ミライ

そよかぜフィリップ

第9話『めざめる、ミライ』(脚本)

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〇黒

〇電脳空間
  着信
  お婆ちゃん

〇黒
  第9話
  『めざめる、ミライ』

〇ツタの絡まった倉庫
羽田ミライ「卑怯な真似しないで!」
羽田ミライ「私の大切な人達に手を出したら」
羽田ミライ「絶対に許さない!」
シャドー(影沼ノエル).「ふっ・・」
シャドー(影沼ノエル).「その目だよ」
シャドー(影沼ノエル).「やっと本気になったな」
シャドー(影沼ノエル).「・・・ミライ」
シャドー(影沼ノエル).「俺達が闘うのは」
シャドー(影沼ノエル).「避けられない、宿命だ」
シャドー(影沼ノエル).「今から俺も容赦しない」
シャドー(影沼ノエル).「命懸けのゲームの始まりだ」
シャドー(影沼ノエル).「お前か・・俺か」
シャドー(影沼ノエル).「どちらかが死ぬ事になる」

〇宇宙船の部屋
島崎アイ.「・・・・・・」
島崎アイ.「宣戦布告・・」
島崎アイ.「ヤツは本気ね」
島崎アイ.「どうするつもり?ミライ」
羽田ミライ「次こそ、あの男を抹殺します」
島崎アイ.「・・・ミライ」
島崎アイ.「アナタのご家族は無事だわ」
島崎アイ.「これから、 ご家族は我々が全力で守る」
羽田ミライ「・・・はい」
島崎アイ.「だから、落ちついて」
島崎アイ.「感情的にならないで」
羽田ミライ「・・・私は冷静です」
島崎アイ.「私には、そう見えないわ」
羽田ミライ「・・・・・・」

〇開けた景色の屋上
柳原伊知郎「・・・ある意味ではチャンスだな」
島崎アイ.「はい それは間違いありません」
島崎アイ.「しかし ミライにとって、リスクが大きすぎます」
柳原伊知郎「いや・・ 彼女もプロだ」
柳原伊知郎「リスクは承知で シャドーを迎え撃つだろう」
島崎アイ.「はい、恐らくそうなるでしょう」
島崎アイ.「しかし、 彼女を監督する立場の私としては──」
柳原伊知郎「私情は禁物だ!」
柳原伊知郎「島崎アイ左官」
柳原伊知郎「キミは必要以上に 羽田ミライに感情移入してないか?」
島崎アイ.「・・・え?」
島崎アイ.「・・・いえ」
島崎アイ.「そんな事は無いはずです」
柳原伊知郎「我々は国家、 そして国民の安全を守る為の組織だ」
柳原伊知郎「時には、非情な選択も必要となる」
島崎アイ.「・・・はい」
島崎アイ.「そのように理解しております」

〇怪しい研究所

〇黒
「・・・・・・ミライ?」
「はい」
「ケガはない?」
「大丈夫です」
「トム、予備電源をセットアップして」
「はい、今セット完了しました」

〇近未来の開発室
島崎アイ.「・・・」
島崎アイ.「トム?」
島崎アイ.「別の爆発物が無いかサーチして」
トム.「はい」
トム.「他に異常はありません」
島崎アイ.「そう」
島崎アイ.「ついに、ここまで来たわね」
羽田ミライ「アイさん」
島崎アイ.「なに?」
羽田ミライ「このままでは」
羽田ミライ「市民が巻き込まれる可能性があります」
島崎アイ.「・・・・・」
トム.「アイさん」
トム.「僕がミライの盾に──」
羽田ミライ「・・・・・・」
トム.「『・・・・・』」
トム.「『・・・なあ?ミライ』」
トム.「『俺達どちらかの』」
トム.「『最後の瞬間が迫ってるぞ』」
羽田ミライ「シャドー!」
羽田ミライ「これは、私とアナタの闘いよ」
羽田ミライ「他の人達は巻き込まないで」
羽田ミライ「正々堂々と勝負して!」
トム.「『ああ・・・そのつもりだ』」

〇ヘリコプターの中
島崎アイ.「・・・」
柳原伊知郎「皆、無事で良かった」
島崎アイ.「私達に」
島崎アイ.「危害を加える為の爆破ではありません」
柳原伊知郎「そのようだな」
島崎アイ.「再び、トムがハッキングされました」
柳原伊知郎「・・・うむ」
柳原伊知郎「あの男・・」
柳原伊知郎「本気だな」
柳原伊知郎「狂気を感じる」
島崎アイ.「はい」
島崎アイ.「シャドーは明らかに」
島崎アイ.「ミライとの一騎討ちを望んでいます」
柳原伊知郎「・・・そうか」
柳原伊知郎「いよいよ・・」
柳原伊知郎「勝負の時だな」

〇時計台の中
上四元祐玄「そろそろ、復讐の時間だな」
シャドー(影沼ノエル)「・・・もしくは」
シャドー(影沼ノエル)「返り討ちに合うかもな」
上四元祐玄「そしたら」
上四元祐玄「アンタに払った大金がパアだ」
シャドー(影沼ノエル)「そりゃ、申し訳ないな」
シャドー(影沼ノエル)「なあ?」
シャドー(影沼ノエル)「俺がやられた時の事は考えてるのか?」
上四元祐玄「いや、アンタは必ず勝つさ」
シャドー(影沼ノエル)「ふっ・・」
シャドー(影沼ノエル)「もちろん、そのつもりだ」
シャドー(影沼ノエル)「・・・・・・」
シャドー(影沼ノエル)「終わったら、会いにくる」
シャドー(影沼ノエル)「来なかったら、それまでだな」
シャドー(影沼ノエル)「じゃあな・・・」
上四元祐玄「ああ、頼んだぞ」

〇黒

〇時計台の中
上四元祐玄「おい」
上四元祐玄「ヤツが負けたら どうすればいいんだ?」
宮本ミネカ「・・・はい」
宮本ミネカ「・・私の子供がいます」
上四元祐玄「本気か?」
宮本ミネカ「・・・はい」
上四元祐玄「まあ、あれに勝てるヤツはいないな」
宮本ミネカ「はい・・保証します」

〇殺風景な部屋

〇開けた景色の屋上
柳原伊知郎「・・・来たね」
柳原伊知郎「羽田ミライ中尉」
羽田ミライ「はい」
柳原伊知郎「これから君は 強敵と向き合う事になる」
羽田ミライ「はい」
羽田ミライ「覚悟は出来ています」
柳原伊知郎「私は君を心から誇りに思っている」
羽田ミライ「はい、有り難うございます」
柳原伊知郎「そして、君を心から信頼している」
羽田ミライ「はい」
柳原伊知郎「もちろん私は 君が勝利する事を信じている」
羽田ミライ「はい」
柳原伊知郎「また こうして逢える時を楽しみにしてるよ」
羽田ミライ「はい!」

〇ビルの屋上
島崎アイ「・・・ミライ」
羽田ミライ「はい」
島崎アイ「アナタは私の誇りです」
羽田ミライ「はい、有り難うございます」
島崎アイ「必ず、無事で帰ってくると信じています」
羽田ミライ「はい、そのつもりです!」
島崎アイ「・・・・でも」
島崎アイ「ホントは無理して欲しくないんだけどね」
羽田ミライ「・・・アイさん」
羽田ミライ「私は、大丈夫です」
羽田ミライ「いつも、有り難うございます!」
島崎アイ「うん、アナタを信じてる」
羽田ミライ「はい!」

〇見晴らしのいい公園

〇黒

〇車内
トム「『・・・ミライ』」
トム「『今さら、つまらん小細工はするなよ』」
羽田ミライ「しないわ」
羽田ミライ「・・・・・・」

〇ヘリコプターの中
島崎アイ.「ミライの居場所は捉えています」
柳原伊知郎「いや、下手に手出しはできん」
柳原伊知郎「今のシャドーは何をするか解らん」
島崎アイ.「そうですね・・」
島崎アイ.「もはや、ミライに託すしかありませんね」
柳原伊知郎「・・・ああ」

〇車内

〇おしゃれな住宅街

〇黒

〇車内

〇川に架かる橋

〇黒

〇車内

〇山道

〇車内
羽田ミライ「・・・・・・」
トム.「『・・・ミライ』」
トム.「『・・車を降りたらゲーム開始だ』」
トム.「『いいな?』」
羽田ミライ「・・・シャドー!」
羽田ミライ「これが最後よ!」

〇黒
羽田ミライ「ふう・・・はぁ・・・ふぅ・・・はぁ」
羽田ミライ「ふぅ・・・・・・」
羽田ミライ「よし!」

〇地球

〇炎

〇炎

〇沖合(穴あり)

〇空

〇水中

〇地球

〇地球

〇黒

〇黒
  こちらミライです
  任務完了しました

次のエピソード:最終話『わたしの、ミライ』

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