第6話 海(脚本)
〇住宅街
佐野涼夏「あ〜・・・・・・」
佐野涼夏「あづい・・・・・・」
鈴木雪花「暑いね・・・・・・」
佐野涼夏「あ"〜つ"〜い"〜・・・・・・」
佐野涼夏「あたしの名前涼夏だよ!?・・・・・・なんで暑いの〜」
佐野涼夏「何かさっぱりしたい・・・・・・」
佐野涼夏「プール・・・・・・海・・・・・・」
佐野涼夏「そうだ!海に行かない!?」
鈴木雪花「海?行きたいかも」
鈴木雪花(涼夏と海・・・・・・やった!)
佐野涼夏「じゃ雪花、幸矢くん誘ってきてね!」
鈴木雪花「え・・・・・・水野さんも連れて行くの?」
佐野涼夏「雪花仲良いでしょ、お願いっ!」
鈴木雪花「仲良くは無いけど・・・・・・」
佐野涼夏「ダメなの・・・・・・?」
鈴木雪花(ここで断ったら・・・・・・更に誤解されちゃう・・・・・・)
鈴木雪花「わかった・・・・・・誘ってみるよ」
佐野涼夏「ありがとー!」
〇講義室
鈴木雪花(はぁ・・・・・・)
鈴木雪花(なんで私が・・・・・・)
鈴木雪花(でも、仕方ないか・・・・・・)
鈴木雪花(涼夏のため・・・・・・涼夏のためだから・・・・・・)
鈴木雪花「ねぇ、水野くん」
水野幸矢「あっ・・・・・・」
水野幸矢「なんだい、雪花ちゃんから話しかけてくれるなんて」
鈴木雪花「う・・・・・・海行かない・・・・・・?」
水野幸矢「海?一緒に行っていいのかい!?」
鈴木雪花「勘違いしないで、涼夏も一緒だから」
水野幸矢「雪花ちゃんが海に誘ってくれるなんて・・・・・・」
水野幸矢「どんな予定が入ってても、海を優先させてもらうよ!」
鈴木雪花「あっそ・・・・・・今週の土曜日、伝林駅前10時に集合、よろしくね」
水野幸矢「ああ!」
水野幸矢「楽しみにしているよ!」
鈴木雪花(はぁ・・・・・・最高なんだか最悪なんだか・・・・・・)
鈴木雪花(まあ、涼夏と海にいけるわけだし、好意的に捉えよう)
〇海辺
土曜日・・・・・・
佐野涼夏「海だー!!!」
鈴木雪花「ちょっと涼夏!そんな格好で歩いてたら変な男とか寄ってくるから!」
佐野涼夏「えー?大丈夫だって!」
鈴木雪花「もうっ・・・・・・!」
水野幸矢「そうなったら、俺が2人を守らないとだね」
佐野涼夏「幸矢くん!カッコいい〜!」
鈴木雪花(やかましい・・・・・・)
〇海辺
佐野涼夏「きゃー!!!」
鈴木雪花(とりあえず2人は遊ばせておこう)
鈴木雪花(・・・・・・そういえば)
鈴木雪花(前にお姉ちゃんがこの海に来たって言ってたっけ)
鈴木雪花(確かナンパに絡まれたとか言ってたな・・・・・・一応注意しておこう)
ナンパA「なぁ、そこにいる子めっちゃ可愛くね?」
ナンパB「俺、声掛けてくるわ!」
ナンパB「ねぇ、そこの君!」
鈴木雪花「・・・・・・・・・・・・」
ナンパB「ねえ、聞こえてるー?」
鈴木雪花「あっ、私・・・・・・ですか?」
ナンパB「そうそう!君だよ!」
ナンパB「なに1人でツマンナそうにしてんの?」
ナンパA「それならオレらと遊ばね?」
鈴木雪花「私、友達と来てるんで」
ナンパB「え〜?友達見当たらないけど?」
鈴木雪花「そこにいる───」
雪花の腕はナンパ男にグイッと引かれる。
鈴木雪花「ちょ・・・・・・やめてください!」
ナンパB「いいじゃん!」
鈴木雪花(っ・・・・・・)
鈴木雪花(どうしよう・・・・・・助けを呼ぶ?)
鈴木雪花(でもそうしたら、水野に余計な恩が出来ちゃう・・・・・・)
ナンパA「ほら、早く来なよ!」
鈴木雪花「い、痛っ・・・・・・放して・・・・・・」
水野幸矢「俺の女になにしてるの?」
ナンパA「あ?」
鈴木雪花「あ"?」
ナンパA「なんだお前、あっち行ってろよ」
鈴木雪花(ホントだよ、あっちで遊んでなよ)
水野幸矢「雪花、行こう」
幸矢は雪花の手首を掴む。
鈴木雪花「やめろ!!!」
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爽やかな水着回!と思うも、結果として一層泥沼化してしまいましたね……
ナンパ男2人と幸矢くんの水着がお揃いで(衣装バリエーションが少ないのは承知していますが)、殺伐としたシーンのはずが少しだけクスリとしてしまいましたw