ミナツキ

但馬感象

六月(脚本)

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〇カラフルな宇宙空間
  ただのロックラブストーリー
  こんなキラキラみたことない
  上に脳、下に傘
  笑顔で、傘の下に雨が降ってる
  →電話くれる
未夏「きれいですねー」
未夏「カンゾウさんと結婚したら」
未夏「どういう景色が見れるんですかねーっ」

〇玩具売り場
カンゾウ「ダルルルルルル・・・」
カンゾウ「ダンッ」
カンゾウ「招き猫ちゃんでーすっ」
  といって、
  自分のウエストポーチから、
  小ぶりの招き猫のアクセサリーを
  取り出してみせると、
  女の子はうれしくてだと思うけど、
  涙が、こぼれて、頬に水滴って、
カンゾウ(ええっ?そんなに?)
母親「これは何かしてもらわないと」
  と、その子の母。
カンゾウ「いやいやいやいや こちらこそありがとうございました」
  って(ごまかしちょっと含めて)返して。
  母親の方は色黒までいかない地の肌で
  癖のない流しのショートカット、
  同い年くらいなのかな。
  飼い猫が逃げて、猫の名前を
  何度も叫んでた人に似てる。
  女の子は子役タレントでもしてそうな
  可愛らしい印象。
カンゾウ(何でその流れになったんだっけ)
カンゾウ(親子の前通って ガチャガチャがあって)
カンゾウ(欲しいのが出ないのか 悲しい顔してたから)
カンゾウ(お兄ちゃんのポーチからは 何が出るかなって、興味でも引いたっけ)
カンゾウ(自分のさじ加減じゃんねって ポーチから出すのは)
カンゾウ(いうのは自重したけど)
カンゾウ(まぁ見ないでガサゴソ 手探りして引いてそれあげて)
カンゾウ(こっちもドラムロールとか)
カンゾウ(招き猫ちゃんでーすっ)
カンゾウ(とか、明るく盛り上げて 女の子に喜んでもらうのがんばったね)
カンゾウ(恥ずかしがりつつもね)
カンゾウ(ひとつまみの白の招き猫)
カンゾウ(未夏と関係あんのかな)
カンゾウ(そこから、外で夜の海岸 花火大会とかね・・・)
カンゾウ(俺ができることは、その子と 付き合うことだけとか、よくわからん)
カンゾウ(母親が責任とって的なこといってるしな)
母親「・・・そうなんです 伝えてほしいんです」
  そうなんだ。その、気持ち伝えて、
  その気持ちがほんとだよっていうのが
  伝わればって・・・
  ・・・いちゃいちゃしたいよ。
  だけどって、考えて、
母親「ガランとした室に入って 次々家具を置いていって下さい」
  =「気持ち伝えて」ってことか。
  そしたら今度、
  自分の思ってること伝えよう。

〇海辺
  ──海辺。
  周りは人が多く連れだってるなか一人、
女性「景色見える」
  って声上がってみてみると
  富士山?
  夜で、視界の邪魔にならんかね、
  一人の自分は。

〇本棚のある部屋
カンゾウ(そう、今日まで できるかぎり対応しようとしてきた)
カンゾウ(我ながら、がんばってきたと思う でもうまくいかない)
カンゾウ(夢がかなわない、かなわない)
カンゾウ(こんな宿主で みんなもしんどいだろうけど)
カンゾウ(自分もしししししししし・・・)

〇秘密基地のモニタールーム
白猫「・・・すごい」
黒猫「いけたなぁ。アタリくん」
カンゾウ「俺がんばったんだなぁ」
  ロボットトラップを抜けて
  基地内部の先へ?

〇けばけばしい部屋
未夏「知らないっ」
未夏「あたしのホクロはこんな感じ・・・」
未夏「べぇーだっ」
  (ホクロの位置?)
  (スマートフォンの
  メッセージアイコンの中抜きがハート)
  どんな慎み深いアドバイザーも
  あなたほどではない
  あなたのやさしさは巨人、グレイトだ
  って、そうですか

〇本棚のある部屋
ツワモノ「・・・よかったですねぇーっ 土台間違ってなくって」
カンゾウ「はい?」
ツワモノ「あなたの印象の土台ですよ」
カンゾウ「はぁ」
ツワモノ「総合評価です」
  いくつかの項目がそれぞれ
  2、3段階くらいに分かれていて、
  未夏さんの俺に対しての印象で
  トークがいくつでとかある中で、
  下の愛情がハートいっぱい並んでる。
  付き合ってあげてもいいよ
カンゾウ(スペードと?はぁ)

〇川沿いの原っぱ
未夏「・・・今度は つられないようにがんばるから」
未夏「戻ってきて」
  河原で、茫とした
  草の向こうからヒロインが
  いつになったら報われるんだ

〇本棚のある部屋
ツワモノ「人間 キャラクターと完全に一致して  覚めているとき それが今日です」
カンゾウ「だから?」
ツワモノ「尊重し、輝くことです」
カンゾウ「ふーん」
ツワモノ「桜の木の下で あなたを待ってる人がいます」
カンゾウ「はぁ」
ツワモノ「明日 告白しましょう」
カンゾウ「はぁ」

〇桜並木
カンゾウ「未夏さん」
カンゾウ「大好きです」
  桜の木の満開の下、二人は・・・
  未夏の左側から、
  肩から首に手を回して仲良く

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