エピソード1(脚本)
〇綺麗なダイニング
ふむここが待ち合わせ場所か
俺はゆるりと椅子に座り時を待つことにした。
〇綺麗なダイニング
ここは部屋
渋谷郊外にある、こぢんまりとしたカフェ。
店内にはゆったりと流れるジャズが心地よい空間を演出している。
「お待たせしました」
注文したコーヒーカップがテーブルに置かれる。
そして間髪入れずに俺の向かいに座った女も、
よしえ「待ってました!」
そう言って運ばれてきたばかりのアイスティーを飲み始めた。
その様は実に優雅で上品だ。まるで深窓のお嬢様のように・・・・・・いや、実際そうなんだけどさ。
目の前にいるのは紛れもなく女子高生――それも、
よしえ「ごめんねー、こんな時間に呼び出しちゃって」
この店のオーナーの娘さんである。
つまり俺は今、オーナーの一人娘にして常連客でもある彼女のために、こうして深夜のデートを
しているわけなのだ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
〇綺麗なダイニング
勉三「いや、別にいいよ。どうせ今日は特に予定もなかったし」
よしえ「ほんと? ならよかった~! あ、それじゃあさっそくだけどお願いしてもいい?」
勉三「ああなんでも言ってくれ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
俺は頼られる男として胸を張る。
心臓が苦しい
よしえ「実は最近パパの仕事が忙しくて全然構ってもらえないんだよね」
よしえ「それで寂しくなっちゃって・・・・・・だから今夜一晩だけ、私と一緒に過ごしてほしいの」
勉三「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はい」
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勉三「はい?」
一瞬耳を疑う。
勉三「えっと、それはどういう意味かな?」
よしえ「恐る恐る尋ねる。 すると彼女は頬杖を突いてニッコリ微笑みながら言った」
〇綺麗なダイニング
よしえ「私があなたが信用出来るきがするだからよ」
一瞬何を言われたのか分からず呆然としてしまう。
そして数秒後、ようやく理解した僕は素っ頓狂な声を上げて立ち上がった。
勉三「俺はそんな大層な人間ではない」
はじめから分かっていた。こんなことだろうと思っていた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
勉三「悪いが帰らせていただこう」
勉三「二度と目の前に現れるな」
勉三「さらば」
こうして俺は渋谷のカフェを去った・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
勉三「二度と来るか」
終わり方にとても衝撃を受けました🤭
他の方々もおっしゃっている様に
続きが気になる作品ですね😌
終わりが突然すぎて、もっと続きが読みたい!となりました。彼の対応が素っ気ない、でも何か温かさを感じさせていただけるお話しでした。
これからという展開のはずが急に『終わり』になってしまって、もっと続いて読みたかったです。彼は相当硬派で相当臆病なのかもしれないですねえ。そして照れ屋さんですね、きっと。