転生後に貴方と見た景色

緑作七去−アヲサクナノサ−

エピソード2(脚本)

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〇大学の広場
お母さん「美紗ちゃんは来てないの」
彩「今、電車に乗ったから遅れるって」
お母さん「そう、受付はもう済ませておきましょ」
彩「お母さん、今日は大丈夫なの」
お母さん「何が?」
彩「何か予定なかった?」
お母さん「あ、三山さんと約束してたんだ」
彩「早く行かなきゃじゃない」
お母さん「そうね」
お母さん「ごめんね、彩」
彩「美紗もそのうち来るし、大丈夫だよ」

〇大教室
美紗「ごめんね、遅くなって」
彩「大丈夫だよ」
美紗「そういえば、おばさんは?」
彩「先に帰るねって」
美紗「そう、親はあんまり来ないものね」
彩「美紗の親は仕事で来れないんだっけ?」
美紗「共働きだから」
彩「大変だよね」
美紗「そんなこと言ったら、彩は片親じゃない」
彩「あ、そうだよね」
美紗「ごめんね、こういう時に話す話題じゃないよね」
彩「全然大丈夫だよ、これからは私がお母さんを助ける番だもん」
美紗「そうよね」

〇おしゃれなレストラン
彩「わぁ、すごい混んでる」
美紗「そうね、この食堂はどの学部のキャンパスからも近いから」
彩「そうだ、美紗は何食べる?」
美紗「並びながら、考える」
彩「そっか」
美紗「ねぇ、前の方にいるの中村じゃない?」
彩「どこ?」
美紗「髪が長くて、センター分けしてる」
中村「俺の弟が近くの高校に通ってるんだよ」
宮本「マジかよ~、地元がココ?」
中村「あぁ、今年の文化祭は行く予定でさ」
宮本「でも、その前に夏休みじゃね」
中村「ゴールデンウィークもあるな」
  やっぱ、人生の夏休みだよな
來悠「なぁ、美紗を見てない?」
中村「あぁ~來悠」
宮本「お前、ここに入学したの」
「そうだけど」
彩「あの人、誰?」
美紗「來悠ね」
美紗「中学の時に同じで高校は地方に行ったから3年ぶりね」
彩「美紗は知ってるの?」
美紗「3年生の時に同じクラスだったの」
彩「そうなんだ」

〇講義室
彩「学食、美味しかったよね」
美紗「でも、量多かったけど」
彩「えぇ~」
彩「あ、ご飯は半分にできるって書いてあった」
美紗「それを早く言ってよ」
彩「ごめ〜ん」
美紗「てか、彩は次の講義は向こうじゃない?」
彩「そうだった」
彩「じゃあ、また後でね」
美紗「忘れてた、5時頃に駅前ね」
彩「わかった」

〇病院の廊下
彩(美紗と話してたら、遅くなっちゃった)
彩(次の講義まではあと15分しかない)
彩(ヒ―ルってこんなに歩きづらかったんだ)
彩(この角を曲がって、すぐの教室だったよね)
彩(水たまりが・・・・・・)

〇幻想2
生まれ変わりの精霊「彩、大丈夫?」
彩「どうして、ここに?」
生まれ変わりの精霊「夢の中だからだよ」
生まれ変わりの精霊「私は彩の想像で彩が知らないことは私も知らないの」
彩「そうなんだ、何かあったの?」
生まれ変わりの精霊「実はね」

〇警察署の医務室
医務室の先生「大丈夫?」
彩「え、ここどこ?」
医務室の先生「3号館にある医務室」
医務室の先生「あなた、移動中に気を失ったみたい」
彩「そうだったんですね」
医務室の先生「あなたのことを運んで来てくれた男の子がいたんだけど・・・」
彩「誰なんですか?お礼か何かしないと」
医務室の先生「でも、次の講義があるから終わったら様子を見に来るって」
彩「そうだ、私も行かないと行けなかったんだ」
彩(どうしよ、初日で欠席したってことだよね)
彩(今から行くのはまずいよね)
医務室の先生「運んで来てくれた男の子が講義の欠席は教授に伝えておきますって言ってたけど」
彩「え・・・・・・」
医務室の先生「あなたは心理学部の生徒かしら」
医務室の先生「だったら、今は森岡助教の講義よね」
彩「はい」
医務室の先生「体調が大丈夫なら、講義に行きなさい」

〇説明会場
正輝(あの子は大丈夫なのかな)
正輝(講義欠席は教授に伝えたけど・・・・・・)
助教「まずは軽く自己紹介を行います」
助教「心理学部の基礎演習を担当する森岡です」
助教「基本的にペアやグループで行うことが多い講義になりますが、よろしくお願いします」
助教「まずは簡単にグループになって、自己紹介を行いましょう」
彩「遅くなりました」
正輝(来るんかい)

次のエピソード:エピソード3

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