帰り道の足音

レモネード!

足音(脚本)

帰り道の足音

レモネード!

今すぐ読む

帰り道の足音
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む

〇教室
佐藤遥(今日も部活かー・・・・・・メンドイなー)
佐藤遥(早く帰ってゲームしたい・・・・・・)
秋山明也「なあ!佐藤、ドラバスやってるってマジ?」
佐藤遥「え、あ、秋山くん!?」
佐藤遥(近くで見るとめっちゃカッコいい・・・・・・)
佐藤遥「ど、ドラバスってゲームだよね?」
佐藤遥「・・・・・・やってるよ」
秋山明也「おお!じゃあ今日の夜通信しないか?」
秋山明也「俺1人じゃ勝てなくてさ、佐藤、凄い強いって聞いたぜ?」
佐藤遥「す、すごい強いかは分からないけど・・・・・・頑張るね」
秋山明也「おう!じゃか8時半から待ってるから」
佐藤遥「うん!」
佐藤遥(楽しみ・・・・・・!)

〇住宅街
佐藤遥「あー、今日も疲れたなー」
佐藤遥「早く帰ってゲームしたいな」
佐藤遥(8時半から秋山くんと・・・・・・)
佐藤遥「楽しみだなぁ・・・・・・」
佐藤遥(誰かの足音・・・・・・?)
  遥は振り返ってみるが、そこには誰もいない
佐藤遥「なんだ・・・・・・気のせいか」
佐藤遥(不審者かと思ってびっくりしちゃったよ)

〇女の子の一人部屋
秋山のチャット「サンキュー!佐藤マジで上手いな!」
佐藤遥「やった・・・・・・!秋山くんに褒められちゃった」
佐藤遥(私が上手いのもあるけど、秋山くん下手っぴだなぁ)
佐藤遥(そこも可愛いんだけど)
佐藤遥「あ、足音・・・・・・!?」
佐藤遥(なんで・・・・・・!?)
佐藤遥(今私しかいないはずなのに・・・・・・)
佐藤遥(外から・・・・・・?でも、窓も閉めてあるし・・・・・・)
秋山のチャット「佐藤?早く次行こうぜー」
佐藤遥「あ、う、うん・・・・・・」

〇教室
佐藤遥「・・・・・・・・・・・・」
鈴野凛「遥、何かあった?」
佐藤遥「凛・・・・・・」
鈴野凛「昨日、秋山とゲームしたんでしょ?」
佐藤遥「な、なんで知ってるの!?」
鈴野凛「昨日、嬉しそうに私に話してくれたじゃん」
佐藤遥「そ、そうだっけ・・・・・・」
鈴野凛「それでどうなの?楽しかった?」
佐藤遥「うん・・・・・・」
佐藤遥「凄く楽しかった・・・・・・」
鈴野凛「良かったねー」
佐藤遥「・・・・・・でも、あの足音は何だったんだろう・・・・・・」

〇住宅街
佐藤遥「・・・・・・・・・・・・」
佐藤遥「ひっ・・・・・・!!」
佐藤遥「・・・・・・誰もいない」
佐藤遥「い・・・・・・いや・・・・・・」
佐藤遥「なんなの・・・・・・」
  遥は、振り返らず走って家に帰る。

〇女の子の一人部屋
佐藤遥「・・・・・・・・・・・・」
佐藤遥(・・・・・・?)
佐藤遥(何か・・・・・・音が・・・・・・)
佐藤遥(っ・・・・・・!?)
佐藤遥(く・・・・・・苦しっ・・・・・・!!!)
佐藤遥(た、助け・・・・・)
佐藤遥(し・・・・・・死んじゃっ・・・・・・)
佐藤遥「はぁっ・・・・・・はぁっ・・・・・・」
佐藤遥「ゆ・・・・・・夢・・・・・・なの・・・・・・?」
佐藤遥「・・・・・・気持ち悪い」

〇教室
佐藤遥「・・・・・・はぁ」
秋山明也「なぁ、今日もドラバスしねぇか?」
佐藤遥「あ、秋山くん・・・・・・」
佐藤遥「ち、ちょっとだけ・・・・・・付き合ってもらってもいい?」
秋山明也「ん?なんだ?」
佐藤遥「最近・・・・・・誰かが私のことをつけてるみたいなの」
佐藤遥「帰りにいつも足音がして・・・・・・後ろ振り返っても誰もいなくて・・・・・・」
佐藤遥「こ・・・・・・怖いよ・・・・・・」
秋山明也「そ、そりゃ大変だな・・・・・・」
秋山明也「わかった、俺が一緒に帰ってやるから!」
佐藤遥「うぅ・・・・・・ありがと・・・・・・」

〇住宅街
佐藤遥「うっ・・・・・・・・・・・・」

このエピソードを読むには
会員登録/ログインが必要です!
会員登録する(無料)

すでに登録済みの方はログイン

コメント

  • これは背筋がゾクゾクと……
    響き渡る足音、そして金属音が、「音」以上の意味を持って、イヤな想像を掻き立てられますね……
    足音を聞いて、一瞬、愛衣さん?それとも瑠里乃さん?と頭に浮かんだのはナイショですww

  • 効果音の威力が最大限に引出されている作品ですね。日常的な物音であるはずの足音や人の気配も、相手の姿が見えないまま反復されると受け取る側の恐怖が増幅されていって精神を蝕んでいくのだと思い知らされました。理由も正体も不明のまま、再び繰り返される恐怖の予兆を感じさせるラストもよかったです。

  • 結局は…
    じわっと後に引きますね
    後、最初に音がしなかったので自分がミスったかと思った(汗)
    演出とは…

    サクッと怖くていい塩梅と感じました

成分キーワード

ページTOPへ