〇学校の廊下
なほ「あっ!!」
先輩「お！ 偶然だな！」
なほ「は、はい。 すいません、ちょっと急ぎなので・・・・・・」
先輩「そっか。 急いでるのにごめんな！」
先輩「・・・・・・」

〇学食
なほ「あっ！」
先輩「また会ったな！ そっちも今日は学食か？」
なほ「はい・・・・・・そうです」
先輩「じゃあ、一緒に・・・」
なほ「あ、あれ!? すいません、お財布を教室に忘れて来ちゃって・・・・・・ 失礼します！」
先輩「そ、そっか」
先輩「・・・・・・」

〇学校の下駄箱
先輩「・・・・・・」
なほ「あっ・・・・・・」
先輩「おっ、来たな」
なほ「先輩、私を待ってたんですか？」
先輩「あぁ。 明らかに様子がおかしかったからな」
先輩「俺の事避けてるな？ どうしてだ？何か嫌な事してたら謝るからさ」
なほ「嫌な事なんてされてません！ ただ、先輩・・・・・・」
先輩「うん？」
なほ「最近他の女の子と一緒にいる事が多いから・・・・・・ 邪魔しちゃ悪いなって」
先輩「・・・・・・」
なほ「・・・・・・」
先輩「それって」
なほ「・・・・・・」
先輩「キミの妹さんの事だよねぇ!? 意味ありげにしてるんじゃないよ!!」
なほ「りこがお世話になっております！」
先輩「お世話になってます、じゃないよ!! くぅ～！やってんな？面白がってるなぁ!?」
なほ「りこが最近先輩とよく会うって言ってたので、つい。 えへへ！」
先輩「なーにが『えへへ！』だ!! 笑ってんじゃないよ！ くぅ～～～～～～～!!」
なほ「先輩、そういう所ですよ！」
先輩「・・・・・・ いや、何が!?」
なほ「いえ、何となく言いました」
先輩「だろうな！」
なほ「まぁまぁ、そんなカリカリしないで！ さぁ、帰りましょう？」
先輩「ん～～～」
なほ「お詫びにジュース奢りますよ！ ・・・・・・トマトジュースでいいですか？」
先輩「何で!? 今日ぐらいは甘いの飲まして!!」
なほ「甘いのですか？ いいですけど・・・・・・砂糖水なんて売ってたかなぁ」
先輩「そういうんじゃないよ！ いや、甘いだろうけど！ オレンジジュースください!!」
なほ「はいはい。 それじゃあ、帰りましょう！」
なほ「あっ、そうだ!!」
先輩「・・・・・・何？」
なほ「今度先輩とりこと私で遊びに行きましょうよ！」
先輩「お断りします!!」