バグ・ラング・スクランブル

穂橋吾郎

#5 ダイブ(脚本)

バグ・ラング・スクランブル

穂橋吾郎

今すぐ読む

バグ・ラング・スクランブル
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む

〇保健室
長江 宗太「ほら、見てこれ!」
金子 蘭「なに、うるさいんだけど」
長江 宗太「この本も、こっちの本も・・・」
長江 宗太「絵に関する本は「文字化け」してないんだよ!」
金子 蘭「『月刊美術の庭』『西洋美術史』・・・」
金子 蘭「へー」
長江 宗太「すごいだろ! 昨日本屋で偶然発見したんだよ」
金子 蘭「じゃあ次は、実際に絵を描くしかないんじゃない?」
長江 宗太「いや、それはまだ早い・・・と思う」
金子 蘭「またそうやって核心から逃げてばっかで・・・」
長江 宗太「少しずつ解決に向かってるんだから、喜んでくれたっていいだろ」
金子 蘭「あんたのことなんてどうでもいいの」
金子 蘭「こっちは今度の日曜に大会があるんだから」
長江 宗太「ちょっと、待てよ!」
金子 蘭「集中したいの」
長江 宗太「分かったよ」
長江 宗太「もうお前なんか頼んねぇよ!」

〇男の子の一人部屋
長江 宗太「マジで冷たい奴だわ」
長江 宗太「別にいいよ、解決の糸口は掴んだ」
長江 宗太「後は一人でどうにかするさ」
長江 宗太「おーやっぱり、ネットのページも美術関連のページなら読める!」
長江 宗太「どっか、美術展とか行ったりしてみるか・・・」
長江 宗太「えっ」
長江 宗太「嘘だろ、これって・・・」

〇東急百貨店(架空店名)
金子 蘭「もう私なんか頼んないんじゃなかったの」
長江 宗太「・・・すまん」
金子 蘭「私、明日、大会なんだけど」
長江 宗太「・・・すみません」
金子 蘭「はぁ」
  〈阿部裕也展 空想動物園〉
金子 蘭「これがあんたが小学生の時いじめてた子の個展?」
長江 宗太「嫌な言い方すんなよ」
金子 蘭「事実でしょ」
長江 宗太「後悔してるよ・・・」
金子 蘭「あんたにとっては一番のトラウマってわけか」
長江 宗太「だったらなんだよ」
金子 蘭「間違ってないと思う」
長江 宗太「え?」
金子 蘭「「文字化け」を治すには」
金子 蘭「ちゃんと向き合った方がいいよ」
長江 宗太「金子・・・」
金子 蘭「あんたがちゃんとトラウマに向き合おうとしてるのが分かった」
金子 蘭「だから私も来たの」
長江 宗太「お前、いいやつだな!」
金子 蘭「ったく、調子のいい奴」

〇レンタルギャラリー
金子 蘭「すごいなぁ」
金子 蘭「これ全部、同い年の子が描いたんだもんね」
長江 宗太「あ、あいつ・・・!」
金子 蘭「阿部裕也?」
長江 宗太「たぶん・・・」
金子 蘭「じゃ、行こう」
長江 宗太「あ、待って・・・!」
金子 蘭「こんにちは」
金子 蘭「もしかして、阿部裕也さんですか?」
阿部裕也「#%&“@:・」
金子 蘭「初めまして」
金子 蘭「実は今日は、会っていただきたい人がいまして・・・」
長江 宗太「裕也!」
阿部裕也「$&%‘!@:?」
長江 宗太「俺のこと、覚えてない・・・?」
長江 宗太「小学生の時、同じクラスだった長江宗太」
阿部裕也「$%&“@:・・・」
長江 宗太「・・・・・・」
阿部裕也「%&#‘#!」
長江 宗太「えっ・・・」
阿部裕也「@:#$FG;*!」
長江 宗太「裕也、お前・・・」
長江 宗太「あの、ごめん・・・帰るわ!」
金子 蘭「え、ちょっと、どうしたの!」
阿部裕也「$&%‘@:?」
金子 蘭「いえ、私にも何がなんだか・・・?」

〇橋の上
長江 宗太「はぁ・・・」
「急に飛び出して」
金子 蘭「どこ行くかぐらい教えといてよ」
長江 宗太「そんな余裕なかったんだよ」
金子 蘭「彼と少し話したよ。あんたのことも聞いた」
金子 蘭「昔のことは、全然怒ってないって」
長江 宗太「そうだろうな。笑顔だったもんな」
金子 蘭「なんで逃げたの」
金子 蘭「ちゃんと話して、仲直りすればよかったのに」
長江 宗太「最初はそう思ってたよ」
金子 蘭「だったら──」
長江 宗太「みじめになった」
金子 蘭「は?」

このエピソードを読むには
会員登録/ログインが必要です!
会員登録する(無料)

すでに登録済みの方はログイン

次のエピソード:#6 目が覚めたら

コメント

  • ああ〜ついに誰の言葉も分からなくなってしまったんですね〜!
    私も小学生の時、漫画家になる夢がありましたが段々と隠すようになりました
    今はネットでタップノベルしてるので幸せですが、辞めずにずっと描き続けてたら、どうなってたかな?

    とても良い回でした

    個展に無理やりついてきてもらう所
    頼まれなきゃいけないの?
    のセリフ、「ま」が抜けている気が致します🙇‍♀️

ページTOPへ