最終話『わたしの、ミライ』(脚本)
〇空
〇黒
〇黒
こちらミライです
任務完了しました
〇ヘリコプターの中
柳原伊知郎「・・・」
柳原伊知郎「・・・よくやった!」
柳原伊知郎「ケガはないか?」
はい、大丈夫です
島崎アイ.「ミライ!」
島崎アイ.「信じてたわ!」
島崎アイ.「お疲れ様!」
〇車内
羽田ミライ「アイさん、お願いがあります」
なに?
羽田ミライ「トムを、連れて帰ってもらえませんか?」
〇ヘリコプターの中
島崎アイ.「わかった!」
島崎アイ.「すぐ向かうわ」
島崎アイ.「ミライ、アナタはどうするの?」
〇車内
〇ヘリコプターの中
島崎アイ.「・・・ミライ?」
島崎アイ.「ねえ、聞こえてる?」
〇車内
〇ヘリコプターの中
島崎アイ.「応答しません」
柳原伊知郎「大仕事を終えた後だ」
柳原伊知郎「・・・考えたい事もあるだろう」
柳原伊知郎「しばらく、そっとしておこう」
島崎アイ.「・・・はい」
〇森の中
〇原っぱ
〇原っぱ
〇空
〇菜の花畑
〇一軒家
ミライ「おか~さ~ん!」
ミライ「お庭にチョウチョがきたよ」
ホント?
いい事あるかもよ!
今いくから、待ってて
ミライ「おと~さ~ん!チョウチョがきたよ!」
なんだい、どうした?
〇菜の花畑
〇平屋の一戸建て
ミライ「おば~ちゃ~ん!」
ミライ「ネコがいるよ~」
ミライ「おば~ちゃ~ん!」
〇菜の花畑
〇新緑
〇桜並木
〇菜の花畑
〇菜の花畑
〇黒
〇黒
〇黒
〇時計台の中
上四元祐玄「・・・・・・」
上四元祐玄「・・・来ないか」
上四元祐玄「まさか、ヤツが負けるとはな」
宮本ミネカ「会長・・」
上四元祐玄「・・・・・・」
〇黒
〇黒
1カ月後
〇開けた景色の屋上
柳原伊知郎「待たせたね」
島崎アイ.「・・・いえ」
柳原伊知郎「・・・・・・」
柳原伊知郎「羽田ミライとは、まだ連絡が取れないか」
島崎アイ.「・・・はい」
島崎アイ.「彼女が、 祖母の家を訪れたのは確認しています」
島崎アイ.「しかし」
島崎アイ.「こちらから、 無理に探す事はしたくありません」
柳原伊知郎「・・・そうか」
柳原伊知郎「他に代わる者がいない存在だが」
柳原伊知郎「彼女の件は、君に任せる事にする」
島崎アイ.「・・・はい」
島崎アイ.「有り難うございます」
島崎アイ.「彼女は必ず戻ってくると思います」
柳原伊知郎「・・・そうだな」
柳原伊知郎「私もそう思うよ」
島崎アイ.「・・・はい」
〇怪しい研究所
〇近未来の開発室
トム.「・・・アイさん」
トム.「ミライはどこへ行ってしまったんですか?」
島崎アイ.「・・・さあ、判らない」
島崎アイ.「シャドーとの対決を終えて」
島崎アイ.「彼女の中で何か」
島崎アイ.「重大な変化があったのかも知れない」
トム.「それは、良い変化でしょうか?」
島崎アイ.「もちろん、 彼女にとってはそうだと思うけどね」
トム.「・・・・・」
トム.「もう、ミライには会えないんですか?」
島崎アイ.「・・・そんな事は無いはずよ」
島崎アイ.「また、 シャドーみたいな敵が現れたら」
島崎アイ.「ミライは必ず帰ってくる」
トム.「そう願います」
トム.「また、ミライに会いたいです」
島崎アイ.「・・・私もよ」
島崎アイ.「・・・でも」
島崎アイ.「アナタはしばらく眠ってもらうわ」
トム.「はい、判りました」
トム.「・・・では」
トム.「次の機会まで、良い夢を見ておきます」
島崎アイ.「・・・そうして」
〇怪しい研究所
島崎アイ.「・・ここもしばらく閉鎖ね」
〇黒
〇黒
〇草原の道
〇村に続くトンネル
〇林道
〇田園風景
〇田舎道
〇平屋の一戸建て
ミライ「おば~ちゃ~ん!」
ミライ「おば~ちゃ~ん!」
羽田ミライ「おば~ちゃ~ん!」
羽田ミライ「・・・遊びにきたよ!」
「・・・え?!」
「ミライかい?」
羽田ミライ「そうだよ!」
羽田ミライ「お婆ちゃん!」
羽田ミライ「元気にしてる?」
〇平屋の一戸建て
未来は
私の中にある
〇朝日
『ミライ』
『シャドー編』
完
『ミライ』製作委員会.2023
最後まで読ませて頂きました。静の部分でミライの良い変化を出していて、最終和は感傷に浸ってしまいました。面白かったです!