても楽しかったよ」
栄田 栞里「よっ、主演俳優!」
浜 伊織「やんややんやー」
初刷 論(はつずり さとし)「栞里さん、主演女優ですよね」
栄田 栞里「そうだっけ? でも私──」
栄田 栞里「作中では駿に酷いことしてただけだから」
栄田 栞里「きっと、彼の方が大変だったと思うのよ」
浜 伊織「トラウマ回は子役の方ですけどね」
足立 雄輔「──」
浜 伊織「・・・楽しそう」
初刷 論(はつずり さとし)「子供は柔軟性ありますからね」
初刷 論(はつずり さとし)「とっくに切り替えて楽しんでますよ」
栄田 栞里「若いっていいわね」
初刷 論(はつずり さとし)「栞里さんも全然見えないっすよ」
初刷 論(はつずり さとし)「だって実年齢さんじゅ──」

〇黒

〇居酒屋の座敷席
栄田 栞里「あら。つい病気の時の癖が・・・」
浜 伊織「不可抗力です」
食堂のおばちゃん「はいよ、さば味噌お待たせ」
栄田 栞里「ありがとうございます」
浜 伊織「やった! これ食べたかったんです」
栄田 栞里「そっか。探偵チームは食べてないのよね」
浜 伊織「そうなんですよ。いただきまーす!」
浜 伊織「はむっ、ん・・・」
浜 伊織「おいしい!」
栄田 栞里「そういえば堀田さんは?」
浜 伊織「ああ、所長はですね・・・」
???「ううう・・・」
栄田 栞里「もしかしてこの声・・・」
浜 伊織「『サブキャラなのに目立ちすぎた』と」
浜 伊織「奥のカウンターでやけ酒飲んでます」

〇シックなバー
堀田 晴臣「ママ、おかわり・・・」
岡本 七菜「もう止めといた方がいいよポッター」
岡本 七菜「ウイスキー、これで72杯だよ」
岡本 七菜「人間の飲む量こえてるって」
堀田 晴臣「いや、わかってたさ」
堀田 晴臣「目立ちすぎだってのは」
堀田 晴臣「『魔法使い』の設定だって本当は──」
堀田 晴臣「ううう・・・」
岡本 七菜「よしよし、泣いて良いぞ」
堀田 晴臣「うおーん」

〇居酒屋の座敷席
栄田 栞里「あは、あはは・・・」
浜 伊織「そっとしてあげて下さい」
???「やや、お嬢様がた。お疲れ様です!」
足立 貞夫「私ともひとつ、乾杯を」
浜 伊織「出たなエロジジイ」
足立 貞夫「やだなぁ、あれは役ですから」
足立 貞夫「ねぇ、栞里さん」
栄田 栞里「あ、でも高校生役の子に聞きましたけど」

〇地下の部屋
足立 貞夫「夢中になってて雄輔に気づかないと いうのもなかなかオツかも・・・」
  強引にベッドに誘ってましたけど──

〇居酒屋の座敷席
栄田 栞里「あれ、アドリブだったんですって?」
足立 貞夫「あ、いやあれはそのっ・・・」
浜 伊織「最悪っすね。マジのロ○コン」
足立 貞夫「よ、用事を思い出した。失礼する!」
「・・・」
「うふふふっ         あははっ」
  演者の皆様、本当にお疲れ様でした
  全20話、本当に楽しかった
  そして、読んで頂いた皆様にも
  この場をお借りして感謝申し上げます
  komarinet

〇街の全景
  ──と、本来ここで終わりでしたが
  再編集にあたりシーン追加しました
  あと少しだけ、お付き合いを

〇狭い裏通り
女性「あった! このお店だわ」

〇居酒屋の座敷席
女性「あの、すみません・・・」
食堂のおばちゃん「いらっしゃい! と、言いたいんだけど」
食堂のおばちゃん「あいにく今日は貸しきりでね」
女性「あ。いえ、人を探してて」
女性「こちらに堀田さんって来てませんか?」
食堂のおばちゃん「堀田さん? 堀田さんなら奥いるけど」
女性「呼んで頂いてもいいですか?」
食堂のおばちゃん「あ、うーん。そうだね・・・」
女性「何かあったんですか」
食堂のおばちゃん「まあ、見た方が早いね」
食堂のおばちゃん「奥のカウンター。見えるかい」
女性「えーと・・・」

〇シックなバー
堀田 晴臣「呑んだら乗るな! 乗るなら呑むな!」
岡本 七菜「そーだそーだ!」
堀田 晴臣「隣の客は、よく柿を食うんだ!」
岡本 七菜「いいぞー! ポッター!」

〇居酒屋の座敷席
女性「・・・」
食堂のおばちゃん「完全に出来上がっちまってるねぇ」
女性「そ、そうですね」
女性「でもどうしても連れてこいって言われてて」
浜 伊織「どうしました?」
食堂のおばちゃん「あ、伊織ちゃん!」
食堂のおばちゃん「この人、堀田さんに用があるみたいで」
女性「伊織・・・」
女性「伊織ってあの、浜伊織さんですか?」
浜 伊織「ええ。浜は私ですが」
女性「浜さんも一緒に来て欲しいんです」
女性「実は・・・」
浜 伊織「その話、本当ですか!」
女性「ええ、もう段取りも決まったらしくて」
浜 伊織「一分、待ってて下さい」
女性「えっ、あのっ」
浜 伊織「せーのっ!」
堀田 晴臣「うわあああっ」

〇シックなバー
堀田 晴臣「何するんだ、浜くん」
浜 伊織「酔ってる場合じゃなくなりました」
浜 伊織「続編が決定したそうです」
浜 伊織「すぐにでも、撮り始めたいと」
堀田 晴臣「続編!?」
堀田 晴臣「冗談だろう、だって彼らは幸せになって」
堀田 晴臣「まさか大黒運送の残党が!?」
浜 伊織「違います! 続編は──」
浜 伊織「私たちの探偵事務所がメインなんです!」

このエピソードを読むには
会員登録/ログインが必要です!
会員登録する(無料)

すでに登録済みの方はログイン

コメント

  • ハリボテ、読んでてドキドキさせられた筆頭でした。当時は「これ来る、大賞来る!」と(個人的に)確信してましたね……。改めて、面白かったです!

  • X不在がちの間にハリボテの最新話きてたのですね!見逃すところでした、危ない危ない。
    こういうお疲れさん会みたいなお話、みんな仲よさげで重い話の後に読むとなんか和んでいいですよね☺️

  • 絶妙にありそうな感じがいいですね。
    堀田氏のキャラが立ちすぎ問題はある意味贅沢な悩み笑。
    今もどこかで難事件に立ち向かっていることでしよう。

コメントをもっと見る(12件)

ページTOPへ