読切(脚本)
〇雲の上
あなた方は知っているでしょうか?この世界では神が、
殺される対象であることを・・・
〇仮想空間
天界
セト「あっはははは、うわーい!!」
セトの父「セトあまりはしゃぎすぎてはだめだよ」
セト「はーいお父さまー!」
セトの父「・・・」
こうやってお父さまと一緒にいられたのは昨日までのことだった──
〇仮想空間
セト「お父さまー!どこ!?」
「どこだ神、恨み今はらす!!」
セトの父「セト落ち着いて聞け!神は人間に恨まれているそして今襲われているんだ、だからセトおまえだけでも逃ろ!!」
セト「嫌だよ、父さま、離れたくない、、」
「神だ、見つけたぞ、殺せ!!」
セトの父「危ないセト逃げろ」
セト「父さま!?」
セトの父「ぐ!?セト!!俺のことは気にせずにげろ!!」
セト「はい!!父さま」
セトの父(セト生きろ!!)
この後、俺は必死に走った涙をこらえながら、口を押さえながら──
〇ファンタジーの教室
13年後、神殺し専門学校
教師「皆さん授業を始めます」
メラミン「今日は、なにやるんだよ!」
ミカイ「落ち着きたまえメラミン」
メラミン「うっせ!」
教師「だいじょうぶですよ、メラミンさん」
教師「神殺しの授業です」
メラミン「おっしゃー!!」
ミカイ「フフフ」
セト「・・・」
俺はいま、人間のふりをしてこの学校に通っている全ては人間どもへの復讐のために──
〇ファンタジーの教室
教師「今日の授業はこれで終わりです。皆さん家にくれぐれも来おつけて帰りましょう」
セト(いよいよだ!後1ヶ月で俺の夢は叶うそのためには、あれとそれからこれもやらなくては、)
ユズ「どーしたのかな?セトくん考え事なんかしちゃって!」
ユズ「フフ」
セト「何だ急に?ユズ何かあったか?」
ユズ「いや~なんにも~ちょっと君が心配になっただけだよ!!」
みきや「セト~何照れてんだ?」
セト(照れる?これが照れるという感情なのか、なぜ俺に?俺がもしやユズに照れているのか?俺がそんなはずは、)
〇仮想空間
1ヶ月後神殺しの儀
教師「皆さんいくら魔神の力を借りているからって油断しないで下さいしにますよ」
メラミン「わーてるよそんなこと!」
ミカイ「それにしてもセトくんが見あたりませんねぇ」
教師「何ですって!?」
セト「やぁやぁみんな会いたかったよ!」
教師「そこで何をやっているんですかセトさん」
セト「なにってわからないんですか?」
戦争の神セト神「俺こそが、戦争の神セト神なんだよ!!」
みきや「ぐぁ!!」
教師「セトさんあな神だったのですね!?」
メラミン「ゆるさねぇぞ!!セト神!!」
ミカイ「本気で行くよ!!」
教師「やりましたかね、」
メラミン「!?」
教師「!?」
ミカイ「!!!?」
戦争の神セト神「ぬるいぬるいぞおおぉぉぉ」
「ぐあぁぁぁ!!」
みきや(なんつー強さだ!普通の神の100倍はあるぞ!?)
ユズ(セトくんなんで?)
戦争の神セト神「おまえらで最後だ!みきや、ユズ!!」
ユズ「どうして?なのセトくんわたしたちのこときらいだったの?本当は悲しいんでしょ、」
ユズ「泣いていいんだよ」
戦争の神セト神「うああぁぁぁ」
戦争の神セト神「本当はこんなことしたくなかったんだ、でもこころの中で自分がそれを反対して、ずっと苦しかったんだ!!」
ユズ「大丈夫君の罪は、全部私がかぶってあげるから、」
そう言って彼女は、死んだ。
俺は罪悪感にさいなまれた、だが彼女の言葉で罪悪感は消え今ではまじめに働いている。
〇墓石
5年後墓地
セト「ユズ君のおかげで僕は不自由無く暮らせているよ人間も悪くないね」
ユズ「うん、そうでしょ!」
おわり
神殺しというテーマで書くのはなかなか苦労したのでないでしょうか?キャラの設定やストーリー構図を考えを練るだけでも一、二ヶ月ぐらい掛かると思いますし、戦闘シーンがかなり分かりやすく、見やすいストーリーでした。ぜひ、このまま書き続けてください!!
人間への復讐に燃える神様という設定は今まで読んだことがなくて新鮮でした。「神殺し専門学校」が存在するほどにまで神を敵対視するなんて…。人間が殺したいのは戦争の神のようなネガティブな事象の神様だけなのか、など色々と興味が湧きました。ラストで墓参りしたということは、神は憎んでも仏の信仰はあるんですね。不思議な世界観だなあ。
良かった神ってる