Case2 最強の一般人、トレインジャックに巻き込まれる(脚本)
〇電車の中
Case2 最強の一般人、トレインジャックに巻き込まれる
アナウンス「ドアが閉まります。ご注意ください」
プシュー バタン
一般人A「ふぅ、間に合った」
一般人A(この電車を逃したら、間違いなく遅刻だったからな・・・)
一般人A(間一髪だったぜ)
一般人A(さてと、席は空いているか・・・おっ!)
一般人B「Zzz・・・」
一般人A(綺麗な人・・・眠り姫みたい)
一般人A(おっ、席空いてんじゃん! ラッキー!)
一般人A(でも、隣が・・・)
国際指名手配ドレ・ジャック「ウギ、ガグ、ブルルルル・・・」
国際指名手配ドレ・ジャック「チッギジョウ、ザブル、ザブル、ドレイン・・・ジャイ」
一般人A(なんか明らかにヤバイのが乗っている・・・)
一般人A(だから、席が空いているのか・・・)
一般人A(立ちっぱなしか、自分の左半分を犠牲にして、眠っている女性の隣に座るか・・・)
一般人A(ま、迷うが・・・えぇい、ままよ!)
一般人B「Zzz・・・」
一般人A(あぁ〜♡ 近くで見るとより美しい〜♡)
国際指名手配ドレ・ジャック「アグ、ガク、グバババ・・・」
一般人A(だけど、えげつない恐怖心に駆られる・・・)
一般人A(半分天国で、半分地獄だな、こりゃ)
ガラッ
警察官A「あっ、いたいた」
警察官A「ちょっと、そこの君!」
国際指名手配ドレ・ジャック「・・・ガ?」
警察官B「君は国際指名手配犯のドレ・ジャックだね?」
警察官B「悪いけど少し来て・・・」
警察官B「「」」
警察官A「ぶちょおおおおおおおお!!!!」
一般人A「ええええええええええええ?!?!?!?!」
国際指名手配ドレ・ジャック「静まれええええええええいいいいいいい!!!」
国際指名手配ドレ・ジャック「よしよし・・・素直でよろしい」
一般人A(こいつ、日本語喋れたのかよ)
国際指名手配ドレ・ジャック「俺の名前は知っての通り、ドレ・ジャック!!」
国際指名手配ドレ・ジャック「全世界から恐れられているトレインジャック犯だ!!」
一般人A(と、トレインジャック? 聞いた事ないな・・・)
警察官A「クッ、なんて事だ・・・」
警察官A「世界中の電車に乗り込んで、特に身代金とかを要求する訳でもなく、」
警察官A「目的地に着いた途端、乗客と車掌を皆殺しにする国際指名手配犯の実力が、これほどまでとは・・・」
一般人A(具体的な解説をどうもありがとう)
一般人A(・・・って、スゲーヤベー奴じゃん!)
一般人A(俺の直感は正しかった!)
一般人B「すぅすぅ」
一般人A(こんな状況でよく寝られるな・・・)
国際指名手配ドレ・ジャック「さて、俺はこの電車をジャックする事にした!!」
警察官A「な、なんだと?!」
国際指名手配ドレ・ジャック「大人しくしておけよ〜? でないと・・・」
国際指名手配ドレ・ジャック「お前ら全員、ペシャンコにしてやるからなあああああ!!!」
一般人A(なんて奴だ・・・)
国際指名手配ドレ・ジャック「今、『ヘンテコ駅』を通過した!!」
国際指名手配ドレ・ジャック「この電車は終着駅まで停まらねぇぜ〜?」
国際指名手配ドレ・ジャック「駅が停まった時が、お前らの人生の終着駅だ!!」
国際指名手配ドレ・ジャック「ハーーーハッハッハハッハッハ!!!!」
地味田地味子(じみた じみこ)「あのー、すみません」
国際指名手配ドレ・ジャック「・・・あ? 誰だ、お前」
警察官A「き、君! 今すぐ離れなさい!!」
地味田地味子(じみた じみこ)「今、"終着駅まで"って仰ってましたけど、ノンストップですか?」
国際指名手配ドレ・ジャック「そりゃ・・・そうだが?」
地味田地味子(じみた じみこ)「あのー、私、本当は『ヘンテコ駅』で降りるはずだったんすよ」
- このエピソードを読むには
会員登録/ログインが必要です! - 会員登録する(無料)
いやもう……!「舞台が現代なのにあの悪役キャラさんを使いますか?!そこに置くんですか?!」という衝撃と、眠り続けるあのコが!!!!!🤣🤣
そして「そんなカオス席に座るそこのお前!!!🤣🤣」
と、流れるように異常事態!でもユルイのがこれまた独特で……良きでした🤤
国際指名手配犯を圧倒する地味子さんww
そして、目の前の事件に茫然として、地味子さんの事情聴取すらできない警察官さんww