潜入(脚本)
〇古い洋館
カリン「それではセイラ、手筈通りに」
セイラ「はい、カリン様」
ライアス「それじゃ、行くっスよ」
トーマス「王子も気をつけて」
マルク王子「うん、ありがとう」
カリン「では、私達も始めましょう」
マルク王子「はい、カリン様」
帝国兵「熊だ!!熊が出たぞ!?」
相棒(シーザー)「ガウ!!」
帝国兵「うぐっ!!」
帝国兵「何故熊が!?」
黒騎士アレックス「退け!!」
帝国兵「何だと、アレックス!?」
帝国兵「クソ!!守りを固めるんだ!!」
マルク王子「敵を大分引きつけましたね」
カリン「ええ、アレックス様とシーサーのお陰ですわ、あとはセイラ達が陛下を助けてくれれば・・・」
〇暗い洞窟
ライアス「城にこんな通路があったなんて驚いたっス」
セイラ「この通路は、陛下とカリン様の逃亡用の通路よ、議長達もこの通路の事は知らないと思うわ」
トーマス「なるほど、じゃあ何故君は知っているんだ?」
セイラ「もちろん、カリン様に聞いたからよ」
ライアス「そりゃそうっスよ、じゃなきゃ知らないっスよ」
セイラ「無駄話はそのくらいにしましょ、もうすぐ地下牢に着くわ」
ライアス「わかったっス」
トーマス(なぁ、この子いつもこんな感じなのか?)
ライアス(ああそうっスよ、あまり気にしないでいいっス)
トーマス(わかった)
〇牢屋の扉
帝国兵「なぁ、外騒がしくないか?」
帝国兵「敵が攻めて来たらしいぜ」
帝国兵「マジかよ・・・」
セイラ「見張りがいるわね・・・当然でしょうけど・・・」
トーマス「俺は右を殺るから、ライアスは左を頼む」
ライアス「わかったっス」
セイラ「え?ちょっと!?」
「何だ、お前らは!?」
トーマス「はっ!!」
帝国兵「うぐっ!?」
ライアス「やぁ!!」
帝国兵「うげっ!?」
帝国兵「何なんだ・・・貴様等は・・・」
ライアス「よし、鍵はっと・・・あったっス」
セイラ「ちょっと、何無茶な事してるのよ?」
ライアス「モタモタしてると、また誰か来たら遅いっスよ」
トーマス「そうだな」
セイラ「だからって・・・」
ライアス「さぁ、開けるっスよ」
〇牢獄
雷国国王「誰だ?」
セイラ「陛下、ご無事ですか!?」
雷国国王「おお、セイラか!!そして其方等は?」
ライアス「お久しぶりっス、アレックスの兄貴の部下のライアスとトーマスっス」
雷国国王「おお、アレックスの部下か、アレックスは元気か?」
トーマス「ええ、兄者も元気です」
セイラ「陛下、お話は後にしてそれより早く逃げましょう」
雷国国王「おう、そうであったな」
〇牢屋の扉(鍵無し)
帝国兵「国王が逃げたぞ!!」
ライアス「セイラ、国王を連れて逃げるっス!!」
セイラ「え!?貴方達はどうするの?」
トーマス「ここは俺とライアスに任せて、早く逃げるんだ!!」
セイラ「わかったわ!!陛下、行きましょう!!」
雷国国王「わかった!!其方達、無茶はするなよ」
ライアス「よし行くっスよ、トーマス!!」
トーマス「ああ、ここから先は通さん!!」
帝国兵「逃がさんぞ!!」
帝国兵「奴らを殺して追うぞ!!」
帝国兵「おう!!」