二月(脚本)
〇本棚のある部屋
みなさんのところはどうでしょうか?
ふるえましたか?スピリットが
誰かが自室の扉開けて、
こっちは寝ていて
朦朧としつつも気配を感じて、
ウアーッと体重い状態で手上げて
応えようとするけど思うように動けない。
と、何か言うだけで入ってこない。
女性(やっぱりそうなのか)
女性(そこにあるのか)
カンゾウ(・・・くらいの感じかな)
そのあと、いなくなったかなと思うと、
何か布団の中に入ってる感触がある。
女子の学生服だ。
カンゾウ(これ取りにきたのか)
しわにならないように、
窓際のリュックの上に置いとこう。
で、何かふるえたんですよ
すなわちスピリットが
〇綺麗なコンサートホール
・・・川指のね、市民センターにね、
36
カンゾウ(次は『37』かな)
カンゾウ(『未夏』なんて)
カンゾウ(とりあえずどうしようかな)
エントランスの窓際にある
ソファの白クッションのところに
先の学生服、置きっぱで中見に行くか。
カンゾウ(とられやしないだろう)
カンゾウ(忘れ物扱いになるくらいかな)
〇コミケの展示スペース
即売会の自由落書きコーナーのところ、
黒髪ショートの女性が座ってる。
距離とりつつ近づくと・・・
──未夏さんかな。
川指に住んでるのかな。
俺って気づいたらどう思うか・・・
俺はファイターだから
魂をふるわせるために
ここにきたんだよ
そして
きみに会うことはしらなかったけど
成し遂げたんだね
〇古びた神社
八又神社の鳥居。
入り口の両脇に白猫1匹ずつ。
〇けばけばしい部屋
グランパ 本気で惚れそう!
顔見切れ 制服体育座り
写メ日記
グランパって誰?
ひげのおじさま!
〇本棚のある部屋
ツワモノ「あわてるな」
ツワモノ「あせらなくても はじまるべきことは、はじまるし」
ツワモノ「けしかけても はじまらないものは、はじまらない」
(様子を見るってことだな)
カンゾウ(未夏さんいなくなったのやきもきしてか)
〇広い公園
さっきのうさぎ、気づいたらいつも
私のそばにいてくれましたニャン
暗い中、外かな。夜の帰り道の公園で、
掌に乗せて写真とった感じ。
薄白くボヤッとした中に、
プレゼントって程でもないけど、
未夏さんにあげた、
招き猫のアクセサリーが写ってる。
〇けばけばしい部屋
黄色くて縞柄だから
未夏「トラちゃんw」
って名前付けてた。
(写メ日記、トラだけどうさぎって)
〇広い畳部屋
未夏「○○するには一つにすることですね」
と言って、未夏さんは仰向けになって、
カンゾウ(あ、いいんだ)
カンゾウ「こういうことですね」
すんなり受け入れられて、
未夏「・・・10秒間は最低もたせて下さい」
カンゾウ(・・・9、)
カンゾウ(10・・・は、こえた 意外にもつな)
カンゾウ(振りが下手くそかな自分)
カンゾウ(もっと大きくした方がいいか 15、16・・・)
少女のような感じもするし、
ずっと付き添ってくれた
女性のような感じもする。
カンゾウ(一つにするには・・・ってことだっけ)
畳室の、未夏さんの向こうは
窓開いて外庭見える。
〇アマゾン川のほとり
カンゾウ「何としても君を」
カンゾウ「絶対にあの大地に戻らせてあげるから」
と、最後、
その土地が崩れて沈んでしまう前に
(ジャングル抜けて、広河で、
河口出たところ、そこに浮かぶ土地)
対岸から、背中向けに飛び込んで
(鳥の方に正面向いて)
自分投げうって、
その鳥に笑顔を見せて
(後ろ付き添ってきた
飛べないダチョウ系の鳥)
自身を犠牲にして、踏み台になって
その鳥を、
大地に下り立たせようとして・・・
そのとき鳥は、思った、
この人を何としても・・・
この人を・・・
──すると、
下の大地がひび割れて光が生じて、
そこから転生するような感じで
力が発動して、
・・・あなたにこひをさずけましょう
身を投げうった男に、
恩恵が与えられる。
これ2例目だな。