Flash back letter

黄昏ヤキ

エピソード8(脚本)

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〇殺風景な部屋
天使 リスタ「これでも無いしあれでも無いし・・・」
ヌイ「いい加減片付けたら?」
天使 リスタ「うぅ〜分かってるんだけど・・・あ、あった!」
阿良 陸「いつみてもでかいしゴツい車だよな」
ヌイ「リスタの趣味よ・・・私のはもっとスマートなものだわ」
阿良 陸「色々あるのか?」
ヌイ「そうよ、このお皿があれば他にはいらないの。実は」
天使 リスタ「雰囲気大事だから!!陸、灯星乗せてくれる?」
阿良 陸「じゃあ置くぞ」
天使 リスタ「二人とも乗り込んで〜」
天使 リスタ「よし、じゃあスタート!!」

〇仮想空間
天使 リスタ「あれ?いつもなら、時空空間に行く筈なのに」
ヌイ「そうよね〜?此処は何処かしら?」
阿良 陸「俺、此処見覚えあるぞ、確か・・・そう。”写真展”だった気がする」
天使 リスタ「え!?陸、此処知ってるの?」
阿良 陸「あぁ!!雰囲気はなんか暗い気がするが確かに此処来た事がある・・・いつ来たかはわからないけど」
ヌイ「阿良さん、此処の抜け場所とかご存知かしら」
天使 リスタ「いつもと違ったから驚いたよ」
阿良 陸「それがさ・・・来た記憶はあるんだけど、どうも此処で意識失ってしまったらしくて」
天使 リスタ「だ、大丈夫だったの!?」
阿良 陸「今は全然ピンピンしてるぞ!!」
天使 リスタ「陸、よく意識失うから・・・やっぱり此処の空気は合わないんだろうね・・・」
阿良 陸「俺は大丈夫だって!!心配するなよな、リスタ!」
天使 リスタ「(僕がどうにか出来たらいいんだけど・・・)」
ヌイ「あ・・・!!」
天使 リスタ「突然どうしたの?」
阿良 陸「なんかあったのか?」
ヌイ「途中で割って入ってごめんですわね、私此処のこと調べようと天井見上げていたのですが、あそこホラ!!光ってるんですわよ」
天使 リスタ「んー、あ、ほんとだ!!なんか遠いけどあそこだけ白黒じゃない!」
阿良 陸「そうみたいだな、よく見えないけど」
天使 リスタ「近くに行ってみようか」
ヌイ「危険じゃないかしら?」
天使 リスタ「行かないと前に進めないし、どうする?陸」
阿良 陸「行ってみようぜ!此処にずっといるのもなんか駄目な気がするし」
天使 リスタ「それもそうだね、ヌイもそれでいい?」
ヌイ「手伝うって言ったわ、おかしな事だらけだもの、此処で挫けるわけには行かないわ」
天使 リスタ「よし、出発ー!」
ヌイ「近くまで来たのに変わらないわね・・・」
阿良 陸「だよなぁ〜。遠いからぼやけて見えるのだと思っていたのだけど、相変わらずだ」
天使 リスタ「もうちょっとだけ近づいてみるね・・・」
ヌイ「ね、リスタ・・・近寄りすぎてない・・・?」
天使 リスタ「なんか・・・制御できない、っていうか吸い込まれている感じがする・・・」
阿良 陸「おい、なんかおかしくないか?止められないのか?」
天使 リスタ「無理っぽいー!!」
阿良 陸「う、うわー!!」

〇通学路
阿良 陸「なんか凄い揺れてるけど、何処かに着いた感じだな」
ヌイ「無事着いて良かったわ」
天使 リスタ「一時はどうなるかと思ったけど着いて良かった。なんか知ってる・・・ここ」
阿良 陸「あ!!此処、俺の家の近くの通学路だ!!」
天使 リスタ「見覚えのあると思ったよ」
ヌイ「本当にお二人はお知り合いなんですわね」
阿良 陸「んー?それがさ、リスタが義理の妹って言われても思い出せないっていうか・・・そんな奴いたっけな?」
天使 リスタ「・・・僕も半信半疑なんだけど。この道とか家とか後は情報」
天使 リスタ「あの時、陸が記憶失ってから色々調べたんだよ、そしたら出てきた。僕がこの家にお世話になっていた証拠みたいなものが」
天使 リスタ「だから・・・可能性の話。ごめん、曖昧で」
阿良 陸「リスタが妹だったら嬉しいよ!!」
天使 リスタ「そう?」
ヌイ「そうなんですの・・・。記憶喪失を二人とも起こしていると難しいですわね」
天使 リスタ「まぁ今の所、そこまで気にしなくていいかなって思ってる所もあるんだけどね」
阿良 陸「俺も驚いたけどリスタが最初からなんか気が合うなって思った理由がそれならば辻褄合っていて嬉しいや」
天使 リスタ「陸!!僕もそう言うことにするよ!」
ヌイ「なんかほんと仲良しって感じがしてますわ」
阿良 陸「にしても、車で浮けるんだな」
ヌイ「知らなかったのかしら?」
天使 リスタ「毎回律儀に降りてましたけど」
ヌイ「この車に乗っているときは透明状態だから降りる事なんて殆ど無いですわよね?」
天使 リスタ「いやぁ、降りた方がいいかなって」
ヌイ「・・・まぁいいですわ」
阿良 陸「どっちでもいいって事なんだな」
天使 リスタ「絶対あったほうがいいよ!」
阿良 陸「まぁその方が色々分かるしな」
天使 リスタ「うん!」
ヌイ「誰か来たみたいですわよ」
天使 リスタ「そうみたいだね、近くに寄ってみようか」

〇通学路
阿良 陸「・・・にしても今日は残念でしたね」
朝倉 霞「そういうこともあるよ、次頑張ればいい」
阿良 陸「後少しで門崎を倒せたのに、悔しいです」
朝倉 霞「大丈夫、終わりじゃない。今回の試合で未だ私達に足りない所が分かった。次、地区予選が6月に開かれる。その時絶対に勝とう」
朝倉 霞「泣くな!!阿良くん、君が本気になったみたいで私は嬉しい」
阿良 陸「うわっ!!先輩何するんですか!」
朝倉 霞「喝を入れておこうと思っただけ・・・!!」
阿良 陸「ありがとうございます!先輩が熱心に誘ってくれるから俺本気になってしまいました」
阿良 陸「次は絶対勝ちます!みていてくださいね!!先輩!」
朝倉 霞「勿論、本気で指導するから手を抜かないように!」
阿良 陸「はい!」

〇通学路
阿良 陸「あ、晴れてきましたよ!先輩!!」
朝倉 霞「そうみたい・・なんか小説みたいな展開」
阿良 陸「あはは、そうですね!」
朝倉 霞「む!ドラマとかでよくみる・・・!」
阿良 陸「からかっていませんよー!先輩ー!」
朝倉 霞「ぐぬぬぬ・・・」

阿良 陸「・・・」
天使 リスタ「・・・」
ヌイ「なんかいい雰囲気だわ〜」
阿良 陸「俺・・・なのか・・・?朝倉先輩といるあいつは!」
天使 リスタ「・・・楽しそう・・」
ヌイ「あの人、朝倉さんっていうのね」
阿良 陸「間違いないと思う。俺の学校の先輩、でもこんなに仲良かったっけ?」
天使 リスタ「記憶が無いから仲良かったんじゃ無いの?」
阿良 陸「いや、それなら嬉しいけどさ〜まぁ、病院までお見舞いに来てくれていたんだしそうなんだろうな!」
阿良 陸「やべっ!?そう考えるとワクワクしてきたー!」
ヌイ「あら、阿良さんは朝倉さんが好きなのかしら」
天使 リスタ「え!?」
阿良 陸「そんなんじゃない・・・俺はファンクラブ002番なのさ!」
ヌイ「ファンクラブ・・・002番・・・なんか凄いわね」
天使 リスタ「・・・。そんなことより、あの二人の様子を観察しないと」
ヌイ「そうですわね、ってやばいわ!!」
阿良 陸「ん!?」
天使 リスタ「り、陸!!」

〇通学路
阿良 陸「先輩!!危ない!!」
朝倉 霞「・・・!?」
「え・・・」
朝倉 霞「阿良くん・・・!」

天使 リスタ「な、何が起きたの!」
ヌイ「阿良さんがトラックに轢かれた!?」
阿良 陸「えっ!?」
天使 リスタ「突然飛び出してきたトラックが・・・!急いで向かわないと!!」
死神 サラン「少し待ってくださいますか?リスタくん」
天使 リスタ「早く、陸助けないとだから話してって!!サラン!?」
死神 サラン「これは阿良陸様の過去の出来事の記憶で御座います。にしてもよく此処に来れましたね」
死神 サラン「此処は普通じゃ来られない灯星の中だというのに」
天使 リスタ「灯星の中?え?どういうこと?」
阿良 陸「突然、いやこの出来事2回目のような気がする・・・何なんだ?この記憶は」
死神 サラン「阿良陸様、記憶思い出して来ましたか?その通りでございます。貴方はこれを一度見ている」
死神 サラン「朝倉様を庇って阿良様が事故を起こした。そして貴方は今仮死状態となり入院中なので御座います」
阿良 陸「頭が混乱しそうだけど、だろうなって事は分かったよ、ただ、俺そうじゃなくてさ」
阿良 陸「庇ってトラックに轢かれた自分というのを一度上から見ている気がするんだよ」
死神 サラン「そこまで思い出してくださったなら結構。理由としては今は話せませんが、一度皆様でお戻りになられて下さい」
ヌイ「色々と急展開過ぎて何を話せばいいか分からないわ」
天使 リスタ「サラン!!陸は無事なんだよね」
死神 サラン「はい、今の所ですが。これ以上この場にいられる訳にはいきませんので強制的に戻られますね」
阿良 陸「背後から何かに吸い込まれてるような!!」
死神 サラン「いえ、やはり一度あの場所にいくほうがいいのかもしれませんね」
天使 リスタ「何のこと・・・?」

〇田舎の病院の病室
死神 サラン「着きました」
阿良 陸「此処は・・・病院?」
天使 リスタ「陸が寝てる・・・」
ヌイ「吸い込まれたかと思ったらいつの間に病院ですわ・・・酔います・・・わ」
死神 サラン「ヌイくんにはキツかったようで申し訳御座いません」
ヌイ「いや、少し休めば治りますわ・・・大丈夫ですことよ」
天使 リスタ「ヌイ、大丈夫?」
ヌイ「大丈夫ですわ、それよりも少し気になる事があるんですの」
ヌイ「此処は何年の頃なのかしら」
阿良 陸「え!?それは2023年の8月だろ?」
ヌイ「それが・・・2086年って書いてるんですわよ、カレンダーに」
阿良 陸「・・・!?どう言うことだ?」
天使 リスタ「ほんとだ!え!?でもそんなに未来な訳・・・どういうこと何だろう?」
ヌイ「2086年の8月・・・阿良陸さん、誕生日いつなのかしら」
阿良 陸「俺の誕生日か・・・あれ、いやでも2006年の5月15日だ」
天使 リスタ「うん・・・僕の認識でもその筈だよ」
ヌイ「時間感覚までおかしくなっていたなんて・・・」
死神 サラン「其処なんですよ!いやーヌイくんが発見してくれて良かったです」
ヌイ「色々と新発見ありすぎですわ」
天使 リスタ「で、何か分かったの?サラン」
死神 サラン「それがですね・・・」
死神 サラン「取り敢えず戻りましょう。此処より向こうのほうが良いと思われます」

次のエピソード:エピソード9 第1部終了

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