お父さんに唐揚げ買ってきてと言ったら

ななりゅー

最終回(脚本)

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〇明るいリビング
カラ子「おとーさん」
お父さん「うん? どうした?」
カラ子「からあげ買ってきて」
お父さん「・・・・・・」
お父さん「ほんとにいいのか?」
カラ子「え? いいよ 買ってきて」
  私はこの発言を後悔することになる
お父さん「分かった・・・ じゃあ行ってくる・・・」

〇明るいリビング
「ただいま」
カラ子「(あ、やっと帰ってきた) おかえりー」
「カラ子・・・・・・」
カラ子「?」
スーパーお父さん「なぜ分かった?」
カラ子「えええええ!? お父さん!?」
スーパーお父さん「まさか知っていたのか!? 揚(あげ)一族に伝わる秘技を!」
スーパーお父さん「”刈り上げるとパワーアップ”する事を!」
カラ子「いや知らねぇよ!」
「遂に尻尾を出し」
スーパーお父さん「き、貴様は!」
スーパーお父さん「プラ・テンコ!」
カラ子「お母さん!?」
プラ・テンコ「そういうことや カラ子 うちはほんとはプラ家から揚一族を滅ぼしに来た刺客どす〜」
カラ子「なんか急に標準語のお母さんが似非京都弁喋りだしたんだけど!」
スーパーお父さん「お前! 最初から俺達を裏切るつもりで!」
プラ・テンコ「そう ウチは最初からこれが原因だったんや そう最初から────」

〇川沿いの公園
お父さん「あの貴方がハツさんですか?」
お母さん「はい はじめましてハツです よろしくお願いします モモさん」
  これはウチらが初めて出会ったとき
  マッチングアプリで知り合ったんや
カラ子「お父さんの名前ももあげから来てると思うけど、さすがに男にモモはないわ」
お父さん「じゃあ やりましょうか スタゥ」
お母さん「はい ニギッ」
  そして俺達は──
お母さん「○ねーーー!!」
お父さん「くらいやがれえぇぇ」
  拳で語り合った
カラ子「マッチングってそっちのマッチング(試合)ーーー!?」

〇川沿いの公園
お父さん「ハァハァ やりますね」
お母さん「あなたこそ ハァハァ いい拳でした ハァハァ」
お父さん「今日は ここまでにしましょう ハァハァ」
お母さん「・・・・・・」
お父さん「どうしました?」
お母さん「今日 揚げていきませんか?」
お父さん「!? はい よろこんで!」
  そしてウチらは揚げあった

〇明るいリビング
プラ・テンコ「だがウチはあの時納得がいかへん事があったんや!!」
プラ・テンコ「それは──」
カラ子「そ、それは...?」
プラ・テンコ「鶏の唐揚げが6割 とり天が4割だったんや!」
スーパーお父さん「そんな大した差はないじゃないか!」
プラ・テンコ「差がない!? ウチらから見たら大きな差なんや! ウチはあの時復讐を誓ったんや! 唐揚げを滅ぼし、日本をとり天に1色にと」
スーパーお父さん「唐揚げを滅ぼすだと...? やってみな! ただし、滅ぶのはお前らプラ家のとり天だーー!!」
カラ子「なにこのくだらない戦い!? こんなのでどっちか滅んだらたまったもんじゃないよ!」
プラ・テンコ「このオーラは!」
スーパーお父さん「はぁぁぁぁぁ!!!」
スーパーお父さん「ハァー!」
カラ子「なんかトサカが金色になったあああ!!」
プラ・テンコ「こっちだって! はぁぁぁぁぁ!!」
プラ・テンコ「ハァー!」
カラ子「着替えただけだあああ!!」
「勝つのは! 父(唐揚げ 母(とり天 だああああ!!!」
カラ子「やめてよ2人共! 唐揚げととり天 どっちも美味しいじゃん! 仲良くしようよ!」
スーパーお父さん「ダメだ! 揚一族の誇りにかけて、丸亀製麺のとり天は唐揚げにする!」
プラ・テンコ「ならウチらは全国からあげグランプリを全国とり天グランプリにさせて貰いますわ!」
スーパーお父さん「貴様ら!そんな事を考えていたのか! そんなの絶対許さない!」
プラ・テンコ「アンタらこそ身の丈を思い知らせんとあかんわ!」
「ふたりともやめるんだ!」
カラ子「その声は!」

〇明るいリビング
スーパーお父さん「さ、さんかく! 帰ってきていたのか!」
さんかく「はい ポルトガルの留学からただいま帰ってきました」
さんかく「それよりこれを見てください」
プラ・テンコ「こ、これは! 揚一族が経営しているチェーン店『気分揚げ揚げ』の新商品ポスター!」
スーパーお父さん「な、なんだと!? これは!」
カラ子「えーなになに? プラ家和解記念 新商品「唐揚げ×とり天 から天定食」... え? つまり?」
さんかく「戦いは終わったんです」
お父さん「プラ子...」
お母さん「あなた...」
「ダキッ」
さんかく「どうやら仲直りしたようですね」
カラ子「よかった〜 てか、さんかく! 帰ってくるなら連絡ぐらいしてよね!」
さんかく「すいません お姉さん」
カラ子「ねぇ 今日なんか食べに行かない? もうお腹ぺこぺこだよ」
お父さん「そうだな! 折角だからから天定食 食べにいくか!」
お母さん「いいわね! 丁度夕ご飯の時間にもなってきたことだし!」
  こうしてこの家族で世紀の対決となる
  天下揚げ目の戦いは和解という形で幕を閉じた
  ちなみにカラ子はこの後どうしても唐揚げが食べたかったため唐揚げ定食を食べた

〇屋敷の門
???「ココガ『いか天』ヲシジスル プラ家 デスカー」
???「アマリニモ ”ウェーク(弱い)”ソウデラクショウッポイデスネー」
??「あまり油断するなよ これは”イカフライ”いや、”イカリング”が世界を獲るための大事なステップだ」
???「オゥ ワカッテマース サッサト”いか天”ヲホロボシテシマイマショー」
  再び忍び寄る魔の手!
  彼らは一体何者なのか!?
  次回はないです
カラ子「ねぇのかよ!」

コメント

  • すごくふんわりとしたタイトルから想像絶する感じのストーリーでした! 両親の馴れ初めのマッチング!アプリもそっちの方かと一本とられました!!

  • テンションアゲアゲでアツアツな夫婦の天下トリ合戦、たいへんコケッコーな面白さでした。イカした次のバトルも見たかったけれど、続きはないということで「お揚げがよろしいようで」。

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