〇ビルの裏
ヤクザ「約束の品持ってきたんだろうな？」
ヤクザ「当然だ」
ヤクザ「・・・いいだろう。予定通り交換だ」
「あのぉすみません！念の為聞きますがそれ「覚醒剤」っスよね??」
ヤクザ「なんだテメェ？」
レイ・コウデリ「あはは！あんたらの部下を拷問して殺した。犯人っスよ!!」
ヤクザ「なっ!?お前!!「犯罪者狩り」か!?」
レイ・コウデリ「質問してるのはこっちスよ？」
ヤクザ「グァア?!」
レイ・コウデリ「ほらよ！えんこつめてやったぜ？これで足洗って清く生きられるな！」
ヤクザ「舐めんじゃねぇ!!ヒーロー気取りの殺人鬼が!!」
ヤクザ「なっ！はやっ!?」
ヤクザ「下手くそが・・・・・俺にあたっちまっだじゃねぇ・・・か・・・」
ヤクザ「んなっ!?」
レイ・コウデリ「・・・これでよしっと・・・」
　　サングラスをかけた方のヤクザにナイフを握らせる。これでヤクザ同士で殺し合ったことにできるだろう。
　　この二人は同じ暴力団だが、別々の組に属している。組同士の取引でお互い死者が出れば組間の間に溝ができ取引どころではなくなる
　　これで世に出回る薬物を少しでも減らせただろう。
　　今回の目的は果たせた。後はバレないよう逃げるだけだ。──なんて
　　都合良く行かないものだ──
ヤクザ「おうおう！にいちゃん！好きかってやってくれたなぁ〜!!」
レイ・コウデリ（さっきの二人は囮だったようだな）
ヤクザ「観念しろや英雄気取りの「犯罪者狩り」!!」
レイ・コウデリ「たった一人相手にこんなに集まってくれて嬉しいっスよ！」
レイ・コウデリ「探してちまちま殺す手間が省ける」
ヤクザ「行かれてんなお前。話すだけ無駄みたいだし、お前ら!!さっさと片付けて埋めに行くぞ〜」
「わぁああああああああああああああ!!!!?」
レイ・コウデリ「うおっ!?」
ヤクザ「なっ!?」
「いてて」
アリス・ワトソン「どこに転移するかわからないって言ってましたけど流石に空中はないですよ!!リンカさん・・・」
アリス・ワトソン「あっ・・・えーと・・・」
レイ・コウデリ「・・・」
ヤクザ「・・・・・・?!」
ヤクザ「!?」
アリス・ワトソン「なんか・・・取り込み中でしたか？すみません!!」
アリス・ワトソン「すぐに退散しまね〜!!」
ヤクザ「お前ら」
ヤクザ「ヘイ!!」
ヤクザ「女も一緒にたたんじまえ!!」
ヤクザ「ヘイ!!」
アリス・ワトソン「・・・ええっ?!」
レイ・コウデリ「あんた！早く逃げろ!!」
ヤクザ「おら!!」
レイ・コウデリ「クソ!!」
レイ・コウデリ「何やってんスか！今のうちかな早く逃げて!!」
アリス・ワトソン「一つ質問いいですか？」
レイ・コウデリ「今はそれどころじゃ!!」
アリス・ワトソン「この人たちは悪い人達って認識で合ってます？」
レイ・コウデリ「そうッスよ!!とってもわるて怖い人達ッス!!だから早く逃げて!!」
アリス・ワトソン「なら大丈夫です！」
レイ・コウデリ「なっ?!」
アリス・ワトソン「悪が相手ならなら遠慮は要らないですから！」
ヤクザ「なんなんだお前は!?!」
ヤクザ「ぐっ?!」
アリス・ワトソン「片付きましたね！」
レイ・コウデリ「あんた何者ッスか？」
アリス・ワトソン「私の名はアリス・ワトソン。 訳あって行方不明になっていたものです」