5.Life Beats/Dancers②(脚本)
〇木の上
〇大広間
半年と、少し前
ゴート陸軍准将「───ああ、 あの時の教会の、君か」
今回の戦い、
『快進撃』だったそうですね
ゴート陸軍准将「多勢相手で、正直不利な戦いだったんだが」
心強い『味方』が指揮してくれてね
デイビッド大統領「入隊してから そこまで年月も経ってないだろうに」
デイビッド大統領「もう『軍曹』とは、流石の腕前だよ⋯!」
『ヘンリー・オルコット』君
君の『早撃ち』が切り拓いた勝利だ
きっと⋯
デイビッド大統領「『君の姉』も、『家族』も、 きっと、喜んでるハズさ⋯」
ゴート陸軍准将「⋯」
ゴート陸軍准将「准将、チャージ完了で〜〜〜〜すッ!!」
!?
ゴート陸軍准将「さァ、お嬢さん!! この手を取ってッ!早くッ!!」
は?私?
ゴート陸軍准将「この『しんみりした空気』! 一緒に吹き飛ばして頂けませんか?!」
ゴート陸軍准将「⋯Shall we DANCE!!(ガチ緊張声)」
〇アマゾンの森
『変態』だァーーーーーーーッ!!!!!(山彦)
〇戦地の陣営
!?
〇湖畔
アイヤナ「この声って⋯」
コヨーテ「ワン!」
アイヤナ「わわっ! 『ロッキー』、降りてきちゃってたの!?」
コヨーテ「グルルルルル!」
〇けもの道
こうか は ばつぐん だ !
『伯爵』「いやぁ〜〜〜 ホント『久々』ですねェ、この感じ」
ジェーン「『久々』!?」
ジェーン「お前、わたしと知り合いなのか!?」
ジェーン「!? なんだ今の感覚っ!?」
『情報解析(Analyse)』
指定した対象から
『自分が知りたい情報』
を探り出す
『伯爵』「『80年前』と比べたら まだまだ制御出来てませんね〜」
そもそも『これ』の前では
あなたは『相性不利』なんですよね〜
〇黒
『結社(フラタニティ)』の最終目標は
『人類皆が幸せに暮らせる世界の実現』
〇屋敷の書斎
『80年前』は
『失敗』に終わった
〇けもの道
今回こそ
『彼女』を
『正しい方向』へ
『復活(リセット)』させる
『伯爵』(ちゃんと導いてあげますよ)
僕がね
〇黒
〇けもの道
ロッキー「ガウッ!?」
「コヨーテ⋯ 『先住民族神話のトリックスター』ですか」
『伯爵』「な〜んだか親近感湧いちゃいますね☆」
〇黒
〇白
〇けもの道
『伯爵』「『お早い到着』、だと思いますが⋯」
〇赤(ディープ)
『僕がここに来る未来』は
果たして見えていたんでしょうかね?☆
ヘレナ(『国葬』の時みたいなノイズ⋯ッ)
〇けもの道
消、
〇けもの道
ヘレナ「えて」
ヘレナ「ッて、ひゃい!?」
『伯爵』「だから無駄なんですって、もう〜(ゴソゴソ」
オルコット(『ヘレナの背後』! 影みたいな『射線上ドンピシャの位置』!)
『瞬間移動』って奴⋯!?
自分の『早撃ち』よりも
更に先回りして移動して⋯!!
『伯爵』「ありました☆」
〇木の上
『伯爵』「回収完了☆」
『伯爵』「とりあえず『用事』は果たせました☆」
〇けもの道
ヘレナ「へ⋯」
ヘレナ「へ⋯」
〇アマゾンの森
『変態』ーーーーーーーッ!!!!
この人『変態』よぉーーーーッ!!!!
〇木の上
『お尻のポケット』まさぐりやがって!!
クソがッ!!死ねっ死ねっ!!死〜ねッ!!
『ド変態』にも程があるわよ!!
ドアタマ撃(ブ)ち抜いてあげる!!
ワンワン!ワンワン!
『伯爵』「⋯僕の名前は 『変態』じゃあありません」
〇赤いバラ
『伯爵』「『結社(フラタニティ)』幹部」
『伯爵』「肩書きは『伯爵』と申します」
『伯爵』「以後、お見知り置きを⋯」
ジェーン「⋯『変態伯爵』?」
いちげき ひっさつ !
〇木の上
アイヤナ「GO TO HELL(地獄に堕ちろや)」
〇空
『変態』落下ァ!!
相棒ッ!さっさと撃ち殺せ〜〜!!(ヘレナ)
〇空
!!
まぁ、『及第点』ってところですかね☆
〇湖畔
『即興での連携』
『伯爵』「皆さん、素晴らしい事この上ないですが⋯」
『伯爵』「『忠告』です」
〇けもの道
『投降する』っていう『未来』を
選択する事もできますが?
「する訳ねぇッ!!」
⋯そうですか☆
〇魔法陣
まぁ、何を選ぼうが
あなた達の自由なんですが
『異能の本質』を捉えてない人間が
『結社(フラタニティ)』に立ち向かう
『伯爵』「これ、ホ〜ント 『無謀極まりない愚行』ですからね?」
(⋯『異能の本質』?)
『伯爵』「まぁまぁ、 こちらも歯応え無いとアレですからね!」
『伯爵』「ちょっ〜と『ヒント』出しましょ☆」
「⋯」
なんだこいつ
〇白
⋯突拍子もない話になりますが
『宇宙(この世界)』の話です
〇地球
『宇宙を構成する全ての要素』のうち
通常、
『人類が認識出来る物質やエネルギー』
『伯爵』「その『割合』、 実は『たったの4%程』しかありません」
『伯爵』「残りの『96%』は 『未知の質量とエネルギー』」
『伯爵』「⋯察しました?」
それが『異能』の根源であり
人類の『未到達領域』
〇時計
我々は『異能』を扱える者を
『到達者』と呼んでますが
言葉の意味を紐解けば
『未到達領域に到達した人間』
を指す訳です
〇黒
この世界に溢れる
『何か』を
”認識し、身体に取り込み、操る”
〇湖畔
『伯爵』「『その自覚が無い者』は 『到達者』とは呼べませんね☆」
なので、あなた方2人は
『半到達者』、というところでしょうか
そして『素養』が無い人に関しては⋯
『伯爵』「フツーに『一般人』ですよね☆」
ジェーン「わたしは⋯」
ジェーン「わたしは、一体、『何』なんだ?」
『伯爵』「それは⋯」
『伯爵』「あらら、おしゃべりし過ぎましたね☆」
〇白
────『伯爵』、
『斥候』の役割から
些か逸脱しすぎなのでは?
〇湖畔
(『鳩』から『声』が⋯)
『伯爵』「『伯爵』、大人しく帰りまぁ〜す☆」
『伯爵』「⋯では、皆さん! 『お達者で(オ・ルヴォワール)』!」
〇空
”時間は待ってくれませんよ〜☆”
〇空
〇戦地の陣営
アイヤナ「⋯あなた達、本当は何者なの?」
アイヤナ「あんな『普通じゃない奴』から追われてて、 本当に大丈夫なの?」
ロッキー「ワン!」
ヘレナ「何だか、一言では言い表せないけど⋯」
オルコット「”今後、アタシ達と関わる人達には 大きな『迷惑』を被ることになる”」
ジェーン「⋯ララ族も、アイヤナ姉ちゃんも、 これは『知らない方が良い事』なのかも」
ごめんね、早々にこの村から出ていくよ⋯
アイヤナ「えぇ〜〜〜!!」
〇先住民の村
首長(チーフ)「⋯」
オルコット「⋯お世話になりました」
ヘレナ「心配しなくても、 すぐ出ていきますから⋯」
ジェーン「ありがとうございました」
首長(チーフ)「⋯」
〇白
”あなた達の『不安』は『未知』が原因”
”故に『理解し合える環境』を創造した”
”『真の理解』に遠回りも近道も無い事を”
”ゆめゆめ、忘れなきよう───⋯ ”
〇先住民の村
首長(チーフ)(『真の理解』、か───⋯)
ワシらは⋯
『こやつらの事』や『白人の事』
どれだけ知ってて、
どれだけ知った気になってるんだろうな⋯
首長(チーフ)「お前らの『選択』は尊重する、 どこへでも行くと良いさ」
首長(チーフ)「だが、まぁ」
首長(チーフ)「今回は『いい勉強』になったよ」
白人と話すのも、悪くない経験だった
〇アマゾンの森
〇山中の川
・『伯爵』の異能について
・『異能』という存在そのもの
・ジェーンの事について
その他諸々⋯
オルコット「謎な項目が 増えてく一方なんだけど⋯」
ヘレナ「あの変態、『ワープ出来る』なら、 私らの意思とか関係なく誘拐すれば良くね?」
ヘレナ「やらなかったのか、出来なかったのか、」
オルコット「気まぐれなのか、別の目的があるのか」
ヘレナ「『意図が読めない奴』って、 賭け事でも中々強かったりするのよね」
ジェーン(どんだけ『賭け事』好きなのこの娘)
ジェーン「あの『変態』の特徴とか話を 推理してみたんだけど⋯」
・80年前に存在が確認された(1785年頃)
・神出鬼没・不老?
・『伯爵』という肩書き
・フランス語圏出身の可能性
ジェーン「確証無いけど、1人該当しそうな 『有名人の話』は、わたし知ってるかも⋯」
ジェーン「な〜んか、 そういう知識は残ってるっていうか⋯」
ヘレナ「⋯それって、どんな人なの?」
〇黒
────サンジェルマン伯爵
かつて『錬金術師』と呼ばれた人物よ
〇先住民の村
アイヤナ「⋯」
〇アマゾンの森
〇けもの道
『女王』「では早速、」
『女王』「『虱潰し』、始めましょうか」
変態伯爵とのバトル最中に突然のボイス!!
肝臓は栄養満点……そういやレバニラ炒めは美味しい(違
暗躍する組織の全貌が少しずつ見えて来てこの先が楽しみです。
変態だー!!の演出好き💕
伯爵が彼だとすると、肩書を持つ人達も全員、そんな感じの方々なのですか(´゚д゚`)
自分には未知の領域とか全然分からな過ぎて考えるだけですぐに廃人化しそうです。いきなりずんだもんの声が聞こえて緊張感がどこかへ旅立ちました😇😇
緩急が素敵です。
おもしろかったです〜!
前話を読んでから大分期間が空いてしまったのですが、読み始めたら「そうそう、こんな話だった」とすぐに思い出せました。相変わらず伯爵はいいキャラしてますね笑
これから物語が大きく動き出しそうですワクワクします!次も楽しみにしています✨