カシオペアは無色に還る

アマリモノ

長官サツガイ(脚本)

カシオペアは無色に還る

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〇荒廃したセンター街
  超兵器「VSガン」
赤坂タツヤ「トドメだ首領!」
首領「ぬわぁぁぁぁ!!」
緑川セナ「終わったのか?」
桃田マジコ「さ、さすが最終兵器デスっ」
黄瀬ハルカ「ホントにラスボスを倒しちゃった」
青井レツ「あ、赤坂は無事なのか?!」
桃田マジコ「そうデスっ!リーダーは!?」
赤坂タツヤ「みんな」
赤坂タツヤ「ついにやったな!」

〇秘密基地のモニタールーム
  司令室
長官「おめでとう これで地球は救われた」
長官「そして「我が兄」を倒してくれたこと」
  感謝する

〇地球
  地球はこの半年間
  宇宙の無法者【ジャドウ】に狙われていた
  しかし、1人の宇宙人が導く
  5人の高校生によって
  ヤツらは倒された!
赤坂タツヤ「これは、そんな俺達センタイの」
赤坂タツヤ「誰も知らないその後の話である」

〇黒背景

〇宇宙ステーション
  決戦から3日後
  ヒミツ基地

〇武器庫
  武器庫
赤坂タツヤ「よし、今日も全部揃ってる」
赤坂タツヤ「特にコイツは危険だ」
赤坂タツヤ「あの「首領」すら一撃だった」
赤坂タツヤ「ケースの解除キーを持つ俺には責任があるんだ」
赤坂タツヤ「1発分のエネルギーがあと1時間で溜まるが」
赤坂タツヤ「二度と取り出すことはないと思いたい」

〇道場
  道場
赤坂タツヤ「セイッ!」
青井レツ「・・・参った!」
赤坂タツヤ「どうした? こんなもんじゃないだろ!」
青井レツ「やはり」
青井レツ「俺ではお前には勝てんのだ」
赤坂タツヤ「弱音か?らしくない」
赤坂タツヤ「次の選抜でケリをつける約束だろ」
赤坂タツヤ「ようやく日常に帰れるんだからさ」
青井レツ「そうだったな」
青井レツ「俺はお前のライバルでなければならん」
青井レツ「その為ならどんな努力もしよう」
赤坂タツヤ「よく言った」
赤坂タツヤ「それでこそ青井レツだ」
桃田マジコ「いやぁ、尊いッ!」
桃田マジコ「「赤×青」は永遠不滅デス!」
青井レツ「いつの間に!?」
桃田マジコ「マジコは昔から中継でお二人の絡み」
桃田マジコ「もといご活躍を追ってましたカラ!」
桃田マジコ「この半年間は最高の思い出デス!」
桃田マジコ「今までありがとうございマシタッ!」
赤坂タツヤ「桃田っ!」
赤坂タツヤ「気色の悪い言い方はやめろと言ってるだろ!」
赤坂タツヤ「女のお前には分からないだろうが俺達は硬派な」
桃田マジコ「おっと、つい!」
桃田マジコ「推しカプに挟まる女は消えるべきデスね」
「それでわっ」
赤坂タツヤ「おい、待てっ!」
赤坂タツヤ「何か用事があったんじゃないのか」
桃田マジコ「そ、そうデシタっ!」
桃田マジコ「そろそろ食堂に集まった方がヨイかと」
赤坂タツヤ「もうそんな時間か!」
赤坂タツヤ「これから俺達の解散パーティーだったな」
桃田マジコ「その後には例の「処置」もアリマスから」
桃田マジコ「あまりのんびりしてる余裕はナイのデス」
青井レツ「2人は先に行ってくれ」
青井レツ「俺はそこでシャワーを浴びてからいく」
赤坂タツヤ「全部終わってからでもいいだろ」
青井レツ「汗臭いままうろつくのは嫌なんだ」
赤坂タツヤ「お、俺が不潔みたいじゃないか」
赤坂タツヤ「やっぱり今一緒に」
桃田マジコ「でも黄瀬サンがリーダーを探してマシタよ!」
桃田マジコ「高い所の飾りつけを頼みたいって」
赤坂タツヤ「な、なら急いで行ってやらないとな」
桃田マジコ「おやおや三角関係デスか」
桃田マジコ「捗るぅ」
赤坂タツヤ「まだ言ってる」
赤坂タツヤ「黄瀬ハルカ、か」

〇殺風景な部屋
  前日・深夜
  赤坂個室
赤坂タツヤ「綺麗だ」

〇道場
赤坂タツヤ「いきなり告白されたのには驚いたが」
赤坂タツヤ「俺も憎からず思っていた相手」
赤坂タツヤ「嬉しかった」
赤坂タツヤ「空手一筋だった俺にもついに彼女が」
赤坂タツヤ「んふっ♡」
赤坂タツヤ「はっ!」
赤坂タツヤ「ダメだダメだ!」
赤坂タツヤ「こんなふぬけた顔じゃ皆に示しがつかない」
赤坂タツヤ「例えセンタイの使命が終わっても」
赤坂タツヤ「俺は皆のリーダーなんだ」

〇黒背景
  そして、パーティーがはじまる

〇警察署の食堂
  食堂
青井レツ「遅くなった」
赤坂タツヤ「これで全員だな」
長官「君達と宇宙の未来に」
  かんぱい!
桃田マジコ「うままっ!」
桃田マジコ「黄瀬サンの料理は宇宙一デス!」
黄瀬ハルカ「あ、ありがとぉ」
桃田マジコ「朝から食堂に篭りきりだったんデスよねっ」
桃田マジコ「お疲れ様デス!」
黄瀬ハルカ「私、これしか取り柄がないから」
黄瀬ハルカ「あ、赤坂くんはどぉ?」
黄瀬ハルカ「お口に合うかなぁ」
赤坂タツヤ「う、うまいぞ!特に唐揚げが最高だ!」
赤坂タツヤ「な?レツ」
青井レツ「ふん、まずまずだな」
黄瀬ハルカ「エヘ♡嬉しぃ」
桃田マジコ「セナちは食べないんデスか」
緑川セナ「あまり食欲がない」
桃田マジコ「大丈夫デスか?顔色が悪いような」
緑川セナ「君こそよく平気な顔してられるな」
桃田マジコ「それは最後まで言わない約束デショ」
桃田マジコ「問題アリマセン!」
桃田マジコ「マジコはとっくに覚悟を決めてマスから」
赤坂タツヤ「どうした?2人共」
赤坂タツヤ「深刻そうに見つめあってるが」
桃田マジコ「い、いえ!何でもっ?」
赤坂タツヤ「隠し事なんてしないで何でも言ってくれよ」
赤坂タツヤ「センタイが終わっても」
赤坂タツヤ「俺達はずっと仲間だからな!」
桃田マジコ「り、リーダー」
桃田マジコ「マジコ感激デス!」
緑川セナ「ウフフ」
緑川セナ「気楽に言ってくれるね」
緑川セナ「君みたいな無神経な奴に」
緑川セナ「ボクの気持ちが分かるもんかっ」
赤坂タツヤ「な、なに?」
桃田マジコ「セナち・・・」
緑川セナ「ねぇ、長官!」
緑川セナ「本当にダメなのかい?」
緑川セナ「何もかも「このまま」でいるのは」
長官「君も頑固だな」
長官「予定通りにこの後「処置」を行う」

〇カラフルな宇宙空間
  これは「プルス星の決定事項」だと何度も説明しただろう

〇研究機関の会議室
  本当は君達の「記憶も消去されるべき」と母星からは言われていたんだ

〇警察署の食堂
長官「それでも私には君達への温情と感謝の気持ちがあるから」
長官「「肉体を元に戻すだけで良い」という許しをなんとかこじつけたんだ」
長官「私の苦労もどうか分かって欲しい」
緑川セナ「だ、だけど」
長官「これは自然な選択なのだ」
長官「そもそもこの「センタイ」の結成は」
長官「あの夜、巻き込んでしまった君達を救済するために」
長官「やむを得ず行った緊急的な措置の結果に過ぎないのだから」

〇荒廃した街
  半年前

〇観光バスの中
  たまたま同じバスに乗り合わせた俺達は

〇荒廃した街
  異星人同士の戦いに遭遇し

〇観光バスの中
  瀕死の重症を負った
  そして

〇近未来の開発室
  ヒミツ基地・ラボ
長官「生き残ったのは5人だけか」
長官「しかし、その命が尽きるのも時間の問題」
長官「地球人達よ、聞きなさい」
長官「今から私の細胞を分け与えるから」
長官「それぞれが「生きたい」と強く望むのだ」
長官「そうすることで」
長官「「意志の力」と「プルス星人の生命力」が共鳴し」
長官「君達は」

〇手
  「超人」として蘇るのだ

〇警察署の食堂
赤坂タツヤ(そうして、長官に命を救われた俺達は)
赤坂タツヤ(そのせいで力の大半を失ってしまった 彼に代わって)

〇街外れの荒地
  地球を守るため
  「センタイ」になったんだ

〇警察署の食堂
緑川セナ「救済のため?」

〇観光バスの中
  誰のせいで死にかけたと思ってる?
  そもそも

〇カラフルな宇宙空間
  敵のボスはプルス星の裏切り者だったんだろ!?

〇警察署の食堂
緑川セナ「その尻拭いをさせておいて!」
緑川セナ「一度与えた「希望」をまた取り上げるなんて!」
緑川セナ「あまりにも残酷だよ!」
赤坂タツヤ「長官を離せ、緑川!」
赤坂タツヤ「ど、どうしたんださっきから」
赤坂タツヤ「落ち着け」
赤坂タツヤ「お前らしくないじゃないか」
緑川セナ「「らしくない」だって !?」
緑川セナ「知った風な口を聞かないでくれっ!」
緑川セナ「そういう押し付けがましさには、もうウンザリなんだよ!」
赤坂タツヤ「お前」
赤坂タツヤ「そんなに元の身体に戻りたくないのか?」
赤坂タツヤ「どうして」
緑川セナ「傲慢なキミには絶対に理解できない理由さ!」
青井レツ「それ以上リーダーを侮辱すると俺が許さん」
緑川セナ「やっぱりしゃしゃり出てきた」
緑川セナ「昔からのライバルって聞いてたけど」
緑川セナ「ボクから見たら子分みたいだよ君」
青井レツ「次に口を開いてみろ」
緑川セナ「金魚のフン」
青井レツ「殴る!」
赤坂タツヤ「やめろレツ!」
桃田マジコ「喧嘩はだめデス!」
黄瀬ハルカ「あのぅ、長官」
黄瀬ハルカ「「処置」までにまだ時間ありますよね」
黄瀬ハルカ「もう一度だけ、私達だけで話し合いをさせてくれませんか」
長官「確かに機械の設定にも時間がかかるからな」
長官「君達は仲間だ」
長官「力を合わせれば、きっとどんな苦悩も乗り越えられると信じている」
長官「これまでの戦いのように」
長官「私は一足先にラボで待つとしよう」
黄瀬ハルカ「みんな」
黄瀬ハルカ「独りで抱え込んでるコトがあるなら」
黄瀬ハルカ「今、ここで打ち明けあおうよ!」
赤坂タツヤ「なぁ、教えてくれ緑川」
赤坂タツヤ「それと桃田」
赤坂タツヤ「元の身体に戻ることに何か問題があるのか」
赤坂タツヤ「話してくれれば、皆で解決できるかも知れない」
緑川セナ「マジコ、君は本当にこのままでいいのか」
桃田マジコ「う・・・でも」
桃田マジコ「マジコは・・・本当は・・・」
桃田マジコ「えっと」
青井レツ「もういい、よせ」
赤坂タツヤ「レ、レツ?」
青井レツ「今更何を話しても無駄な事」
青井レツ「どちらにしろ長官の決定は覆らない」
青井レツ「それなら黙って従うしかあるまい」
桃田マジコ「そうデスね!」
桃田マジコ「マジコなら平気デス!」
緑川セナ「君がそう決めたならボクはもう何も言えないよ」
赤坂タツヤ「二人が何を不安に思っているのかは知らないが」
赤坂タツヤ「仲間がついてるんだから安心しろ」
赤坂タツヤ「普通の高校生に戻ったとしても」
赤坂タツヤ「きっと大丈夫だから」
桃田マジコ「ありがとうゴザイマス!」

〇壁
???(さいごのチャンスだったのにな)

〇警察署の食堂
  電波ジャック失礼しま〜す♡

〇警察署の霊安室
残党「センタイの皆さぁん!」
残党「ごきげんよう♡」

〇警察署の食堂
桃田マジコ「モ、モニターが勝手に!?」
青井レツ「あれは霊安室だな」
赤坂タツヤ「なんだあのふざけた男は!」

〇警察署の霊安室
残党「俺はお前らに滅ぼされた「ジャドウ」の残党さ」
残党「それからぁ」
残党「コレ、なぁんだ?」

〇警察署の食堂
赤坂タツヤ「VSガンだと!?」
赤坂タツヤ「馬鹿な!?」
赤坂タツヤ「さっきまでちゃんと封印されていたハズだ!」
赤坂タツヤ「それに解除キーならここに」

〇警察署の霊安室
残党「さらにゲストを紹介しよう!」
残党「どじゃぁん!」

〇警察署の食堂
緑川セナ「あれは、まさか!」

〇警察署の霊安室
残党「そぉ!お前らの長官だよ〜ん!」
残党「ただしぃ?」

〇血しぶき
  もう撃ち殺しちまった死体だけどなぁ♡

〇警察署の食堂
残党「ギャハハハ!!」
黄瀬ハルカ「ーっ!!」
青井レツ「おい黄瀬ッ!?」
緑川セナ「長官が本当に?」
桃田マジコ「確かに長官は右胸を撃たれてるように見えマシタけど・・・」
赤坂タツヤ「くそ・・・!」
赤坂タツヤ「残党だかなんだか知らないがっ!」
赤坂タツヤ「アイツを絶対に許さない!」
赤坂タツヤ「俺達の手で捕まえるんだ!」

〇流れる血
  長官を殺した本当の犯人が
  仲間の中にいるなんて
  この時の俺は
  想像もしてなかったんだ

コメント

  • 戦隊物とミステリーの融合なんて斬新ですね!!
    自分の古い頭では全く思いつかないし 、想像もつかないです🤩
    どんな展開になるのか見てみたいです!

  • 戦隊ミステリ、新鮮ですね!
    個人的にはピンクちゃんが気になりますが、他メンバーもそれぞれ思惑がありそうで……
    どういう決着を見せるのか、彼らの命運を見守りたいです😄

  • ヒーローもののその後かぁ、気になる!と思って読み進めていたら、まさかの展開で驚きました!
    一気にミステリーですね! 続きが気になります!

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