エピソード3(脚本)
〇菜の花畑
私には前世の記憶がある
それも1つではなく、
複数の記憶を持っている
数えきれないほどに人生を送って
数えきれないほどの経験をしてきた
それでも毎回変わらないことがあった
それは──
「お待たせ~」
入江沙夜「じゃあ行こっか!」
佐々城こころ「うん!」
どの人生でも沙夜ちゃんが恋人になるのだ
きっと私たちは運命という糸で繋がれてるんだと思う
でも、変わらないことはもうひとつある
〇教会内
入江沙夜「神様!!神様!! 私の最愛のお方!!」
沙夜ちゃんはどの人生でも
あの謎の神を信仰する
ただ信仰するだけならよかった
でも沙夜ちゃんの信仰は普通じゃなかった
〇異世界のオフィスフロア
夜遅くまでほぼ寝ずに働き
〇教会内
それで稼いだお金を全てあの神に貢ぎ
〇アパートの玄関前
数少ない休日は1日中布教に行く
〇病室(椅子無し)
そして最終的に過労で私よりも先に逝ってしまう
沙夜ちゃんにあの謎の宗教を信仰させず
二人で一緒に一生を過ごすのが私の宿命だ
〇教会内
入江沙夜「神様!!神様!!」
佐々城こころ「ごめんね。 沙夜ちゃん」
〇黒
次こそは必ず守るからね