真夏とネコとマッチョの涙とワタシ

ぽむ

エピソード49(脚本)

真夏とネコとマッチョの涙とワタシ

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〇奇妙な屋台
  ミーンミンミン
  ミーン
店主「夏よネェ〜」
ナオト「こんにちは!」
ミライくん「店主〜 暑いよ〜! なんとかして〜!」
店主「アラこんにちは!」
ヨージ「あれ!?ここ涼しい〜!! なんで!?」
店主「ウフフフ なんででしょう〜」
ヨージ「わかった! 冷たいものでも食べた!?」
ナオト「アハハハ! ヨージは食べることばっかり!!」
ミライくん「占い師さんは厚着をしてるのに 暑くなさそうですね?」
謎占い師「普段着なんですよ」
店主「マッチョの涙、稼働中〜」
謎マッチョ「これはB級品ですけどね。 それでもかなりパワーありますから。」
店主「はい!あなた達へ!」
店主「できたてソフトクリーム!」
ミライくん「わーい!」

〇公園のベンチ
怪盗スキニー「どこからともなく 怪盗スキニー参上〜」
怪盗スキニー「ムムム。 マッチョの涙の気配〜」
怪盗スキニー「ン?」
ティナちゃん「た〜のしい〜な〜」
怪盗スキニー「こんにちは、お嬢さん、 楽しそうですね。 その本は、どこで手に入れたのかな?」
ティナちゃん「この本? これは、おにいちゃんがくれたの。 何でもかなう本なのよ」
怪盗スキニー「願い事って、 何を叶えてもらうんだぃ?」
ティナちゃん「あのね〜動物に変身して たくさんの猫ちゃん達と遊ぶの!」
怪盗スキニー「へぇ~それは楽しそうだ!」
怪盗スキニー(間違いない! この本にはマッチョの涙が 使われている!)
怪盗スキニー「えー、ちょっと、 その本を見せてくれるかな?」
ティナちゃん「ダメー! ワタシの大事な本なんだから!」
怪盗スキニー「あぁ、ゴメンゴメン。 君の大事なものなんだね」
ティナちゃん「そうなの!」
  ぎゅっ
  本を抱きしめた。
怪盗スキニー「僕も猫ちゃん達と一緒に遊びたいなぁ〜 楽しそうだなぁ〜」
ティナちゃん「・・・一緒に遊びたいの?」
怪盗スキニー「うん!」
ティナちゃん「うーん・・・ じゃあ、しょうがないから アナタも動物に変身してくれる?」
ティナちゃん「そしたらワタシや猫ちゃん達と 一緒に遊んでもいいよ!」
怪盗スキニー「いいよ!」
怪盗スキニー(しめしめ、 これでマッチョの涙の 場所がわかるなら好都合だ!)
ティナちゃん「いい〜?いくよ〜 それ〜」
  キラリラリーン
  彼女が本を開けると、
  まばゆい光に包まれた!
怪盗スキニー「わー!」

〇森の中
  キラリラリーン
くま「わー」
スキニー「チュウ!?」
くま「わーねずみさんだー!」
スキニー「ええー!?」
「いらっしゃいにゃーん!」
クロ「あっ!ネズミだ!」
スキニー「チュウ〜!!!」
スキニー「こりゃいかん! 逃げろー!」
「まてまてー!」
  バタバタバタバタバタ!
くま「ウフフフ」
ミケ「にゃーん」
くま「一緒に遊ぼう!」

〇川沿いの原っぱ
スキニー「はぁ、はぁ、はぁ。 グスン、怖かった〜」
スキニー「なんとかして マッチョの涙の在り処を探らねば・・・」
スキニー「ここは何処だろう。 この辺の地理には疎くてな。」
ナオト「あっネズミ!」
ヨージ「ホントだ〜」
ミライくん「え〜ネズミ! みんな怖くないの?」
「へーきへーき!」
ミライくん「えー!みんな凄いな〜」
ヨージ「えーとね、はい、あげる! 店主さんの果物!」
スキニー「ちゅ、ちゅう〜」
スキニー(ここは、大人しく ネズミのフリをしておこう・・・)
スキニー「ちゅちゅちゅ〜」
ヨージ「ホントはね〜野生のネズミに やたらにご飯をあげちゃ いけないんだけど、 店主さんの果物ならあげてもいいって!」
ミライくん「へぇ~」
ヨージ「フフフ」
ナオト「捕まえる!?ねぇ捕まえる!?」
ヨージ「それは、やめとこう〜 近くにネズミさんのお家が あるかもだからね〜」
ナオト「そっか〜ごめんね〜」
ヨージ「じゃあ僕達、アッチで遊んでくるから、 ネズミさん、またね〜」
ナオト「バイバーイ」
ミライくん「ば、バイバーイ」
スキニー「ちゅう〜」
スキニー(やれやれ、なんとか誤魔化したぞ)
スキニー「しかし、優しい少年だな」
スキニー「うまうま」
スキニー「ん!?この果物、普通じゃない! 身体が熱くなってきた・・・」

〇草原
くま「キャハハハー キャハハハー」
  ゴロゴロゴロゴロ
くま「転がるの楽しいねー! ミケちゃん!」
ミケ「にゃーん!」
くま「あっちにも行こう!」

〇川沿いの原っぱ
ナオト「ホントに暑いよね! ちょっと足を濡らそうかな〜」
ナオト「つめたーい!」
ナオト「わっ!」
ナオト「助けて〜」
ミライくん「大丈夫?」
ヨージ「枝に引っかかってるし! 棒につかまって! よいしょ〜」
ナオト「ふう〜ありがと!助かった!」
ヨージ「あっ!」
  ツルッ
  
  バシャーン!
ナオト「わー! ヨージが川に落ちたー!」
ミライくん「流されてっちゃう!」
「どうしよう〜!!!」
「わーん!誰かー!助けてー!」
スキニー「こりゃ大変だっチュウ!」
  バシャーン!
  ネズミは勢いよく飛び込んだ!
チャイ「ニャ!ニャニャニャニャ! (大変だ!ひと呼んでくる!)」
ナオト「ヨージ〜!」
ミライくん「ぼ、僕も飛び込んで助けに 行かなきゃ・・・」
クロ「フシャー!」
ナオト「ネコちゃん、行くなって」
ミライくん「えー でもどうしよう・・・」
クロ「フー!」
謎マッチョ「よっ」
「マッチョさん!」
  サッ
  ドボーン
  マッチョの涙を投げ入れた!

〇水中
  ブクブクブク・・・
ヨージ「・・・」
スキニー(んん〜コイツは重い! いや!ここで諦めるわけには! でも引っ張り挙げないと・・・)
スキニー「ん?」
スキニー「なにか光るものが・・・」
  キラリラリーン
スキニー「あれは!マッチョの涙!」
  ザバババ バッシャーン
スキニー「サメ!」
  サメは二人を掴んだ!
くま「ふん!」
  バッシャーン!
  魚を掴んで強く投げた!
  まるで鮭を狩るクマのように!

〇川沿いの原っぱ
  バッシャーン!
  ビターン!
サメコ「ふう、乱暴なんだから〜」
サメコ「はぁ〜い♡ サメコちゃん登場〜!」
ヨージ「ムムム・・・」
「ヨージ!しっかりして!」
ヨージ「はっ!」
ヨージ「ムニャムニャ・・・ご飯まだ?」
「わーん!生きてた! よかったー!」
ヨージ「どしたの?」
「あ・・・アハハハハハハ」
スキニー「ちゅう・・・」
スキニー(よかった、助かって。 ボウズ、美味しいものをありがとな)
スキニー「ありがとうサメさん アナタのお陰で助かったよ」
サメコ「あら!喋るネズミさん カワイイじゃない! 食べちゃいたいくらい♡」
スキニー「お、俺は!ネズミじゃない〜 勘弁してくれ〜」
  ぴゅー
サメコ「あら逃げちゃった! まって〜」
  ザパーン
くま「ウフフフ」
くま「ありがとう、おにいちゃん!」
謎マッチョ「うむ」
くま「楽しかったけど、私も、もう帰らなきゃ、 ネコちゃん達またね!」
「にゃーん!」
くま「バイバーイ!」

〇奇妙な屋台
店主「そうなの、無事で良かったわね〜」
謎占い師「危ないところでしたね」
謎マッチョ「まぁ店主が監視していましたから 無事に済みましたけど」
店主「水辺で遊ぶのは楽しいけど 注意してね♡」

〇公園のベンチ
ティナちゃん「・・・」
ティナちゃん「はっ!」
ティナちゃん「もう帰らなきゃ!」
  タッタッタッタッタッ

〇公園のベンチ
怪盗スキニー「・・・」
怪盗スキニー「オレを助けるために マッチョの涙を使ったのか・・・」
怪盗スキニー「でもボウズが助かって良かった。 なんて思えるのも、 あの木の実のせいかな・・・」
怪盗スキニー「まだマッチョの涙の気配はする。 まだ他にもあるってことだ」
怪盗スキニー「俺はまだあきらめないぞ・・・ 必ずや、ワタシは マッチョの涙を手に入れる!」
「それまでさらばだ」

〇奇妙な屋台
店主「サテ店じまい店じまい」

コメント

  • マッチョの涙、もう万能のアイテムですねw
    水辺のお話ということで、やはりサメコさん登場!勇壮な登場からの変化後のあのキャラ、楽しいですねー!

  • 連続して登場のスキニーさん。いつも欲しいものにギリギリまで近づいているのに手に入れることは決してできないんですね。その代わり、マッチョの涙より貴重かもしれない素敵な思い出が増えていっているような…。

  • サメコちゃんもとうじょうで、みんな無事でよかったです〜スキニーめっちゃ良い人〜みんな優しくてすっごいほっこりでした〜ありがとうございます〜

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